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<令和7年度東都大学野球春季リーグ戦=5月16日 大田スタジアム 専大8-0拓大>
二部優勝、入替戦出場に向けてこの試合での勝利・勝ち点獲得が必須条件の中で迎えた首位拓大との3戦目。大一番でマウンドを託されたのはエースの長島暖和(経営4・専大北上高)。3回まで一人も走者を許さない投球で相手打線を封じ込める。その後は要所を締める投球で7回を投げ切り今季3勝目を挙げた。2番手には伊東賢生(経済3・千葉黎明高)、3番手には岡本陸(経済4・専大松戸高)が登板し完封リレーで試合を締めくくった。
▲ガッツポーズをする長島
▲伊東は1回2奪三振
▲今節復帰し3連投した岡本
一方の打線は2回、先頭の中野拳志郎(文4・小浜高)がヒットで出塁し、宮崎元哉(経営3・明豊高)の犠打でチャンスを拡大すると打席に立ったのは井上颯太(経営2・丹生高)。捉らえた打球はセンターの頭上を越える適時三塁打で先制し、続く田村虎治郎(経営4・享栄高)もライトへの連続適時打で攻撃の波に乗る。さらに4番に座ったルーキー・和田琉汰(文1・静岡高)がレフトオーバーの2点適時三塁打などで得点を追加。この回打者一巡の猛攻で、一挙6点を挙げた。6回には松永知大(経済4・創成館高)、工藤翔斗(経営3・大阪桐蔭高)のライトへの適時打でさらに2点を追加し、計12安打8得点と2戦連続で打線が爆発。投手陣の好投と打線が絡み、勝ち点「3」とし、単独首位に躍り出た。
▲谷頭太斗(経営3・日本航空石川高)は猛打賞で出塁率トップの5割台に乗せた
▲井上、田村は今季初打点を挙げた
▲和田、松永、工藤は2戦連続タイムリーの活躍
〇7回9K リーグトップの3勝目
第1戦目と同じ投手の投げ合いとなったこの試合は長島に軍配が上がった。「ストライク先行でコントロール良く投げられたので、思い通りにボールを操れた。ストレートを軸に変化球を混ぜながら組み立てていけた」と自身の良かった点を振り返った。
前回登板は悔しい結果に終わったが「1戦目で打たれはしたけど、そこまで悪いイメージは無かったから今回は思うような投球ができたし、野手も打ってくれたから投げやすかった」と打線の援護に感謝した。
最終節(東農大戦)に向けて「優勝が見えてきているので、何が何でも勝ちに行く姿勢で行きます」とエースは勝利を誓った。
▲冷静なマウンド捌きで勝利に導いた
〇2戦連続タイムリーの和田 打点トップに並ぶ
1戦目では完璧に抑えられてしまった相手先発から、甘く入ったチェンジアップを引っ張った打球は3点適時三塁打になった。「タイムリーが一番必要っていうことを意識してチャンスで絶対に打つと決めていた」と打席に臨み、勝利に貢献した。
ルーキーながら拓大との2戦目から4番に座り、2戦連続タイムリーを放った和田は打順に関して気負うことなくプレーをしている。「(打順の)前には松永さん(=知大)、後ろには工藤さん(=翔斗)がいるので気持ちよく打てている」と打撃面で信頼している先輩たちの存在感を語った。
▲三塁上では喜びを爆発させた
*コメント*
【井上颯太】
――――先制となる3塁打の感触はどうだったか
「1戦目で相手投手の内山さん(=内山将投手)にやられているので、初球から振りに行けたのが良かったかなと思います」
―――三塁に到達したときにすごい気持ちがこもっていた
「チャンスの場面で打てたっていうのが嬉しくて。チームの流れを持って行けたので気持ちが出ちゃいました」
――――首脳陣へ良いアピールになったのではないか
「いいアピールになっても、大学野球の世界では打てなかったら次あるかが分からないので。自分のスイングだったり、やることをやって次の東農大戦に向けてやっていきたいと思います」
▲1戦目のリベンジを果たしたタイムリー
文=知地泰雅(文3)
写真=知地、大石真碧(文2)