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2025.07.09
卓球

【卓球部・女子】東洋大に惜敗 ベスト16で閉幕

〈2025年(令和7年)第94回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部)=7月3日〜6日 四日市市総合体育館〉


 大会3日目を迎えた5日、第2ステージトーナメントが行われた。初戦の関西学院大戦をエースの首藤成美(文2・希望が丘高)が怪我を抱えながらもチームを支え、3-2の接戦を制した。続く2回戦は東洋大と対戦。村松愛菜(文2・富田高)を中心に奮闘するも、一歩及ばす2-3で惜敗した。


◯首藤がストレートで試合を締めくくる 1回戦突破

▲遊佐が首藤の勝利を笑顔で迎えた

 1回戦は関西学院大と対戦し、お互いに譲らず2勝2敗で迎えた最終5番。今大会シングルス、ダブルスの両方でチームの要を担う首藤が出場した。ミスの少ない安定したプレーで相手を寄せ付けず、ストレートで勝ちを収めた。

 別地区に所属する大学のため両校とも手探り状態で試合に臨んだが、関東上位校の意地を見せ、2回戦へと駒を進めた。

 

◯村松の勝利がチームに流れを引き寄せるも、一歩及ばずベスト16で閉幕

▲1番の村松、関西学院大戦の悔しさを晴らした

 迎えた2回戦の東洋大戦。1番に起用された村松は第1セット目を取られるも、その後3セットを連続で取り、セットカウント3-1で勝利した。1番手としてチームに勢いをつけた村松は、「団体戦なので勝ち負けも大切だが、1番に起用されたときはチームの雰囲気をよくして次に回そうと思っていた」と振り返る。また、「”村松がいるから大丈夫”と思ってもらえる存在になりたい」と2年生ながらチームを引っ張る覚悟をのぞかせた。

 続く2番で登場した首藤は、好調な立ち上がりで2セットを先取したものの、そこから流れが変わり逆転負けを喫した。そのわずか5分後、審判からダブルスの開始が告げられ、首藤は遊佐美月(経営1・愛知みずほ大学瑞穂高)とのペアでコートに立った。疲労の色が濃いまま流れを変えることができず、ストレートでの敗戦となった。続く4番で出場した遊佐がダブルスでの悔しさを晴らすようにストレートで勝ち、意地を見せた。

▲魂の1点。主将の意地で第3セット目を奪取

▲立川の勝利に喜ぶチームメイト

 試合は主将の立川朋佳(経済4・進徳女子高)に託された。第1セット目は、左右に揺さぶる相手の戦術に対応しきれず、11-13でセットを落とした。続く第2セット目も2-11で落としてしまう。苦しい展開の中、セット間で加藤充生樹監督らと話し合い戦術を修正し、第3セット目を11-7で奪取。しかし、第4セット目は再び相手に押し切られ、敗戦した。    

 試合後、立川は「第1セット目を取りきれなかったことが敗因。もう少し早く戦術を変えることができれば…」と唇を噛んだ。「ここ数年ベスト8以上で…私の代でシード権を無くしてしまったのは申し訳ない」と主将としての責任を痛感した。

 

◯「ギリギリの戦いだった」 加藤監督が明かしたエース・首藤の怪我

 「1回戦からギリギリの戦いだった。やっぱりインカレは周りが強いので1点を取るのが難しかった」と大会の厳しさを語った加藤監督。

▲ダブルス、シングルス両方に出場し、大役を担った首藤

 その中で、腕の怪我を抱えながら出場したのが首藤であった。加藤監督は「ここ1年ほど満足に練習ができていない。怪我の様子を見ながら練習をしている」と首藤の状況を明かした。試合が続くと疲労が蓄積し、痛みが出てくることがあるという。それでも仲間の期待に応えるためにコートに立った。加藤監督は首藤に感謝しながら「徐々に良くなってきている」と話し、完全回復に期待を寄せた。


 エースの怪我をはじめ万全とは言えない状況の中で臨んだ今大会は、ベスト16にとどまった。5月の春季関東学生リーグ戦でも3位と常に優勝を目指す女子卓球部にとっては、悔しさが積み重なるシーズンを送っている。その雪辱を果たすべく、再び練習に打ち込んでいく。


文・写真=中島胡春(ネット3)