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2024.12.07
陸上競技

【陸上競技部】マイナ・新井・上山 主力3本矢でシード権獲得へ

 2年ぶり72回目の箱根駅伝本選出場をつかんだ専大陸上競技部。箱根予選会で総合2位の好成績を収め、本選で狙うはシード権獲得だ。箱根予選会で専大勢トップスリーとなったダンカンマイナ(商1・専大熊本高)、新井友裕(文3・浦和実業高)、上山詩樹(経済2・敦賀気比高)を筆頭に箱根路に新たな風を吹かせる準備はできている。

▲専大が誇る最強スリートップ。左から新井、マイナ、上山


異次元の走力    ダンカン・マイナ

 10月の予選会で個人総合3位となり周囲をざわめかせた。その名は異次元の走力を持つダンカン・マイナ(商1・専大熊本玉名高)だ。彗星の如く現れた怪物ルーキーの初の箱根路での走りに注目が集まる。

▲入部からまだ1年足らずだが、チームの欠かせない存在として君臨している


マイナが日本の大学陸上の最高の舞台である箱根駅伝について知ったのは、高校に入学する前だった。当時、日本の大学に在籍していたケニア人コーチに箱根を紹介された。

「私の強みは、どんなコースでも体の反応に合わせられること」。これはマイナが語る、自身の強みである。

本選での鍵は「今はまだ、箱根の前日までに体がどう動くか分からないので何とも言えないが、気候に体が対応してくれれば、ベストの走りができると思っている」と自身の強みを活かせられるかにかかっている。

 長谷川淳監督からは「ダンカン・マイナは練習も非常に一生懸命やり、 体のケアに関してもすごい知識を持っているので非常に自己管理ができる選手」と高く評価されている。

▲初めの大舞台でどうような爆走を披露してくれるのか、期待が募る


 今年の正月にマイナは初の箱根路に挑む。「チームメンバーの選考次第でどの区間でも走れる」とし、「メンバーとして速く走ることでベスト10のシード権を得て、走っていない間もチームの仲間を応援する」とチーム思いなルーキーは言葉に力を込めた。

 10月の予選会で個人総合3位となり周囲をざわめかせた。その名は異次元の走力を持つダンカン・マイナ(商1・専大熊本玉名高)だ。彗星の如く現れた怪物ルーキーの初の箱根路での走りに注目が集まる。


〈直近の記録会結果〉

11月10日 NITTAIDAI Challenge Games 5000m  13分31秒54  自己新・専大国際記録

10月19日 東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合3位 1時間01分47秒



エースの覚悟    新井友裕

 3年生エースの勢いが止まらない。新井友裕は箱根予選会後の11月、12月の記録会で5000m、10000mの専大日本人記録を次々と更新。持ち前の勝負強さに磨きがかかっている。

 第99回大会では1年生ながら4区に出走したが、区間19位と不本意な結果に終わった新井。今大会では1区の出走を希望し、「昔から走りたいと思っていた」と自身の夢だと語る。「自分がしっかり日本人エースとして、他校のチームに負けない走りをすることで、チーム全体が上昇していくと思う」と先陣を切り、良い形で深緑と臙脂の襷をつなぎたい考えだ。

▲個人総合21位を記録した新井

 あの日の悔しさを晴らすべく、鍛錬を積んできた。今夏の合宿では「今までで1番距離を踏めた」と話すように強度の高い練習を消化。その甲斐もあって箱根予選会では、専大勢2番目となる21着と好成績を収めてチームの2位通過に貢献した。

 予選会後もノリに乗る新井は、5000mと10000mの専大日本人記録を樹立し、「かなり自信になっている」と手応えを口にした。長谷川淳監督も「私としてもこれからの活躍が本当に期待できる」と太鼓判を押す。

▲12月1日に10000mの専大日本人記録を更新した

 2年ぶりの箱根路での活躍に期待は大きく膨らんでいるが、「自分は期待されている方が逆にタイムが出るとか、状態も良くなるので、期待してほしい」と意気込む。

 『専大史上トップランナー』を目指す3年生エースは、箱根駅伝本選でのリベンジを誓う。


〈直近の記録会結果〉

11月10日 NITTAIDAI Challenge Games 5000m 13分44秒14 自己新・専大日本人記録

12月1日 日体大記録会 10000m 28分26秒95 自己新・専大日本人記録


止まらぬ勢い    上山詩樹

 ルーキーイヤーからの勢いを止めることなく、大舞台へ駆け上がる。上山は昨秋に故障から復活すると、好記録を連発し一気にチームの主力級に成長。2年目の今季は関東インカレや全日本大学駅伝予選会といった公式戦に全て出走を果たし、チームの柱役を担っている。そして迎えた10月の予選会でもチーム3番手でフィニッシュし、2年ぶりの箱根路復活へ大きく貢献。翌月に迫った本選でも重要な存在として往路区間での起用に期待がかかっている。

▲予選会ではチーム3番手と大活躍だった

 「箱根駅伝に出るためにこっち(関東)へ来た」と憧れの舞台への出場権を2年目にして手繰り寄せた上山。第100回大会は走路員として、レースに出走する他大学のランナーたちを横目に見ていた。「走ることは特別感があって、全然違う世界だなと感じた」と刺激を受け、着実にステップアップを踏んできた。他大学の実力者と同じレースで勝負できることが特別だといい、「自分がステップアップする上で、どれだけ食らいついていけるかっていうのを一つ見られると思っているので。憧れを持ったり尊敬したりする選手と同じスタートラインに立って勝負することは凄いことだなと思っている」と考えを語った。

▲今年は公式戦に全て出走。そして夢の舞台への出走にも意気込む


 希望する区間は先陣を切る1区。「目に見えて順位がわかるし、他校としっかり勝負ができるっていうところで若いうちに今後を見据える上でも、走ってみたいなと思う」を想いを口にした。チームのシード権獲得へ向けて意識は高く、「自分なりの最大限っていうところを引き出せるように頑張りたい。僕がそのシード圏内じゃないと、チームも当然シード圏内入ってこないので、区間1桁っていうところを狙う」と力を込めた。

 若手ながらチームを引っ張る頼もしいランナーは、大舞台でも力強く走り抜く。



文=門前咲良(文2)、竹田一爽(文3)、河上 明来海(文4)

写真=竹田、河上、高野葵葉(文3)