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<令和7年度東都大学野球春季リーグ戦=5月14日 大田スタジアム 専大0-2拓大>
勝てば、首位浮上に大きく近づく重要な一戦。初回から宮崎元哉(経営3・明豊)、谷頭太斗(経営3・日本航空石川高)がフォアボールで出塁し、2死一、二塁のチャンスを作るも攻撃終了。3回には先頭の田村虎治郎(経営4・享栄高)のヒットと松永知大(経済4・創成館高)の内野安打で出塁。5回にも中野拳志郎(文4・小浜高)、吉水真斗(経済3・松商学園高)の連続ヒットでこの試合3度のチャンスを作るも、得点に結びつけることが出来ず、敗戦を喫した。
〇今季2度目の猛打賞
計8安打を放つもあと一本が出ず、得点を奪うことが出来なかったこの試合、中野が唯一猛打賞を記録した。3本のヒットを振り返り「相手投手の球速が早くないということは分かっていたので、変化球に合わせてストレートは合わせられるかなと思った」と打席に立っていた。1打席目は甘く入ったストレートを、2打席目は真ん中やや高めストレートをライト前に持っていきヒットに。そして続く3打席目はショートに転がるゴロだったが「打てる時にいっぱい打って点に絡めればいいと思った」と送球が逸れた間に意地のヘッドスライディングでセーフをもぎ取った。
前節、立正大との3戦目でタイムリーヒットを放ったが、その後の練習では調子を落とし悩んでいたという中野。そんな時にアドバイスを与えたのが同期でエースの長島暖和(経営4・専大北上高)だった。「前日に室内でバッティング練習しているときに長島から『構えが小さくなっているから、もっと大きく構えたほうがいいよ』と言われた」とすぐさま実践し、結果を残した。
▲「とにかく次戦は勝つしかない」と強く意気込んだ
〇心身ともに成長して迎えた復帰登板
3番手としてマウンドに上がったのは2023年の秋季リーグ戦以来の登板となった岡本陸(経済4・専大松戸高)。2年次に右肘のクリーニング手術を受けた影響で約1年半、公式戦での登板機会は無く、リハビリに励んだ。最初に“なぜ怪我をしたのか”をトレーナーと話し合い、トレーニングや投球フォームも1から見直し偏りなく課題をつぶす作業。投げられない日々が続き苦しい日々が続いたが、乗り越え迎えた復帰登板は1イニングを3人で切る好投を演じた。「9回表に良い流れで持っていきたかったので、3人で抑えられて良かった」と久々のマウンドを振り返った。さらに、(怪我前と比べて)マウンドに上がるときに自分を俯瞰して見ることができているとも話した。「2年前は勢いで投げている感じはあったし、自分の調子や体と対戦していた。だけど今回はしっかりやってきたことを積み重ねてきたから、相手打者と対戦出来た」と大きく成長を遂げた。
次戦に向けて「与えられた登板回数の中で、自分の役割を全うして結果を出したい」と意気込んだ。
▲「少し緊張感のある中で投げられた」とコメント
文=知地泰雅(文3)
写真=門前咲良(文3)