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<令和7年度東都大学野球春季リーグ戦=4月28日 大田スタジアム 専大7-6立正大>
前節、国士大から勝ち点を奪い流れに乗りたい専大は2位の立正大と対戦。試合が大きく動いたのは5回表、先頭の和田琉太(文1・静岡高)が右安打で出塁すると続く渡辺維介(文2・松本国際高)も右二塁打、中野拳志郎(文4・小浜高)が四球を選んで無死満塁のチャンスを作り打席に立ったのは吉水真斗(経済3・松商学園高)。甘く入ったスライダーを捉えた打球は三遊間を通り抜け適時打となった。続く山本和輝(経済3・静岡高)の連続適時打を放ち、なおも2死一、三塁で打席には前節から尻上がりに調子を伸ばしている松永知大(経済4・創成館高)。捉らえた打球はライトスタンドへ今季1号となる勝ち越し3ランとなり、このイニング打者一順の猛攻で一挙6点を挙げリードを広げた。
▲副主将の浅田光太朗(経済4・國學院栃木高)にアドバイスをもらった成果がタイムリーに繋がった
▲山本も吉水に続きタイムリーを放った
一方の投手陣は4回から2番手として伊東賢生(経済3・千葉黎明高)が怪我を乗り越え一昨年秋季リーグ戦以来の復帰登板を果たした。4イニングを投げ無失点、被安打1と好投を演じ、チームに勝利をもたらした。
〇流れに乗った主砲の一振り
ついに松永に待望の一発が飛び出した。1打席目後に齋藤正直監督から上向きのスイングを矯正するようにアドバイスを受けた松永。指導をもとに臨んだ第3打席で138キロの直球をライトスタンドへ運び、ダイヤモンドを一周した。さらに「今日はしっかりボールが見えていた」と本塁打だけでなく四球を2個選ぶなどチームに貢献。齋藤監督も「見逃しもよくなっている」と選球眼を評価している。
監督と約束したプロ志望届提出条件まであと本塁打5本。リーグ戦前には「自分的には明確な数字ではなくて、そのくらい周りをあっと驚かせるような結果をしっかり残さないといけない」とコメントを残したが、この一本をきっかけに大きな目標に向かって弾みをつける。
▲齋藤監督も「今後も期待できますよ」と話す
〇苦しみ乗り越え掴んだ初勝利
肘の怪我を乗り越え1年半ぶりにリーグ戦のマウンドに上がった背番号19。「怪我でずっと苦しんでいた時期があったけれど、その中でやってきた練習が結果に表れたのかなと思っている」と今までやってきたことが間違いではないことを証明した。投げられない時期は下半身トレーニングを中心に走り込みを行い強化してきたという。
「最初はいい意味でも悪い意味でも体がふわふわしていた。2イニング目からは自分本来の投球ができたので、良かったのではないかなと思います」と自身の投球を振り返った。元々この日は1イニングの予定で次戦の先発で使う予定であったが、投球内容が良く計4イニングを投げ切りリーグ戦初勝利を飾った。
「次回からは先発でも中継ぎでも行けるように頑張ります」と次戦以降もチームの勝利に貢献できるよう腕を振り続ける。
▲肘の怪我からの復帰登板を果たした
コメント
【吉水】
――――2打席目に立つ前に何を意識していましたか
「別に意識することはなく、来たボールを打とうっていうシンプルな考えで行きました」
――――タイムリーを打った時の感想をお願いします
「よっしゃー!と言うよりはよかったという気持ちのほうが大きかったです」
――――明日への意気込みをお願いします
「リーグ戦でずっと足を引っ張ってばかりなので、自分が勝利に導けるような結果を残せるように頑張りたいと思います」
文=知地泰雅(文3)
写真=門前咲良(文3)