最新ニュース
<令和7年度東都大学野球春季リーグ戦=4月7日 UDトラックスタジアム上尾 専大3-2駒大>
東都大学野球二部春季リーグが7日、開幕した。一部昇格を目指す専大は昨秋、最終戦まで優勝争いを繰り広げた駒大と対戦。試合が動いたのは4回表、5番の松永知大(経済4・創成館高)が中安打で出塁するとその後、7番の中野拳志郎(文4・小浜高)が右安打を放ち1塁走者の松永が一気に三塁へ到達。1死一、三塁のチャンスを作ると宮崎元哉(経営3・明豊高)が右方向にタイムリーヒットを放ち先制点を挙げた。先発投手の長島暖和(経営4・専大北上高)は5回に2ランホームランを浴びるが、その後は要所を締めて打線の援護を待つ。すると直後の6回に宮崎がこの試合2本目となる同点タイムリーヒット、9回には渡辺維介(文2・松本国際高)がライトへ勝ち越しのタイムリーを放ち試合を決めた。
▲2本のタイムリーで勝利に大きく貢献した宮崎。
▲渡辺はバットを短く持ち、放った打球は勝利を手繰り寄せた。
〇粘りの投球で掴んだ初登板、初先発、初勝利、初完投
リーグ戦初登板ながら、開幕投手という大役を務めきった長島。マウンドに上がっている際は特に緊張する様子は無く「いつも通りのルーティンをこなしたら、自然と落ち着けた」と話した。序盤は「カットボールがうまく操れた」と打たせて取るテンポの良いピッチングでスコアボードに0を並べた。
▲「オープン戦の時と変わらない感じで、試合に入れた」とコメント
5回に2ランホームランを浴びた後、8回には2死一、三塁と一打逆転のピンチを迎えると齋藤監督がマウンドへ。「こういうピンチがないと面白くないだろう」という言葉を投げかけられ、吉水真斗(経済3・松商学園高)の好守備にも助けられ無失点で切り抜けた。
▲中野は「絶対にここは抑えるぞ」と声をかけた
試合後のインタビューでは「ホームランを打たれたので満点ではないけど、合格ラインはあげられるピッチングだった」と振り返り「まだ初戦を勝っただけなので、全勝で優勝を目指していく」と現状に満足することなく先を見据えた。
目標の先輩である西舘昂汰(令6卒・現東京ヤクルトスワローズ)も付けた背番号18は新たな一歩を踏み出した。
▲9回140球の力投が実り、デビュー戦で勝利を挙げた
▲「今日の投球は80点」と自己評価した
〇期待の新星 和田琉汰
1年生ながら和田琉汰(文1・静岡高)は開幕スタメンに名を連ねた。「派手なプレーはいらない」と心がけて臨んだ公式戦の初打席はライト方向へはじき返し、いきなり初安打を記録した。「まっすぐだけを狙って、迷わずに自分のスイングが出来た」と自身の打撃を振り返り大学野球生活の好スタートを切った。
▲大学での目標は「大学日本代表になること」
コメント
【中野】
――――5回裏に長島のもとに行ったが、どのような声掛けを
「どんどん切り替えて、思いっきり勝負してこいっていうのだけしか言ってないです」
――――バッティングに関しては
「たまたまですね。全部2ストライクからだったんですけど、いいところに飛んでくれました」
――――相手の投手は甲子園でも活躍した仲井慎投手でしたがどうでしたか
「まっすぐが良いし、変化球きれいだし、めちゃくちゃいいピッチャーでしたね」
――――次戦に向けて意気込みをお願いします
「野手が打って点を取れば勝てると思うので、一生懸命頑張ります」
▲中野は猛打賞
文=知地泰雅(文3)
写真=門前咲良(文3)