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2025.04.10
野球

【野球部】開幕カードで勝ち点取れず 「切り替えてやっていくしかない」

<令和7年度東都大学野球春季リーグ戦=4月9日 UDトラックスタジアム上尾 専大0-5駒大>


 なんとしてもこの試合を勝ち切り、開幕カード勝ち越しを決めたい専大。先発の長島暖和(経営4・専大北上高)は初回をわずか9球で抑えるものの、2回に崩れ3失点を許す。4回裏から登板の藤田和揮(経済4・筑陽学園高)も6回、7回に失点し、3回2/3を2失点。

 打線も4安打のみに封じ込まれ、駒大との第1節は勝ち点を得られずに終わった。


▲第1節で勝ち点を奪えなかった



 2日前の第1試合で完投した長島がこの日も先発。初回を中飛、左飛、見逃し三振の9球で抑え、幸先良いピッチングを見せた。しかし、2回裏には安打と失策、捕逸が絡み2死2、3塁となると、走者一掃の適時三塁打を浴びて先制を許す。続く打者にも適時打を打たれ3失点。3回裏も制球が定まらず、先頭打者に四球を与えると内野陣と監督がマウンドへ。その後は犠打や二塁打で2死2、3塁のピンチを背負うも、空振り三振と二飛で乗り切った後に降板した。


▲中1日で登板した長島は2回裏に味方のミスも絡み、3失点


 4回裏からは前日の試合でも登板した藤田が継投し、5回まで打者を出さないピッチングを見せたが、6回裏に適時打を浴びると、7回裏にも二適時内野安打を打たれた後、四球を一つ出したところで投手交代。2連投で梅澤翔大(経営1・専大松戸高)がマウンドに立つも、相手の1塁走者の走塁死でこの回は終了。しかし、この時点で5点差となった。

 8回裏は今季初登板の石井夢沙士(経済4・秋田高)が四球で走者を1人出したものの、無失点に抑えた。


▲4回裏からは2連投の藤田が投げるが7回途中でマウンドを降りた


▲今季初登板の石井は無失点に抑えた。


 打線は駒大先発の仲井慎投手を相手に沈黙。2回表には前日に最後の打者となった7番の井上颯太(経営2・丹生高)がチーム初安打を記録すると、8番の吉水真斗(経済3・松商学園高)の犠打で2死2塁とチャンスを拡大。しかし、9番の田村虎治郎(経営4・享栄高)は二ゴロに終わった。

 井上は7回にも左中間へ安打を打ち、唯一複数安打を記録するも、結局は散発4安打で完封負けを喫した。




 試合後、主将の中野拳志郎(文4・小浜高)は中2日で登板した長島に対し「疲労がたまっていても頑張って投げている中で上手くリードできなかった」と悔しさを滲ませた。何としても勝ち点を得たかったがために「チームとしてもここに合わせてやってきたので、この(カードの)負けは痛いし、めちゃくちゃ悔しい」と唇を噛みしめたが「切り替えてやっていくしかないので、次は勝つだけ」と前を向いた。


▲ピンチを背負った長島の元に声を掛けに行く中野



▲長島がマウンドを降りた後にも駆け寄る中野


▲9回に最後の打者となり、空振り三振を取られて悔しさを滲ませた


 この3連戦中には多数の投手が登板した。それについて「ある程度、自信がついたと思うし、経験が積むことができたピッチャーもいた」と収穫があった。中でも「(この3連戦で経験が積めた投手は)特に頑張って欲しいし、多田(=多田結祐、経済2・健大高崎高)もいる」と投手陣のこれからの活躍に期待を寄せた。


 1週間後には国士大戦を迎えている。悔しさで溢れている雰囲気の中、主将は「全勝して(勝利を)積み立てられるように自分から元気を出す」と先頭に立ってチームを鼓舞する。




文=門前咲良(文3)

写真=知地泰雅(文3)