最新ニュース
<令和7年度東都大学野球春季リーグ戦=4月16日 大田スタジアム 専大5-0国士大>
これ以上勝ち点を献上することができない専大は国士大と対戦。
第一節を落とし、試合が動いたのは2回表。相手のミスが絡み渡辺維介(文2・松本国際高)と松永知大(経済4・創成館高)が出塁すると1死2、3塁で打席に立ったのは今季初スタメンの廣崎漣(経営2・浜松開誠館高)。初球を捉え中犠飛で先制点を挙げた。その後、7回には2死満塁から和田琉汰(文1・静岡高)が走者一掃の適時三塁打、渡辺の連続適時打でこの回一挙4点を追加し試合を決めた。
一方、先発投手の長島暖和(経営4・専大北上高)は序盤ピンチを迎えるが打たせて取る投球で切り抜け、9回129球7奪三振完封勝利で今季2勝目を挙げた。
▲終始落ち着いた表情だった長島
▲先制の犠飛を打った廣崎
◯粘りの投球が実った初完封
前節3戦目で敗戦投手となった長島は立ち上がりから苦しい投球が続いた。初回、先頭打者に二塁打を浴びると続く打者には死球を与え、いきなり無死一、二塁のピンチを迎える。すかさず、齋藤正直監督はタイムをかけて長島の元へ行きアドバイスをかけるとその後は無失点で切り抜けた。3回にも2死1、3塁のピンチを迎えるが「自分で作ったピンチだから絶対に抑える」と気迫の投球で見逃し三振を奪い打線の援護を待った。3回以降は「徐々に感覚を取り戻すことができた」と被安打2に抑える投球を魅せた。
前回(駒大3戦目)の時から改善したところについて「自分のせいで負けたと思っているので、ああいうピッチングはないようにという気持ちを持ちながら投げた」と反省点を改善し、次回以降の投球に弾みをつけた。
▲監督からは重心移動についてアドバイスをもらった
◯止まらない和田の快進撃
ルーキーながら全試合スタメンで起用されている和田琉汰(文1・静岡高)は早くも4打点目を挙げ、チームに貢献している。打席に立つ前に「チャンスで回ってくることをイメージしていた」と準備を怠らず臨んだ打席は右中間を破る走者一掃の適時三塁打。「逆方向にいい打球を打つ意識でいけたので良かった」と打席を振り返り「明日もしっかりチャンスで回ってきたら打つ」と活躍を誓った。
▲「フルスイングは持ち味だ」と話す
コメント
【渡辺】
――――4打席目のタイムリーヒットを振り返って
「1,2,3打席目が打てなくて何とかしてやりたいという気持ちがあった。後輩が繋いでくれたので、気持ちで打ちに行きました」
――――打った球種は
「甘く入ったスライダーです」
――――明日への意気込みをお願いします
「監督からは『お前が4番』と言われているので、今日よりも1本多く打ちたいです」
▲甘く入ったスライダーを捉えた渡辺
今季初の勝ち点獲得に向けて、国士大との2回戦に挑む。
文=知地泰雅(文3)
写真=門前咲良(文3)