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専修大学は全日本大学バスケットボール選手権大会(以下インカレ)の初戦を難なく突破し、2回戦に進出した。現メンバーで挑む最後の大会を目前に松野遥弥(経営3・桜丘高)に今年を振り返ってもらった。
◯着実につけてきた実力と経験
今年の年初めには三遠ネオフェニックス(B1)のトップチームで練習に参加した。そこで得たアーリーオフェンスを専大に持ち帰り、チーム全体で攻撃面の進化を遂げた。また、8月には『FIBA3×3ネーションズリーグ U23 Asia-Oceania』で日本代表デビューを果たした。「中国やモンゴルは身長が(自分たちより)大きくて、自分たちよりもはるかに大きい。体負けも理由にできないし、3対3は常に相手についてなきゃいけない。それを経験して帰ってきたときは、コンタクトの部分で意識が変わった」と成長を実感した。
◯スランプに陥ったリーグ戦
松野は身体能力を活かしたアグレッシブなプレーが持ち味の選手だが、リーグ戦では相手に警戒されてしまった。8月28日の拓大戦では3ポイント2本を含む19得点を挙げ勝利に大きく貢献したが、後半に進むに連れて得点は低迷。「後半は良くない試合が続いた。点数取るのを求められているが0点の試合もあって、本当に落ち込んだ」とスランプに陥っていたことを明かした。
▲リーグ戦の松野
そんな中、松野は同じポジションでプレーをする市場脩斗(文4・市船橋高)の得点能力に感銘を受けた。市場はリーグ戦で連日2桁得点を記録し、チームに欠かせない存在だ。「(市場は)コンスタントに得点を取っていて、チームには欠かせない存在になっている。そういう部分では見習わなきゃいけない」と口にした。
▲市場とハイタッチする松野(左)
◯目指すは日本一しかない
リーグ戦では活躍に波があり、4年生に頼りすぎてしまったと反省する松野。インカレでは自ら4年生を引っ張っていきたいと意気込む。「リーグ戦は長期にわたって休みもあるが、インカレは連戦になる。地方のチームでも初めから気を抜かないように」とプレーへの姿勢を改める。また、「監督やチームから求められているセンスの部分をミスで終わらせずに、攻めたらちゃんと(ボールが)リングに当たってるくらいに意識したい」とリーグで負けた強豪をも打ち破り、4年生を笑顔で送り出す決意を語る。
文・写真=髙野葵葉(文3)