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2025.08.06
フィギュアスケート

【フィギュアスケート部】関東学生有志大会 専大勢が健闘!

〈第4回関東学生有志大会=7月26~27日、ダイドードリンコアイスアリーナ〉

 

 7月27日に行われた関東学生有志大会に専大からは4名の選手が出場した。男子7,8級クラスでは梶本将太(法4・駒場学園)がスコア46.92と4位、嶋﨑帆々渡(法1・関東第一高)がスコア41.25と8位に入った。女子6級クラスでは岩本苺紘(法2・東京女子学院)がスコア62.22と9位、鈴木菜々音(法3・目黒日大高)がスコア53.79と22位と健闘した。

 

 男子7,8級クラスの6番滑走で登場した梶本が選択したプログラムは「when you’re Smiling」。「最後のシーズンだからこそ笑顔で終わらせたい」と、終始笑顔で楽しさが滲み出るような演技だった。

 冒頭すぐに加点のつくコンビネーションスピンを披露。続くトリプルサルコウとダブルトウループのコンビネーションをクリーンに着氷すると観客からは大きな歓声があがった。その後も持ち前の柔軟性を生かしたスピンや観客を沸かせる振り付けを見せ、大きな過失の無いまとまった演技で試合を終えた。

 

▲観客が大きく沸いた振り付け

 

 今シーズンに入り、新しいプログラムに変更した中で開始直後にコンビネーションスピンを組み込むという珍しい構成を選んだ梶本。「曲の問題で最初に入れた方がまとまりが良くなるのかなと思って。ジャッジの方にも(演技が)とぎれることが無くて良いと言ってもらえた」と振り返った。

そして、今期が大学ラストシーズンであり、「4年生にしかできないようなプログラムにしたい。1つ1つに意味や気持ちが込もっているので、そこを見せられたらなと思う」と演技に想いを込める。今後は「自分にしか出せない色を出して、自分が選手だったということを忘れられないような演技をしたい。技術面でも、今までよりも高い点数を継続して出していけるように頑張りたい」と有終の美を飾れるよう演技を磨く。

 

▲美しいポジションでのスピン



 

 4番滑走で登場した嶋﨑は「Eternally」のプログラムを披露した。このプログラムは以前ノービスBで使用していたものを新しく構成し直したものである。「ノービスの時は可愛い感じだったが、今回は大人っぽい世界観を見せられるように頑張った」と語り、演技中は大人びた表現をみせた。

 

▲部員が応援に駆けつけた

▲演技中の嶋﨑

 

最初のトリプルトウループ、ダブルトウループのコンビネーションジャンプは、最初のジャンプで片手をついてしまうも、セカンドジャンプを綺麗に決めて減点を最小限に抑える。その後のトリプルループでは転倒があったが、終盤のスピンは全てレベル2を獲得し、加点のつく美しいスピンを見せた。

今大会が大学入学後初めての試合出場であった嶋﨑。「みんなが応援してくれるというのが初めてで楽しくできた」と高校時代との違いについて話した。今回の試合を振り返って、「全部完璧という訳ではなかったけど、色々と課題を見つけられたかなと思う」と語る。今後については「今シーズンはとりあえずジュニアの試合で頑張りたい」と意気込んだ。


 ▲演技後の嶋﨑



 

 女子6級クラスの9番滑走で登場した岩本は「All That Matters / a Thousand Years」という嶋﨑と同様に落ち着いた雰囲気の曲を使用したプログラムを披露した。この曲は、以前ほかの選手の演技で使用されているのを見て「いつか自分も滑ってみたい」と感じたことから選んだ。前回の大会では怪我をしていたが、今回は怪我の影響を受けることなく、万全な状態で演技を行うことができた。岩本は「大学生らしい大人っぽい滑りができるよう意識して練習してきた」と語る。

 

▲レベル4を獲得したスピン

 

 岩本は今大会を振り返り「緊張してしまい、動きが合わない場面もあった」と反省を口にした。一方で「次の試合は東日本インカレになると思うので、去年出られなかった東日本インカレに出場できるよう、しっかり練習を続けていきたい」と今後について前向きに話した。


▲磨いてきた表現力が光る

 



 女子6級クラスの20番滑走で登場した鈴木が披露したプログラムは「Romeo and Juliet」。前回大会から引き続き使用している衣装は、鈴木の憧れの選手である江川マリア選手(明治大)から借りたものである。憧れの選手から力をもらい、最後まで丁寧に滑りきった。

 

▲上級生ならではの表現力をみせる

 

 今大会では冒頭に2本の三回転ジャンプを組み込み、前回大会のアクアカップから大きく構成をあげて挑戦した。最初のトリプルサルコウに続き、次のトリプルトウループと両方のトリプルジャンプで転倒してしまったが、その後のコンビネーションスピンでは回転速度の多い綺麗なスピンを見せて加点をつけた。しかし、後半はジャンプが1本抜けてしまうなど、中々加点のつくような技を決められず、53.79と22位で試合を終えた。

 

▲フリーレッグが伸びた美しいスピン

 

 今大会を振り返り「今回トリプルを2本にして構成をあげたけどミスが続いてしまった」と悔やんだ。冒頭のトリプルサルコウに関しては、「6分間練習の時には降りていて、最近はジャンプの調子も上がってきていたが、本番で軸がずれてしまった」と悔しさを滲ませた。今後の目標については「東日本インカレまでに構成をもう一度考え直して、ベストな演技が出来るようにしたい。インカレに向けてしっかりと練習していきたい」と強く語った。

 

文=米山初佳(文2)、田上咲笑(文2)

写真=米山、田上