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2025.05.11
バレー

【バレー部】「試合の入り出し」が課題に 残り4戦で挽回なるか

〈2025年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦=5月10日 キッコーマンアリーナ 専大2-3学芸大〉

▲円陣を組む選手たち

 専大は今季1部昇格の学芸大と対戦し、フルセットの末敗戦した。第1セットを奪われる苦しい立ち上がりとなったが、第2セットを奪取し試合を振り出しに戻した。その後も、セットを奪い合う展開なり、迎えた第5セットは、稲垣陽斗(経営3・海星高)のクイックで試合がスタート。好調な出だしを見せたが、一歩及ばず惜敗した。



第1セットスターティングメンバー


OH:#12生田、#23マサジェディ


MB:#2千葉、#10稲垣


OP:#13塚田


S:#20森田


L:#7水野


▲岡本亨介(法1・岡谷工業高)のコートインで守備が安定した

 第1セットは、相手の強力なサーブや多彩な攻撃に苦しめられる展開となった。速攻に多く配分される相手のトスワークに翻弄され、点差を広げられる。2度のタイムアウトで流れを変えようとするも、挽回することができなかった。途中、生田宗原(経済3・昇陽高)に代わり岡本がコートイン。レシーブの安定感が増したことで、連続得点も見られた。しかし、巻き返しとはならず19-25でセットを落とした。


 第2セットは、千葉のブロックが冴え渡り、流れを引き寄せた。接戦が続く中、岡本が攻守で奮闘。「相手の勢いに押されないように強気で攻めた」と振り返るように、攻撃面でも存在感を示し、25-21でこのセットを奪取した。

▲マサジェディ翔蓮(文1・福大大濠高)

 第3セットは、好調な立ち上がりを見せた。ルーキー・マサジェディの鋭いスパイクが決まり、攻撃の幅が広がる。中盤からは守備の精度も上がり、流れを掴みかけた。しかし、タイムアウトや審判への抗議で試合に間が空くとリズムを崩し、21-25でこのセットを落とした。


 セットを落とせば敗戦が決まる第4セットは、序盤から両者譲らぬ試合展開になった。中盤からマサジェディを中心に得点を重ね、徐々に点数を広げた。勢いをつけた専大は、そのまま相手を突き放し、25-21でセットをものにした。


 最終第5セットは、稲垣のクイックでスタートした。その後も、稲垣がブロックや速攻で得点を重ねるも、リードを許し7-8でコートチェンジ。岡本にトスを集めて得点するが、あと一歩及ばず13-15で惜敗した。

▲ミドルブロッカーとして守備を支える稲垣

 今季からミドルブロッカーに転向した稲垣は、「入り出しが悪かったり、サーブで相手に有利な状況を作ってしまったりする状態で試合を進めてしまった」と課題を明らかにした。チームの司令塔として活躍する森田慶(経営2・日南振徳高)は、「自分たちが大事な時のミスが目立っていた。点数がほしい時に取れるようになってきたが、一番大切な時に点数が取れていなかったことが敗因」と分析した。


 春季リーグ戦も残すところあと4戦。次戦は11日に国士舘大と対戦する。稲垣は「個人として頑張るのではなく、チーム団結して勝ちたい」と意気込んだ。連敗からの脱出を目指す専大はチーム一丸となって立て直しを図る。


文=中島胡春(ネット3) 写真=山中美琴(文3)