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2025.07.08
バスケ

【男子バスケ部】後藤宙のバスカンで逆転勝利 グループステージ白星発進 

〈第3回全日本大学バスケットボール新人戦=7月7日 大田区総合体育館 専大77ー75新潟医療福祉大〉 

 新潟医療福祉大(北信越地区1位)とのグループステージ1戦目は、逆転勝利を収めた専大に軍配が上がった。序盤から相手の強固なディフェンスに苦戦しリードを取られるも、第3Qで同点に追いつく。しかし、相手も主導権を渡さず、試合終了間際には1点ビハインドという苦しい展開に。逆転弾は残り2.8秒、後藤宙(商1・美濃加茂高)がドライブで切り込みバスケットカウントを獲得し、逆転に成功する。追加のフリースローも沈め、77ー75で試合終了。七夕の日に77点を挙げて勝利を飾った。

▲この攻撃で勝利をもぎ取った後藤


 背番号36がチームを救った。74ー75で迎えた第4Q残り6秒、古山幸聖(文1・桐光学園高)がサイドラインからスローインを投げるとそのボールは後藤の手に渡った。後藤はディフェンスを3枚交わしながらゴール下に侵入するが、そこにも壁が立ちはだかる。残り2.8秒、その壁に阻まれ、体勢を崩しながらもシュート。逆転に成功し、チーム全体は歓喜の輪に包まれた。すると、審判の笛が鳴りバスケットカウントの判定も下される。1本のフリースローも沈め、2点差で勝利を決めた。後藤は「本当のことを言うと(古山)幸聖に任せようと思っていたが、自分が行くしかないなと最後は気持ちでねじ込んだ」と当時の心境を振り返った。

▲ベンチに戻る後藤に駆け寄るチームメイトたち

▲後藤は26得点11リバウンドのダブルダブルも記録した


 古山幸聖も勝利に貢献した。オフェンスが停滞した第1Q、残り4分45秒に速攻を仕掛けバスケットカウントで初得点を奪った。その後もコンスタントに得点を重ね、チーム2番目の19得点を挙げた。「自分が最初に点数を決められたのは良いことだが、チームが良くなかったらダメだと思うので、そこは修正していきたい」とチームの再構築を図る。また、服部晄汰(経営1・桐光学園高)との抜群な連携など、6アシストの活躍も見せた。「(服部とは)中学3年生くらいからクラブチームで一緒にやってるんで、そこは信用してパスを出した」と2人の強い絆を見せつけた。

▲フリースローを打つ古山


 昨年の同大会では準優勝。決勝で惜しくも敗れた瞬間を目の当たりにした笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)は、新人チームを牽引している。先月の関東新人戦5試合において、1試合平均31分超の出場時間で1試合平均10得点8リバウンドを挙げた。

 センター不在の今試合ではゴール下を守り、8リバウンドとチーム2番目の守備を見せた。「アピア(パトリック眞=商2・福岡第一高)は存在が大きいし、自分がやらなきゃというのはあった。今日は全然できなかったので、次はアピアの分までカバーする気持ちでやりたい」と更なる高みを目指す。また、「去年は今の3年生が2位まで行ってくれたので、試合数も多くていい経験ができた。自分も後輩にそういう経験を多くの試合でさせたい」と先輩としての想いを話した。

▲シュートをブロックする笠木

▲攻撃では4本の3ポイントを含む16得点に貢献した


 佐々木優一監督は「関東(新人戦)の初戦でもソフトに入ってしまったが、今回もソフトに入ってしまった。アピアがいない中での対応もずっとやっていたがリードされる展開になってしまったのは良くなかった。最後どうなるか分からない中で勝てたのは意地だけだった」と勝利を讃えるも、やや厳しく評価した。

 次戦のグループステージ2戦目は7月9日、留学生率いる名古屋学院大(東海地区2位)と対戦する。佐々木監督は「関東5位で戦ってきたというプライドをどれだけディフェンスとリバウンドに込められるか。泥臭くても格好悪くても構わないので、走って点を取っていくバスケットにしたい」と力を込めて語った。


文・写真=髙野葵葉(文4)