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2025.04.09
野球

【野球部】6回に大量失点で今季初敗戦 3戦目で勝ち点奪取へ

<令和7年度東都大学野球春季リーグ戦=4月8日 UDトラックスタジアム上尾 専大2-7駒大>


 開幕初戦勝利の勢いのまま勝ち点を奪いたい専大。2回に5番の和田琉汰(文1・静岡高)が大学初打点となるセンターへの犠牲フライを打ち先制した。しかし、6回から登板した大内智郎(経済4・桐光学園高)が駒大打線に捕まり、6失点。7回に9番山本和輝(経済3・静岡高)の適時打で1点を返したが、2-7で黒星を喫した。



▲開幕2戦目は2-7で悔しい敗戦となった



〇大学初打点の和田 「チームの役に立って良かった」


 2回裏、1戦目で決勝の適時打を放った4番の渡辺維介(文2・松本国際高)が右方向へ2塁打を打つと、5番の松永知大(経済4・創成館高)の一ゴロで進塁し1死3塁のチャンスを作る。

 迎えた6番の前日に大学初安打を記録した和田が「自分が一本打つイメージ」を持ち、食らいついた打球はセンター方向への犠飛となった。大学初打点となったが「越えて欲しかった」と悔しさを滲ませた。それでも「最低限ができて、チームの役に立って良かった」とチームに貢献して先制点を奪った。


▲「まずは明日の駒沢戦でしっかり勝ち切って一部上がれるように頑張っていきたい」と意気込んだ




〇大学初登板の梅澤 最速151キロの好投


 2戦目は複数の投手が継投で登板した。

 先発の多田結祐(経済2・健大高崎高)は4回無失点で抑えた。5回表から継投の公式戦初登板した藤田和揮(経済4・筑陽学園高)も1死2塁のピンチを背負うも無失点で切り抜けた。

 しかし、6回表に登板した大内は1、2番を連続で打ち取るものの、3者連続で安打を浴びて逆転。さらに、2連続で四球を出し満塁となると、続く打者に走者一掃の適時3塁打を打たれて降板した。続いて公式戦初登板した小林丈太(文3・大阪桐蔭高)も走者を1人返し、6失点。

 7回には公式戦初登板の齋藤新太(経済2・松商学園高)が1死1、2塁のピンチを招いたが、併殺打を打ち取り無失点で終えた。


 8回には大学に入学したばかりの梅澤翔大(経営1・専大松戸高)がマウンドに立った。登板前に「緊張するかなと思った」と話すが、「バランス良く投げようと思った」ことが功を奏し無失点で抑えた。四球を一つ出すものの、最速151キロの速球で相手打線をねじ伏せた。新入生右腕は「良い数字が出るとモチベーションになる。もっと上を目指して頑張りたい」と更なる高みを目指す。



▲大学初登板で151キロを記録した右腕は速球を磨く




〇リハビリ後、初登板の平野 「なんとか乗り越えられて良かった」


 9回には平野大地(経営2・専大松戸高)がマウンドへ上がった。トミージョン手術を受け、高校3年の夏以降、約1年半ぶりの登板だった。

リハビリ期間中は「逃げられない日々が続いた」と振り返る。それでも「『1年間は投げられない』というように言われていて、自分で決心してやったところでもあったので、なんとか絶対よくなるっていう風に自分に言い聞かせてやっていた」と自分を鼓舞し続け、リーグ戦に登板するまでに回復した。


 先頭打者に安打を打たれたものの、次の打者からは持ち前の強い直球で空振り三振を奪う。しかし、自身の暴投で1死3塁のピンチに追い込まれると、レフト方向への適時二塁打を打たれて失点。その後は四球を出すが、併殺でイニングを終えた。「それなりに緊張感をもっていたが、自分的には楽しかったという気持ちが大きい」とマウンドを後にした。



▲苦しかったリハビリを乗り越え、登板した感想は「楽しかった気持ちが大きい」


 試合後、「なんとか乗り越えられて良かった」とリハビリ期間からこの試合で登板するまでを振り返った。「4年生にいろいろ教えていただいて支えていただいているので、なんとか自分も腕を振って貢献したい」とリーグ戦での活躍で先輩への恩返しをすることを誓った。

 リハビリから復活した右腕は「いずれ、長島さん(=長島暖和、経営4・専大北上高)がつけている番号(18)を自分が引き継げるように少しでも成長できたらいいかなと思う」とエースナンバーを引き継ぐために奮闘する。


▲苦しいリハビリを耐え抜いた右腕は専大のエースを目指す




*コメント*

【松永昂大(経済1・熊本工業高)】


▲8回表に守備交代で出場すると、9回裏に大学初打席に立った


――――大学初打席を立ってみて

「やっぱり高校野球とは違う雰囲気でした。リーグ戦の雰囲気を感じられたので、そこは良かったのかなと思います」


――――兄、知大が安打を打った後の打席だった

「スコアボードを見てお兄ちゃんと横に並んだので、今までそういうことがなかったので、嬉しいなと思いました。お兄ちゃんがヒットを打ったので自分も続いて打ちたかったのですけれど、打てなくて悔しいです」


▲5、6番で松永兄弟が並んだ


――――3戦目に向けて

「明日は全員一つになって必ず勝ちたいと思います」




文=門前咲良(文3)

写真=知地泰雅(文3)、冨田心暖(ネット3)