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〈第59回関東大学女子バスケットボール選手権大会=5月1日 キッコーマンアリーナ 専大56―74拓大〉
3回戦で明治学院大学にオーバータイムの末に勝利した専大は、ベスト8進出をかけて拓殖大学と対戦した。序盤は攻守ともに精彩を欠き、大きくリードを許す。徐々に相手の攻撃に対応し、後半は殖栗佳穂(文2・昭和学院高)の得点を皮切りに互角の戦いを見せたが、前半のビハインドを覆すには至らず、56ー74でトーナメント敗退となった。
▲殖栗は2年生ながらチーム最多の21得点を挙げた。新人戦やリーグ戦で起爆剤となれるか
第1Q、最初に得点したのはジャンプシュートを放った殖栗だったが、専大はその後の攻撃が続かず苦しい展開に。相手の留学生にゴール下を支配され、思うようにリズムが掴めなかった。オープンスリーのチャンスは何度かあったが、得点には結びつかず、攻撃は停滞していた。守備でも相手にセカンドチャンスや3ポイントを許し、第1Qは13ー9と大きくリードを奪われた。
第2Qに入ると、専大は徐々に相手のオフェンスに慣れ始めた。伊藤虹歩(文4・安城学園高)のスティールから高橋楓(文1・明星学園高)が速攻を速攻を決め、相手にタイムアウトを取らせる場面もあった。さらに、伊藤の3ポイント2本などで得点を重ねたが、点差を縮めるまでには至らず、29ー48で前半を折り返した。
▲速攻に走る伊藤
後半は両チームとも得点が伸びない重たい入りとなったが、殖栗のリングへのアタックや小林咲穂(経営2・千葉英和高)の速攻などで専大が8連続得点。一時はリズムを取り戻しかけたものの、その後のオフェンスは続かず、第3Qは両チーム10点ずつのロースコアに。その後は専大は林望愛(文4・桐生高)を中心にインサイドで得点を重ね、ディフェンスでも粘りを見せたが、反撃は及ばず56ー74で敗戦。第1Qでの大量失点が最後まで響く形となった。
▲ベンチからは大きな歓声が送られた
試合後、長南真由美監督は「序盤にシュートが決まらず、自分たちのリズムが掴めなかったというのはあると思うが、ディフェンスで“ここだけは絶対にやられない”というチームルールを徹底できていなかった。それは今日のゲームだけではなくて、日々の練習が全て。そういった強度や厳しさや徹底する姿勢を、今後リーグ戦までの期間にどれだけ仕上げられるかということを踏まえて、今日の敗戦を反省にしたい」と語った。
▲指示を送る長南監督
主将の伊藤は「トーナメントの組み合わせが決まってから拓大対策を重ねてきたが、練習でやってきたことが試合では出し切れなかった。ここ3試合を含め、練習試合でも試合の入りが悪いという課題を抱えていて、それを改善しきれなかった」と悔しさをにじませた。次の公式戦となる秋のリーグ戦に向けては「去年もトーナメントで敗れてから、リーグ戦では全く勝てずに終わってしまった。今年は意識やプレー、技術面も含めてすべてを改革したい。いい形でリーグ戦に入り、ベスト4を目標にして全力で挑みたい」と4カ月後に向けて決意を語った。
専大の次戦は1・2年生のみが出場する新人戦。5月25日が初戦となる。
文・写真=君嶋悠樹