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〈天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会 1月21日〜1月26日 =東京体育館〉
2025年全日本卓球選手権大会シングルスが東京体育館で行われ、専大からは出澤杏佳(文4・大成女子高)、野田颯太(文4・育英高)ら15名が参戦した。女子主将の出澤はスーパーシードで4回戦から出場。初戦は4-1で制すも、5回戦ではミキハウスの芝田沙季選手と対戦し0-4で敗れた。男子主将の野田は3回戦まで順調に勝ち上がった。しかし、4回戦は接戦の末、4-3で惜敗を喫した。
〇強者のライバルと対戦した出澤 念願のランキング入りならず
▲大学生までにランキング入りをするという目標を逃したが、卒業後にも期待がかかる出澤(卓球部提供)
(2-11)(7-11)(10-12)(9-11)結果:0-4
ランキング入りを目指し大会へ挑んだ出澤はスーパーシードで4回戦から出場し、初戦を4-1で勝ち進んだ。
迎えた5回戦では、ランキングが決定する試合で一度も勝てたことがないと出澤が話す、ミキハウスの芝田沙季選手と対戦。
第1セットからいきなり相手のペースに飲まれ、2-11で先制を許してしまう。続く第2セットも獲られるが、第3セットでは一時10-10のデュースにまでもつれる。「接戦に持ち込んで大事な場面で勝ち切ろう」という思いで挑んだが、接戦の末に10-12で競り負ける。第4セットも接戦となるが、最初から最後まで相手にペースを掴まれ、この試合は0-4で終わった。
出澤は「今年は大学最後の年ということもあり、絶対にランキング入りするという強い気持ちで挑んだが、なかなか身体と気持ちがうまく噛み合わず達成することができず悔しい」と悔しさをあらわにした。自分の実力不足を痛感した出澤。しかし「戦術面でも技術面でも、自分はまだまだ日本のトップクラスには遠いことを強く実感したので、また一から基本的な技術の精度を上げ戦術を見直していこうと思う」と向上心を持ち続ける。
大学卒業後も競技を継続する女子主将は「四年間、多くの人にお世話になり協力してもらっていたので大学生の間に全日本のランキングに入る目標を達成することはできなかったが、腐らずに社会人になっても一つ一つの試合を楽しみながら自分のできることを出し切っていきたい」と新天地での活躍を誓った。
〇昨年王者と対戦した野田 激戦の末、惜しくも敗れる
▲4回戦敗退を喫したが、昨年王者を追い詰めた野田(卓球部提供)
(11―9)(8-11)(5-11)(11-7)(8-11)(11―2)(6-11)結果:3-4
野田は3-1、3-0,3-0で第3回戦まで勝ち進み、第4回戦に進出した。
対戦相手は昨年の社会人チャンピオンである協和キリンの松平賢二選手が迎えた。「昨年アジア選手権、今年の世界選手権の代表になった選手なので思い切って試合するしかないと思っていた」と昨年王者へ立ち向かった。
第1セットは接戦を勝ち切り先制する。しかし、第2セット、第3セットは連続で奪われ、逆転されてしまう。第4セットで同点に追いつくものの、第5セットでは再び勝ち越しを許してしまった。後がない野田は第6セットを11-2で圧勝し再び同点に追いつくが、第7セットを奪われ、試合は3-4で惜敗を喫した。
僅差で敗れた野田は「実力を出し切れば勝つチャンスはあると思っていたし、勝つための準備、対策などはしていたが、勝負所での相手の粘り強さや経験値が上回っており、そこで自分が焦って精神的に安定したプレーができなかったことが敗因だと思う」と分析した。「どれだけ惜しくても勝たなければ意味がないので、負けてしまってとても悔しい気持ちでいっぱいですが良い経験になりましたし、このレベルの相手と互角に戦えるレベルになりつつあることは自信にしたいと思う」とこの試合の経験を今後に繋げる。
大学最後の大会となった男子主将は「専修大学として出る最後の全日本選手権だったので、自分が活躍することでこんな自分でもここまで強くなれるんだと後輩たちの見本になりたいと思っていた。結果的には微妙だったけれど、少しはそういう姿を見せられたと思うし、最後まで会場に来て練習相手や応援しに来てくれた後輩たちに感謝の気持ちでいっぱいだ」と後輩のことを思った。
文=門前咲良(文2)