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〈2024年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 12月15日=ダイドードリンコアイスアリーナ 専大5-4青山学院大〉
セカンドリーグ最終戦では青山学院大学と対戦。試合は4-4の同点で終了しペナルティーショットの末、5-4で勝利した。試合前、日体大と立教大と勝ち点が6で並んでいた専大。セカンドリーグ2位でディビジョンI―A進出への混戦を極めていた。しかし、日体大も勝利したため、3位に転落し惜しくも進出を逃した。
▲ディビジョンI―A進出を逃したが、セカンドリーグ最終戦は勝利で締めくくった。
第1ピリオドでは表情が曇る展開となった。序盤は両者ともに譲らず攻防を繰り広げたが、11分35秒に先制を許した。その後、14分06秒に2点目、17分16秒に3点目と次々に点を決められた。リーグ昇格へ後がない専大に暗雲がかかった。
第2ピリオドでも序盤は流れを変えられず、1分13秒にも4点目を取られた。空気が沈む中、一筋の光が差した。10分51秒に小林氷聖(経済2・釧路江南高)がチーム初得点を取った。
最初の1点が取れてチーム内の雰囲気が変わる。12分01秒には14日の試合でも先制点を奪った池田洋貴(商3・釧路鉱業高)が2点目、18分14秒にも3点目のシュートを決めた。
何とか同点に追いつきたい専大。第3ピリオド開始直後の36秒に松田颯太(商2・北海道清水高)が放った4点目のシュートで試合を振り出しに戻した。待望の同点打でベンチの歓声はこの試合で一番大きくなった。 「彼の持ち味である泥臭いプレー、しつこさが結果に繋がった。体を張ったプレーが持ち味で、ゴールまで素晴らしいプレーだった」と高橋裕一監督から評価された4点目のシュートについて松田は「すごく気持ちよかった。2日連続で得点できて安心した」と喜びを語った。
しかし、逆転には及ばず同点のまま第3ピリオドが終わった。
▲松田のシュートが試合を振り出しに戻した。
ペナルティーショットでは先攻となり、4人目までで3-2とあと一打決められれば勝利と優勢になった。「決めれば勝ちが決まるので、外したらキーパーにプレッシャーをかけるようなことをしたくなかった」という気持ちで挑んだ庄司海俊(法3・東北高)が5人目に起用され見事に決勝のシュートを決めた。 高橋監督はこのシュートについて「5番目を任せると伝えていた。違う絶対ハンドリングの上手さを信じていた」と語った。
庄司は、チームメイトの歓声で緊張がほぐれたという。2点目のアシストについては「味方を信じて繋いだパスで流れに乗れた」と振り返った。
▲庄司の活躍が逆転勝利に繋がった。
試合を振り返り高橋監督は「立ち上がりから押していたのに、反則時の失点や簡単な失点が続き、想定外の展開だった」と語った。第2ピリオドでの巻き返しを評価しつつも、「第3ピリオドでもっと反則を活かせれば60分で決着がついた」と悔しさを滲ませた。セカンドリーグを振り返り、「2戦目の日体大戦での1点差の敗戦が尾を引いた。ここ一番の弱さ、1点の重みを感じた」と僅かな差を悔いた。
インカレに向けて「2回戦の関大とのリベンジマッチを勝ち抜き、久しぶりのベスト8のシード権を獲得したい。選手たちにはしっかり準備してもらい、1日でも長くプレーできることを目指したい」と意気込んだ。最後にペナルティーショットでシュートを決めた庄司は「秋リーグでベストな結果が出なかったので、ベスト8、ベスト4の壁を破りたい」と前を向いた。
▲試合終了後に抱き合う選手達。
文=門前咲良(文2)、冨田心暖(ネット2)
写真=門前、冨田