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2025.05.12
相撲

【相撲部】栩内の挑戦 悔しさ糧に再出発

〈第4回 全日本相撲個人体重別選手権大会 5月11日=靖国神社相撲場〉

▲栩内

 たった1枚の世界大会出場の切符をかけて戦う全日本相撲個人体重別選手権大会が行われた。専大からは栩内陽向(商4・弘前実業高)が男子シニア軽量級(85kg未満)に出場。世界大会経験者など、実力者揃いの選抜大会で奮闘するも、白星を掴むことはできず、今大会を終えた。


 男子シニア軽量級は選抜された6人による総当たり形式で実施された。白星をあげられないまま試合が折り返しにさしかかった。迎えた林陸(アイシン)選手との対戦。試合の入りから相手にまわしを取られた。すかさず、まわしを握ろうと力を込めるが、なかなか掴むことができない。互いに動きのない時間が1分以上続く中で、栩内が攻めに転じた。そこから、相手の巧みなカウンターを受け、下手捻りで敗戦した。「自分から動いたが、綺麗に回されてしまった」とこの試合を振り返った。

▲林選手との対戦

 大会を通して「全員日本トップレベルの選手の上手さに振り回されてしまった」と実力差を痛感した。また、「自分は力に頼る部分が多く、小競り合いや投げのキレなどの技術面では差を感じた」と自身の課題を冷静に見つめた。


 蒲田勝太監督は「相手は研究してきて、準備をしっかりできていた部分もある」と評価し、「それでも、日本代表選考に入れたこと自体が素晴らしい成果」と労った。


 4年生として迎える最後の1年。栩内は「筋トレを継続しつつ、技術を磨いていきたい」と語り、東日本体重別選手権大会を見据えた。


文、写真=中島胡春(ネット3)