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2025.05.31
柔道

【柔道部】悔しさ残るも確かな手応え ベスト16で全日本へ

〈2025東京学生柔道優勝大会=5月25日 日本武道館〉

 5月25日、専大は、日本武道館で開催された東京学生柔道優勝大会に出場。初戦の亜大戦で6-0の快勝を収めたが、続く3回戦、早大戦は代表戦にまで持ち込むも惜敗。目標としていたベスト8には届かなかったものの、全日本学生柔道優勝大会への出場権を獲得し、手応えのある大会となった。

 

▲ベスト16で全日本へ 


 亜大戦のオーダーは、坂本晃一郎(先鋒=商3・高知学園高)、西山倖生(次鋒=経済3・桐蔭学園高)、城本憲生(五将=経営1・東海大静岡翔洋高)、川村拓也(中堅=文2・盛岡南高)、羽黒朝陽(三将=商4・富山国際大付属高)、野村晟也(副将=経営4・加藤学園高)、櫻井亮弥(大将=文4・松商学園高)。

 

 先鋒の坂本が相手の反則により勝利。続く次鋒の西山は引き分けに終わったが、五将で唯一の1年生の城本が果敢に攻め、払腰で技ありを奪って勝利を収めた。中堅の川村は試合開始わずか30秒で袖釣込腰による一本を決め、勢いをさらに加速させた。三将の羽黒も袖釣込腰で技ありを奪い、副将の野村は合わせ技で一本勝ち。大将の櫻井は相手の反則により勝利し、専大は6-0で初戦を突破した。

▲副将野村は合わせ技1本勝ちで勝利をつかむ

 

 3回戦の相手は、強豪の早大。オーダーを大きく入れ替え、櫻井(先鋒)、鎌倉啓太郎(次鋒=経営3・習志野高)、武嶋俊樹(五将=商4・高水高)、笹原浩生(中堅=経営2・國學院栃木高)、鈴木雅弘(三将=経営4・國學院栃木高)、西山(副将)、飯村成満(大将=法3・水戸啓明高)。

 

 先鋒の櫻井は粘りのある試合を見せるも、引き分け。続く次鋒の鎌倉は果敢に攻めたが敗戦。五将の武嶋、中堅の笹原も奮闘したが、勝負はつかず、引き分けに終わった。

 苦しい流れの中、三将の鈴木が崩袈裟固で一本勝ちを収め、貴重な1勝をもぎ取った。副将の西山は引き分け。そして大将の飯村は、体重差60kg以上の相手に対しても臆することなく攻め続けるも引き分けに。1―1となり、勝敗は代表戦にもつれ込んだ。

 

▲体格差を感じさせず果敢に攻める飯村

 

 代表戦には、次鋒として出場していた鎌倉が再び登場。粘り強く戦ったが、小外刈による有効を奪われ、惜しくも敗戦。チームとしては1-1(代表戦敗退)という結果で、目標としていたベスト8にはあと一歩届かなかった。

▲代表戦に挑む鎌倉

 

 試合後、主将の櫻井は「初戦はいい流れで勝てたが、2試合目は自分が勝ち切れず、悔しさが残る。代表戦は鎌倉と決めていたが、本来なら自分や4年生が出場できるようなチームにしないといけない」と、悔しさをにじませた。一方で「高校時代の実績では劣っていても、早大のようなチームと互角に戦えたのは自信になった。全日本ではベスト8、そしてその先を目指してまた頑張っていきたい」と前を向いた。

 

 藤田純監督は「なんとしても久しぶりのベスト8を目指してやってきた。今回は届かなかったが、手応えしかない。悔しさを忘れずに練習すれば、このチームは必ず強くなる」と語った。全日本に向けて「今回はベスト16で終わったが、全日本学生ではベスト8を目指したい」と、決意を新たにした。

 

 格上を相手に一歩も引かない戦いを見せた専大。6月28日、29日に開催される全日本学生優勝大会でのリベンジに向け、チームはさらなる成長を誓う。

 

文=冨田心暖(ネット3)

写真=君嶋悠樹(経済2)