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2025.04.20
サッカー

【サッカー部】悔しい今季初黒星 後半反転攻勢も最後まで1点遠く

JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦3部


第4節 VS東京経済大学体育会サッカー部


4月19日(土) 14:00Kickoff


@東京経済大学武蔵村山キャンパスサッカーグラウンド(東京都武蔵村山市)


専大 0–1 東経大

得点者 東経大 前島


 第4節は東京経済大学と対戦し、0-1で敗れた。開幕3試合を1勝2分で終えた専大は、前半6分に相手の右サイドから崩されて先制を許してしまう。その後はボールこそ握るものの、消極的なプレーが目立ち、1点ビハインドで試合を折り返す。ハーフタイムに昨季チーム内得点王の道白を投入すると、停滞した前半とは打って変わって攻勢に転じる。志村のクロスや塚越の仕掛けからチャンスを作るが、ポストに嫌われるなど最後まで得点を奪えなかった。今季初黒星を喫した専大は次節、開幕戦以来のホームで勝点3を狙う。

▲アウェイ3連戦全てにフル出場し、試合後に座り込む志村


〈試合前情報〉

第2節は共栄大と対戦して3―0の快勝。前節は国武大と対戦し、1-1のドローに終わった。

以下、スターティングメンバー(4-2-3-1)

GK 21 上林 真斗(法3・昌平高)

DF 4 橋本 清太郎(文4・流通経済大柏高)後半37分 OUT

DF 6 岡田 海人(法3・浜松開誠館高)

DF 22 坂本 柊(経済1・尚志高)

DF 5 志村 ぼん(経済3・韮崎高)

MF 25 小林 亮太(経済3・仙台大附属明成高)後半0分 OUT

MF 8 橋本 燦(ネット情報2・帝京長岡高)

MF 13 山下 基成(文3・大津高)

MF 7 河野 修和(文4・甲府昭和高)後半22分 OUT

MF 19 那須 奏輔(経済2・東海学園高)後半38分 OUT

FW 9 伊澤 壮平(人間科学4・浦和南高)後半19分 OUT


途中出場

MF 14 道白 優斗(文2・流通経済大柏高)後半0分 IN

MF 24 塚越 幹太(経済3・専大松戸高)後半19分 IN

MF 20 三木 喬貴(ネット情報2・習志野高)後半22分 IN

DF 28 佐藤 柚太(経営2・白根高)後半37分 IN

FW 18 仲本 隼翔(経済4・松商学園高)後半38分 IN


〈試合展開〉

悔しい今季初黒星を喫した。開幕3試合を1勝2分で終えた専大は、東経大と対戦。前半6分に専大ディフェンスラインの背後にボールを送られると、そのまま相手に右サイドを突破されてしまう。上林との一対一を制されて開始早々に先制を許す苦しい展開となり、志村は「3連戦の最後で気が抜けていたわけではないが、締めないといけない試合の入りでやられてしまった」と悔やんだ。

▲失点シーン

 その後はボールを保持する時間こそ長かったが、思うようにシュートまで持ち込めない。連戦や暑さの影響か中盤でのパスミスから相手のカウンターを浴びる機会も多く、攻撃が停滞。「相手の立ち位置を見てどこがチャンスかつかまなきゃいけなかった」(志村)と話すように東経大の守備ブロックを崩すまでには至らず、1点ビハインドで試合を折り返す。

 単調な攻撃に変化を加えたい専大はハーフタイム明けにアタッカーの道白を投入。その道白が早速チャンスを作る。右サイドからクロスを送ると、ゴール前で混戦となり、最後は河野がシュートを放つ。得点は奪えなかったが、前半とは打って変わって攻勢に出た専大が主導権を握る。

▲シュートを放つ河野

 その後も道白のドリブル突破や志村のクロスから同点ゴールを狙う。後半14分には中盤で細かくパスをつなぐと、ゴール前に飛び出した河野が抜け出すが、ここは上手くシュートすることができない。

選手やポジションを入れ替えながら攻撃を仕掛けるが、決め手にかけて1点が遠い専大。試合も終盤に差し掛かり、後半41分には道白の持ち運びから橋本燦、途中出場の塚越へとパスをつなぐ。塚越はペナルティエリア左から狙い澄まして右足を振り抜くも、渾身のシュートは右ポストに嫌われてしまう。後半は9本のシュートを放つなど猛攻を仕掛けたが、最後までネットを揺らすことはできず、今季初の無得点、初黒星を喫した。

