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昨季は春秋ともに2位となり、あと一歩で入替戦に臨むことができず悔しいシーズンとなった野球部。長年遠ざかっている1部昇格を目指し副主将の浅田光太郎(経済4・國學院栃木高)、織茂秀喜(経営4・松商学園高)が今季の展望を明かした。(インタビューはオープン戦終了後(3月)に行いました)
新体制のチームでは、浅田と織茂が副主将に就任した。例年、副主将は1人だったが、今年は2人体制となった。副主将を2人任命した理由として齋藤正直監督は「浅田は元気があるしどんな状態でも心の起伏がないからしっかりやっている。織茂は非常に自分にも厳しいけど、他人にも厳しい。ミックスした関係で(副主将を)やると非常に良いかなと。それぞれ甲乙つけがたい」と明かした。
タイプの違う2人の新副主将は、中野拳志郎(文4・小浜高)主将とともにチームを1部リーグ昇格へ導くことができるのか期待が高まっている。
▲「ミックスした関係でやると非常に良い」と副主将はタイプの異なる2人を選ばれた
〇チームの元気印、浅田 「隙を作らないチームを作りたい」
▲浅田光太郎
「元気があるしどんな状態でも心の起伏がない」と評価された浅田は「やっぱり自分の持ち味は元気というか、どんな状況でもチームを明るくするというか、声を出せる部分だと思うのでそこは常にどんな状況でも心がけている」と自分の持ち味を活かしチームのムードメーカーとなっている。
副主将に就任して「中野をまずは支えるっていうのが一番だと思う」と自分の役割を自覚している。その上で、チームを強化するために心掛けていることがある。「中野はよく試合とかでグラウンド面で目を光らせてくれるので、自分と織茂は特に日常生活など野球以外の部分でしっかりとチームを一つにできるように心掛けている」と織茂とともに野球以外の面でもチームをまとめようと努めている。
▲野球以外の部分でもチームを一つにすることが副主将の役割だという
今年は専大野球部が創部100周年となる。新たな1世紀目を迎えるにあたり、チーム作りに強い思いがある。「なんとしても1部に昇格して神宮でプレーするというのが目標であるので、そこに向けて一つ一つのことについて抜かりなく隙がないようなチームを作っていきたい」。チームが一部昇格するために必要なことを問うと「これというのはないが、野球においても、(プレーに)出てくるなと思うので、日常生活においても寮の規則や野球部の規則をしっかり守る。野球のプレーだったら、一つのプレーに集中してやる。隙を作らないっていうのをテーマに掲げて1部昇格に向けて活動している」と全てにおいて隙がないチーム作りにこだわっている。
今年の開幕カードでは昨秋、最終戦まで優勝争いをした駒大と対戦する。浅田は「1戦目の駒大戦から100パーセントの力を出しきれるようにチーム作りをしているので、そこを勝ち切って勝ち点取って流れに乗って入れ替え戦で勝つこと」を目標にチームを導くことを誓った。それに加え「個人では与えられたポジションでしっかり準備をして、出番が回ってきた時にチームの勝利に向かったプレーができていければと思う」と闘志を燃やした。
▲チームの元気印は「隙がないチーム」作りを徹底する
〇自他ともにストイックな織茂 「全員で」をテーマに勝つチームへ
▲織茂秀喜
「織茂は非常に自分にも厳しいけど、他人にも厳しい」とストイックさを買われ、織茂は副主将に任命された。昨季からチームの責任者を務めておりまとめる立場にあった。「監督からは『中野がキャプテンでお前は支える立場であってほしいと』と声を掛けられたので、そのつもりで1年間やると思っていた」と今年もチームをまとめる。
チーム内では自分に厳しくできる人はいても、周りに対して同じように厳しく言える人はあまりいないと感じている。「自分や浅田は特にその役目が役割なのかなというのを自覚してやっている」とチームのために厳しく言うことを心掛けている。
副主将として、主将をサポートすることも役割となる。「中野はチームの主力としても(試合に)出ていて、キャッチャーとして役割がたくさんあるので、そういう面ではなるべく自分と浅田がしっかりサポートして、プレーにも集中できるようにしたい」とチームの核となる中野を支える。
▲試合中も多忙な中野をサポートする
昨秋はあと一歩のところで2部優勝を逃した。あれから半年が経ち、チームが1部に昇格させるために「チームがどうにか一つになれるかどうかというところが本当に大事だと思う。そこに対して一人一人がチーム一丸となって“チームのために”というような行動ができるかどうかに尽きる」と語った。「今年は若い選手がたくさん出てきているので、そういう意味では学年関係なく全員が総力を結集してとにかく全員で一勝勝ちにいく。野球に全員で同じような思いで取り組んで、“全員で”というところに特にフォーカスを当てたチームにしていきたいと思う」とチーム全体の強化に努める。
個人の取り組みとしても「自分に求められているのは試合終盤での守備や走塁、打撃という終盤のポイントだと思う。もし仮に自分が試合に出るとしたら、もうそれは1枚目で出ている人はダメだったと、チームにとってはピンチであることが多分多いのかなと思うので、そういうところでも流れを変えられるような、それができるようにっていうところの集中力を磨いている」と自身の強化にも励んでいる。
最後に今春の意気込みを聞くと「必ず優勝して一部に行く」と力強く誓った。
▲「全員で一生勝ちにいく」野球で1部昇格を目指す
文=門前咲良(文3)
写真=知地泰雅(文3)