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<第104回関東学生陸上競技対校選手権大会 1日目=5月8日 相模原ギオンスタジアム>
関東学生陸上競技対校選手権大会(以下・関東インカレ)の1日目が行われ、専大からは男子2部1500m予選に村澤大雅(経営1・青森山田高)が出場した。大学入学後、初めての公式戦に挑んだが、スローペースで展開したレースに苦戦し、決勝進出とはならなかった。
▲「高校生と違って緊張感があった」と初めての関東インカレを振り返った
○入学後、初めての公式戦は悔しい結果に終わった
2年ぶりに相模原ギオンスタジアムでの開催となった関東インカレ。初日の8日は専大勢トップバッターとして村澤が1500m予選に出走した。レース前は先頭集団の3~4番手で、機をうかがうレースプランだったが、スタートからほどなくして先頭に押し出され、変更を余儀なくされた。
最初の400mを67秒で通過するスローペースの中、残り1周まで集団の先頭を走り続けた村澤。残り300mに差し掛かり、スパート勝負となると思うように足が伸びず、後続の選手に抜かれてしまう。最終的に7着となる3分56秒95をマークし、決勝に駒を進めることはできなかった。
想定していたレースプランが崩れ、「風が強い中、先頭に出る気はなかったのに(先頭に)出されてつらいレースになった」と振り返った。1500mの公式戦は昨年のインターハイ以来となり、「自分が引っ張るレースでここまで来られたのは成長したかな」と苦しい展開の中でも手ごたえをつかんだ。
▲レース序盤から集団を引っ張る先頭に立った
長谷川淳監督は「持ちタイム的には(決勝に進める)3着取りはかなり厳しいとわかっていたが、展開によってはチャンスがあるという話はしていた。最後のキックに自信が持てていないと置いて行かれてしまうので、来年に向けての課題だと思う」と話した。初めての公式戦ということもあり、「公式戦での経験がまだ足りない。ある種1500mの意地悪い着取りを狙うことを考えて次は走ってもらいたい」と次につなげる走りを期待した。
期待のルーキーは今後、箱根予選会に向けてハーフマラソンなどの長距離にシフトする。村澤は「チームの中でもトップのスピードはあるので、スピードを活かして長い距離も強い選手たちに食らいついていきたい」と力を込めた。
▲来年の1500m出走にも意欲を見せ、「体幹などを鍛えてラストスパートをかけられるようにしたい」と語った
○例年とは異なる日程で主力温存 最終日のハーフマラソンに期待
今年は例年とは異なり、関東インカレの2週間後に全日本予選会が開催される。多くの大学が全日本予選会に向けて主力を温存する傾向にあり、長谷川監督も「正直、ハーフマラソンとか10000mを走ると、全日本予選はピーキング的に間に合わないと思ったので、10000mは出さなかった」とメンバーのやり繰りに頭を悩ませた。
それでも、ハーフマラソンには佐藤陸(文3・東京高)、佐藤恵伍(文2・自由が丘高)、中西慶士郎(経営2・比叡山高)がエントリー。「ハーフマラソンは、やはりうちが勝負している距離なので、そこで存在感が出せればチーム的にもポジティブになると思う。優勝、悪くても20番以内に3人とも入ってもらいたい」と大きな期待を寄せた。
大会3日目の10日は3000mSC予選に栁澤碧泉(経済1・八千代松陰高)、江幡凛太朗(経営3・水城高)の2選手が出場予定。最終日の11日はハーフマラソンの3選手に加えて、上山詩樹(経済3・敦賀気比高)が昨年に続き、5000m決勝にエントリーしている。
〈結果〉
【男子2部1500m予選】
・2組
7着 村澤大雅 3分56秒95 *決勝進出はならず
文=竹田一爽(文4) 写真=髙野葵葉(文4)