▲惜しいシュートを放った塚越

 次節は開幕戦以来のホームに戻っての試合となる。志村は「この3連戦で出た課題をしっかり修正して、勝点3に向けて全員で取り組んでいきたい」と次戦を見据えた。今節は個の打開力に頼っただけに、今一度攻撃の形を確認し、勝利をつかみたいところだ。

▲試合後、初黒星に下を向く専大イレブン


〈PICK UP PLAYER〉

志村ぼん

得意の左足でチャンスメイク プロ入りを目指し強度やプレーの質にこだわる

 「点を取らなきゃいけなかったので、自分が高い位置を取ってクロスからの得点を狙った」とビハインドで迎えた後半を振り返る志村。得意の左足から高精度のボールを送り続けたが、この試合はペナルティエリア内に進入する選手が少なく、クロスがファーサイドに流れてしまう場面が散見された。ただ、志村自身もこの課題を認識している。「やっぱり(ペナルティエリアの)中の選手に合わなかったので、練習からゴールにつなげたい」と攻撃陣との意思疎通を図る。

 1年次から強力なライバルを押しのけ、試合に絡んできた志村も遂に上級生という立場になった。今季は主将の河野がベンチに下がった後、キャプテンマークを託されている。3年生は「チームに対して少しでもプラスを与えられるようなプレーで引っ張ることを意識している」と話した。

 昨年夏には上林とともに関東大学選抜に選出され、Jクラブの練習にも参加。目標のプロ入りに向けて「強度やプレーの質という他の選手との違いを見せなきゃいけない」と強い覚悟を語った。専大は2年連続参入プレーオフで昇格を逃しており、「2回同じ景色を見てきて3度目は自分たちの力で昇格をつかみ取りたい」と闘志を燃やしている。


道白優斗

怪我の影響で4試合連続途中出場 今季最長45分間で存在感放つ

 「体がみんな重そうで、攻撃が停滞していた」とベンチから戦況を見つめていた道白。ハーフタイム明けにピッチに立つと、今季最長の45分間プレーした。積極的に前線へ顔を出し、ドリブル突破や正確なパスで攻撃を活性化させた。

 昨季はチーム最多の7得点を挙げるなど主力を担ったが、プレシーズンに負った足首の怪我の影響もあって合流が遅れ、出場機会は限定的になっている。それでも、開幕戦は1アシストを記録。今節も数多くのチャンスを作り、存在感を放った。

 今季掲げる目標は二桁ゴール。チームの2部昇格を目指しながら個人としての結果も残していく。「まだ4試合を消化しただけで18試合残っているが、チーム全体が危機感を持ってやらないとどんどん他のチームに置いて行かれる」と次戦の勝利を誓った。


岡田海人

今季はセンターバックでプレー 試合を重ねるごとに逞しさ増す

 昨シーズン、左右のサイドバックを器用にこなした岡田は、今季センターバックでのプレーに挑戦している。チームとしてプレシーズンに失点が相次いだこともあってこのポジションに抜擢された。172cmとセンターバックとしては小柄だが、持ち前の体の強さやカバーリング能力で弱点を補っている。

 開幕当初はポジショニングやビルドアップに不安もあったが、試合を重ねるごとに自身の特徴を前面に押し出し、逞しさを増してきている。「潰しに行くところとかは1試合1試合学んで継続的にできている。もっとこだわって向上させたい」と一定の手ごたえを話す。

▲コンビを組む1年生の坂本については「頑張ってくれているので、坂本がミスをした時はカバーができるようにディフェンスラインをコントロールしたい」と語った。

 この試合は中3日で迎えたアウェイ3連戦の最後の試合で、試合終了のホイッスルの後には仰向けに倒れ込んでいた岡田。「体のキツさもあったが、専修大学はここ(3部)にいてはいけない勝ち続けるチームだと思っている。こういう試合をものにしないと去年、一昨年みたいに悔しい思いをする」と危機感をつのらせた。

 「内容どうこうよりまずは勝点3を全員で目指したい」と鋭いまなざしを向け、次節の勝利を目指す。

▲黒星を喫して倒れ込み、悔しがった


次節は4月26日に生田北グラウンドで東京学芸大学と対戦する。


写真=竹田一爽(文4)