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〈第52回東日本学生相撲個人体重別選手権大会 7月27日=靖国神社相撲場〉
▲左:山田、右:水野
今年度初めてとなる体重別の大会が行われ、専大相撲部からは11名の男子部員が出場した。100kg未満級で2位に輝いた山田珠大(文3・埼玉栄高)を筆頭に、4選手が8月末に行われる全国学生相撲個人体重別選手権大会(以下、全日本学生体重別)の出場権を獲得した。
山田はベスト8決定戦で、日大の山城咲武斗選手と対戦。試合開始直後、まわしを取られて、何度も投げを仕掛けられるも崩れずに耐えた。その後一気に流れを引き戻し、上手投げで白星を挙げた。この結果、全日本学生体重別の出場権を獲得した。
▲準決勝での取組(右:山田)
ベスト8決定戦で勢いをつけた山田は順調に勝ち進み準決勝に進出。日大の大越昴選手と対戦し、寄り倒しで勝利した。低い姿勢で攻める相手に序盤から押し込まれ、投げ技を仕掛けられる苦しい展開となった。それでも、冷静に体勢を整えると山田が反撃に転じた。技に押された相手は勢いで大きく反り返り、そのまま土俵に倒れた。逆転劇に思わず喜びの表情を見せた。
決勝戦では日大の三橋条ノ真選手に惜しくも敗れたが、自身が目標としていたベスト8を越える好成績を残した。「全国(全日本学生体重別)が決まってからは最後まで楽しく試合をすることを心がけた。準決勝では一か八かで技をかけたら、うまくタイミングが合った」と思い切りのいい相撲を振り返った。
今年度、東日本学生相撲選手権大会の団体戦、個人戦の両方に出場し試合経験を積んだ3年生。その中で、「土俵に上がる時のモチベーションや集中の仕方も勉強し、切り替えがうまくできるようになった」と昨年からの成長を実感している。
▲2年連続で全国の切符を手にした水野智朗(商2・愛知工業大学名電高)
水野75kg未満級に出場し、3位入賞を果たした。試合を振り返り「立ち合いから積極的に前に出ることを意識して実践することができた」と手応えを見せた。また、全日本学生体重別に向けて「去年の大会で(栩内陽向)先輩が優勝しているので自分も優勝して肩を並べたい」と意気込んだ。
今大会の結果により、山田、水野、小坂憲史(商4・鳥取城北高)、栩内陽向(商4・弘前実業高)が8月31日の全日本学生体重別の出場権を獲得。全国の強豪との対戦に向け、更なる成長を続ける。
【その他選手の結果】
◯75kg未満級
栩内陽向(商4・弘前実業高)=2回戦敗退(敗者復活トーナメント優勝により全日本学生体重別の出場権獲得)
新阜琳太郎(商3・鳥取城北高)=1回戦敗退
◯100kg未満級
内田龍志(商4・樹徳高)=2回戦敗退
齋藤凰志郎(経営2・東洋大学附属牛久高)=2回戦敗退
門傳陸(商1・加美農業高)=2回戦敗退
エフアムガラン(商3・北海道栄高)=1回戦敗退
◯115kg未満級
須永来夢(商1・樹徳高)=2回戦敗退
◯125kg未満級
鈴木覇都(経営3・明治大学付属中野高)=2回戦敗退
◯135kg未満級
小坂憲史(商4・鳥取城北高)=ベスト8(全日本学生体重別の出場権獲得)
文=中島胡春(ネット3)
写真=小畑祐人(文2)、中島