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<2025年秩父宮杯第72回関東大学アイスホッケー選手権大会=5月11日 ダイドードリンコアイスアリーナ 専大1‐9東洋大学>
秩父宮杯関東アイスホッケー選手権大会トーナメント2回戦。専大は昨年度の秋季リーグ王者である東洋大学と対戦した。「チャレンジャー」として挑み、食らいついたものの、終始相手の息の合った連携に飲み込まれる展開となり1-9で敗戦した。
▲試合前に整列する選手たち
第1ピリオド(1P)は相手のペースについていくことができなかった。開始早々の26秒に東洋大に先制点を許す。何度もシュートを試みたが、ブルーラインを中々越えられず反撃に苦戦。4分30秒に専大サイドにペナルティが課せられ、相手が数的優位になったことをきっかけに2点を追加された。苦戦を強いられる中で、GK#70小倉康生(商3・釧路工業高)が連続好セーブを見せ、鋭いシュートからゴールを守った。
13分02秒、好機が到来する。FW#14クラーク証音(法2・日光明峰高)とFW#27金本怜恩(法3・八戸工業大学第一高)のアシストにより、DF#12北野駿太(商4・北海高)がシュート。貴重な1点を最上級生が勝ち取り、ベンチからは大歓声が上がった。しかし、その約4分後、東洋大が4点目を追加し、1Pは幕を閉じた。
▲初得点をアシストした#14クラーク
第2ピリオド(2P)では持ち直し、1点の失点で抑え込んだ。FW#19西村優空(法1・苫小牧工業高)やGK#72奥本康平(商1・光泉カトリック高)らの体全体でシュートを守り抜く姿勢が功を奏した。32分25秒付近で一瞬サイレンが鳴ったことで得点を決めたと思われたが、映像判定で覆らなかった。
迎えた最終第3ピリオド(3P)。一向に攻略する方法は見つからず、4失点を重ねてしまう。その中でも専大ベンチからはチームメイトを鼓舞する声が上がり続けた。
髙橋監督は「去年のチャンピオンと、失うものはないのでとにかくチャレンジャーで戦うということだけだった。試合早々から実力の幅が出てきて、そこは分かっていた。ただ2Pでしっかり持ち直してくれたので、勝敗には大差ができたが、選手たちの中では多くのことを学べたと思う」と強豪チームとの試合を振り返った。
新体制での公式戦2試合目となったこのゲーム。上級生の中から話し合いで、新主将にFW#93池田洋貴(商4・釧路工業高)が選出され、新たな滑り出しとなった。監督から「やるべき人間が主将となった。怪我で出遅れているが、プレーの中でのリーダーシップも1番。魂の強い男なので、今までのキャプテンとはちょっと違う。自分の結果でも責任をかなり痛感するタイプ。怪我が治って復帰したときには力強いリーダーになるのでは」と期待されている池田。新主将は「怪我で今シーズンちょっとプレーが難しいとは思うがサポートや鼓舞することはできると思うので、今は自分のやれることをしっかり全うしたいと思う」と復帰まではチームを支えるため裏方に徹すると意気込む。
次戦は5月17日。去年の7位を上回る順位を目指し、法政大学と戦う。
≪スコア≫
1P 1-4 (シュート数4-24)
2P 0-1 (シュート数5-19)
3P 0-4 (シュート数0-25)
合計 1-9 (トータルシュート数9-68)
文=大竹瑞希(文3)、写真=君嶋悠樹(経済2)