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〈2025年(令和7年度)・関東学生新人選手権大会 4月24日〜26日=所沢市民体育館〉
関東学生新人選手権大会が開幕した。大会初日の24日は、男女ダブルスの1回戦から決勝戦、女子シングルスの4回戦までが行われた。男女ダブルスではそれぞれ3ペアが出場。中でも男子の烏田東(文1・呉青山高)・佐藤大空(経済1・駒大附苫小牧高)ペアと女子の山岸唯菜(文1・新潟産大附高)・遊佐美月(経営1・愛知みずほ大瑞穂高)ペアがともにベスト8入りを果たした。
◯男子ダブルス烏田・佐藤ペアが堂々のベスト8入り
第2回戦から参戦した烏田・佐藤ペア。ダブルスの全試合を1日で消化する厳しい日程の中、最後まで集中力を切らさず、男子専大勢で唯一のベスト8を手にした。
ベスト8決定戦では、駒澤大学の岡崎将大選手・八幡陽介選手ペアと対戦。1学年上の選手を前にしても動じることなく、冷静なプレーを貫き3-1で勝利した。
▲サーブを打つ佐藤
ゲームは佐藤のサーブから始まった。サーブでチャンスを作り、得点するパターンで点差を広げた。途中、同点になる場面もあったが、逃げ切り12-10でセットを取った。
続く2セット目は組み合わせの変化でリズムを崩し、点差を広げられてしまう。挽回できず、10-9でセットを落とした。
第3セットでは、先にセットポイントを握られる展開になったが気持ちの強さで流れを引き寄せ、13-11でセットをものにした。烏田は「やれることがなかったので、技術よりかは気持ちで打ち切れた」と振り返った。
▲喜ぶ佐藤
第4セットでも連続得点を許す場面があったが、冷静に得点を重ね、11-9で勝利した。佐藤は「負けることを考えるというよりかは自分たちらしくプレーしていくことを考えながらやった。最後いい形で決まってゲームを取れた」と接戦の中で勝ち切ったこの試合を分析した。
▲烏田のバックハンドが光った
5回戦を突破するも、準々決勝ではセットカウント1-3で惜敗。烏田は「最後の試合以外は勝ち切ることができたけど、最後は相手の方がうまくて勝ち切ることができなかった」と準々決勝に悔いを残した。佐藤は「ベスト8入りできたのは嬉しいが、最後負けてしまったのが本当に悔しい。明日からシングルスがあるので頑張りたい」と明日に控える男子シングルスを見据えた。
◯期待のルーキーペアが8強 シングルスでの活躍も期待がかかる
インターハイランク入りの経験を持つ山岸と、同じくインターハイランカーでダブルス優勝経験がある遊佐が初めてペアを組んだ。「練習時間がほとんど取れなかった」と両者が口を揃える即席コンビだったが、順調に勝ち進みベスト8入りを果たした。
準々決勝では國學院大の佐藤野々華選手・宮内理仲選手ペアと対戦。フルセットにもつれる接戦を繰り広げたが、一歩及ばず敗戦した。
▲サーブを打つ山岸
▲遊佐
試合は遊佐・山岸ペアの3連続得点で始まったが、すぐに3点を返され、以降は一進一退のシーソーゲームに。何度もセットポイントを握るも、なかなか2点差を付けられずに苦戦した。それでも粘り強く食らいつき19-17でセットを取った。「審判に急かされて、勢いでプレーした」と山岸は、スピード感ある展開に戸惑いを見せた。
第2セットは相手に主導権を握られ、6-11で失った。第3セットではその流れを引きずり序盤から劣勢に立たされた。しかし、7-9と追い込まれた場面から連続得点で逆転に成功しセットを奪取した。
第4セットも、序盤の失点で追う展開に。点差を縮めるも、終盤の8-9でネットインという不運に見舞われセットを落とし試合は振り出しに戻った。
▲連携ミスが響いた
迎えた最終第5セット。落ち着いたプレーでリードを広げ、5-2でコートチェンジ。その後も9-6とリードを保っていたが、連携ミスをきっかけに流れを失う。9-9でタイムアウトを取り、立て直しを図るも再開直後のラリーで遊佐のフォアハンドがわずかにアウト。続くポイントではサービスエースを決めて盛り返したものの、流れを引き戻すには至らず10-12で敗戦した。「(出だしで)少し気持ちに余裕が出てしまって、相手が戦術を変えてきたときに対応できなかったのが原因」と山岸は反省を口にした。
ダブルスを振り返り、遊佐は「あまり練習する時間がなく、ほぼ即席ペアでも、試合の中でしっかりと話し合って戦えた」と語った。山岸は「左利きの選手とペアを組むのは初めてで、うまくいかない部分があったけど、(遊佐が)引っ張ってくれてすごい頼りになった」と感謝した。
2日後に控えるシングルス5回戦については2人とも「ベスト4入りをしたい」と意気込んだ。関東学生選手権大会の推薦基準となるベスト4に向けて調整を進める。
文・写真=中島胡春(ネット3)
【その他選手の結果】
男子ダブルス
久保賢輔(文1・希望が丘高)・薜大斗(経営1・遊学館高)ペア=ベスト16
下田蓮(人間科学1・実践学園高)・武智颯汰(文1・育英高)ペア=ベスト16
女子ダブルス
川山祐以奈(文1・愛知みずほ大瑞穂高)・橋本真海(経営1・岩国商高)ペア=4回戦敗退
新山暖華(経営2・青森商高)・岡山玲那(文1・日大三島高)ペア=2回戦敗退
女子シングルス
新山、遊佐、山岸=5回戦進出
川山、橋本=3回戦敗退
岡山=2回戦敗退