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2025.04.27
レスリング

【レスリング部】JOC杯 榊颯太が準優勝! アジアへの切符を掴み取る

<令和7年度 JOCジュニアオリンピック男子U20=4月26日 横浜武道館>

横浜武道館で行われたJOCジュニアオリンピックには専大から計12名が出場し、グレコローマン60㎏級の榊颯太(経済3・韮崎工業高)が準優勝と好成績を収めた。

               

榊は1回戦から4回戦まですべてテクニカルスペリオリティー勝ちで表彰台入りを確定させた。続く準決勝では昨年、同大会55㎏級3位に輝いた青学大の高橋柊生選手と対戦。開始4分にテイクダウンで2点返すと相手のコーションもあり3―1と粘り勝った。

    ▲決勝進出を決め、観客席に向けてガッツポーズを挙げた


決勝戦では昨年、U17アジア選手権で3位となった育英大の中島拓摩選手と対戦。0-8でテクニカルスペリオリティー負けを喫し、準優勝となった。

 試合後、榊は「優勝するつもりで臨んでいたので、2位という結果に終わってしまい本当に悔しい大会でした。日頃の練習での詰めの甘い部分が決勝で出たのかなと思います」と今大会に懸ける思いが強かった分、悔しさが大きく残る結果となった。

 

▲セコンドからは「自分の実力を出せば優勝できる」と励まされていた

              ▲試合終了直後、悔しさを滲ませた


昨年の同大会では2回戦敗退だったが、準優勝と大きく結果を伸ばした今大会。今までと大きく変えた点として体力面と練習スタイルを挙げた。「体力が無いのが課題であったからすべての練習において強度を上げて行い、1年間コツコツ続けた。自分の得意なことを伸ばして自分のスタイルを作ってきたのが今回の結果に繋がった」と自身で分析した。

さらに今大会では63㎏級から60㎏級に階級を落として挑んだ。体重調整をする上でネットの記事などでアスリートの食事を勉強し、栄養素の計算や自炊まで行った榊は「今回は食生活や栄養面など時間をかけてベストなコンディションに持っていくことができたので、レベルが上がった点である」と評価した。

▲「大学に入ってから全国大会で初めて結果を残すことが出来た」と話す


今大会の結果で7月にキルギスで行われるU20アジア選手権の出場権を獲得した榊。高校3年次にJOC杯U17カテゴリーで優勝を果たし、世界選手権に出場したが結果が振るわなかった。海外の選手と対戦することの難しさを味わっているからこそ今回のアジア大会への覚悟が決まっている。「今回の課題も含めてさらにレベルアップしていきたい。世界選手権では本当に思うような試合運びが出来なかったので、今までの経験を活かして海外の選手と当たり合えるように頑張りたい」と強く意気込んだ。

▲賞状とメダルを手にする榊

文=知地泰雅(文3)

写真=君嶋悠樹(経済2)