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〈2025年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦=4月19日 順天堂大学さくらキャンパス 専大0-3中大〉
大会3戦目を迎えた専大は中大と対戦。お互いに2敗同士で負けられない一戦であったが、セットカウント0-3で敗れた。第1、2セットでは序盤から相手に主導権を握られ、流れを掴めないまま連続で落とす厳しい展開に。第3セットはセッターを森田慶(経営2・日南振徳高)から池田樹生(経済1・川崎橘高)に交代し攻撃のテンポを変えて粘りを見せたものの、デュースの末に競り負けストレートでの敗戦となった。
第1セットスターティングメンバー
OH: #21松下、#23マサジェディ
MB:#2千葉、#10稲垣
OP:#13塚田
S:#20森田
L:#7水野
第1セットは中大のサーブで始まった。序盤は互いに点を取り合う拮抗した展開となった。8-6の場面から専大の守備が乱れ、一気に5連続失点。ここで専大はたまらずタイムアウトを取り、試合の立て直しを図った。タイムアウト明けのラリーでは、松下結音(文2・日南振徳高)がブロックアウトを決め、反撃の糸口をつかんだ。しかし、広がった点差を詰めることができず、20-25でこのセットを落とした。
続く第2セットでは序盤からサーブミスが続き厳しい立ち上がりに。それでも中盤には攻撃のリズムをつかみ、ラリー戦に持ち込む場面も増えた。クイックを仕掛けるなど攻撃の幅を広げ相手ブロックを揺さぶった。しかし、中大の高いレシーブ力と安定した攻撃力に阻まれ、点差を広げられた。終盤まで相手に押される形となり、12-25と大差でこのセットも落とした。
▲マサジェディ翔蓮(文1・福大大濠高)のサーブが効果を発揮し一気に5連続得点
流れを変えたい第3セット、専大はセッターを池田に交代。中盤にはマサジェディのサーブが冴えわたり、一時は5点のリードを奪った。だが、その後のローテーションで連携が乱れ、徐々に点差を詰められてしまう。終盤には同点に追いつかれデュースにもつれ込む接戦となった。セットカウント25-25の場面で下されたダブルコンタクトの判定も響き、25-27で惜しくもセットを落とした。
▲守備と笑顔でチームを鼓舞する千葉貫世(経済4・東北高)
▲塚田国光(法3・船橋二和高)
最終学年としてブロックを引っ張る千葉は試合を振り返り、「最初のセットに自分たちのバレーをすることができなくて、相手に流れを持っていかれてしまった」と唇を噛んだ。 春リーグでマサジェディと共に、攻撃の軸を担う塚田は、「日体戦の時に決まっていた攻撃が決まらなかった。相手は自分たちの対策ができていたが、自分たちが相手の対策をしきれていなかったところが負けに繋がった」と悔しさを滲ませた。また、「チームが苦しい時に点を決められる存在でありたいと思っているが、今日はそれができなかった」とも語り、チームの攻撃を牽引する覚悟を見せた。
次戦は4月20日の東海大戦。千葉は「今日出た課題をしっかりチームで話し合って改善していきたい」といい、試合までの限られた時間の中で修正に取り組む姿勢を示した。
文=中島胡春(ネット3)、写真=山中美琴(文3)