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〈第76回 東日本学生相撲新人選手権大会 5月11日=靖国神社相撲場〉
大学相撲のデビュー戦となる東日本学生相撲新人選手権大会が開催された。専大からは、須永来夢(商1・樹徳高)と門傳陸(商1・加美農業高)が出場。両者ともに2回戦で敗退し、悔しさ残る結果となった。
◯須永来夢
▲まさかの敗戦。土俵から落ちた瞬間、どよめきが起きた
1回戦をシードで迎えた須永は2回戦から土俵に上がった。恵まれた体格を活かした立ち合いで、試合を有利に進めた。そのまま相手を土俵際まで追い詰めたが、一瞬の隙を突かれてしまう。腕を掴み、土俵の外に押し出す引っ掛けを仕掛けられ敗戦した。
試合後、「最後の腰割りで土俵に残れなかった」と悔しさをにじませたが、「先輩と振り返りながら、自分の課題を見つけられた」と前を向いた。高校時代と比べて、「自分がやりたい相撲ができている」と言い、大学での環境にも手応えを感じている。持ち味の立ち合いの力強さを武器に、更なる飛躍を目指す。
◯門傳陸
▲初めての試合ということも影響し、緊張してしまった
門傳も2回戦からの参戦となったが、悔しさの残る一番となった。体格が近い相手との激しいぶつかり合いが展開された。土俵際に追い込むも、相手にまわしを取られ、追い込まれた。体勢を立て直せないまま、すくい投げで敗れた。
「立ち会いではうまく行ったが、その後がうまくいかなかった」と試合を振り返る。「途中、体が起きてしまい、相手に攻め込まれる隙を与えてしまった」と冷静に敗因を分析した。
緊張も影響し、「監督に普段から言われていることができなかった」と力を発揮できなかった。悔しい大学のスタートとなったが、「気持ちで負けないように取り組みたい」と奮い立たせた。
蒲田勝太監督は「大学相撲は体の大きさやスピードも違うことがわかったと思う」と語り、「これをきっかけにして明日から頑張ってほしい」と1年生を鼓舞した。
文、写真=中島胡春(ネット3)