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〈第76回全日本大学バスケットボール選手権大会=12月4日 エスフォルタアリーナ八王子 専大89ー53松蔭大〉
▲試合直前のスターターの選手たち
4年生最後の大会となるインカレが始まった。本選から出場する専大は、グループ予選を勝ち上がってきた松蔭大学と対戦した。専大はこの試合が初戦ということもあり、序盤はプレーに硬さが見られたが焦ることはなかった。徐々にディフェンスから自分たちのペースを掴むと、志村愛莉(経営4・千葉英和高)のドライブなどから17点のリードで前半を終える。後半になるとベンチメンバーの出場時間が増えるも、プレーの強度は一切落ちず、さらに差を広げて89-53で試合終了。順調な滑り出しを切った。
▲パスを出す味方を探す志村
インカレ初戦の専大は第1Qはオフェンスで思うように得点を重ねる事ができず、スローペースな立ち上がりとなった。それでも専大は「やっぱり初戦の硬さっていうのが出だしはあるだろうと思っていた。始まる前のミーティングでも話をしていて、 やらなきゃいけないことは徹底してやろうということを伝えてた」と長南真由美監督が試合後語ったように、慌てずに準備してきた事をコートで表現していた。ディフェンスでは持ち前の機動力を活かし、相手のリズムを崩すことに成功。相手のエースプレイヤーに仕事をさせず16-13とリードして第1Qを終えた。
▲ゴール下へ切り込む林
強固なディフェンスから流れを掴んだ専大は、第2Qではオフェンスでもその力を見せた。志村のドライブや伊藤虹歩(文3・安生学園高)の3ポイントが決まり、連続して7点を挙げる。その後桐蔭大がタイムアウトを取るが専大の勢いが止まることは無かった。中村帆香(文4・昭和学院高)の3ポイントなどが決まり11点を連続して挙げ、大きく点差をつける。攻守ともにその実力を発揮し、主導権を一度も渡すことなく46-29で前半を終えた。前半を振り返って志村は「試合前のディフェンスの約束事をしっかり前半の出だしからできていたので、そこから流れを作ることができた。積極的にリングにアタックしていたので、自分や他の人にもチャンスを作れて良かった」と大量リードの要因を語った。
▲3ポイントを打つ中村
後半も専大のペースは続いた。後半最初のオフェンスはピックアンドロールからパスを受け取った林望愛(文3・桐生高)が、ファールを受けながらもシュートを決めきりバスケットカウント。さらに瀬川怜奈(経営3・開志国際高)や伊藤が続けて得点を挙げチームを勢い付けた。大きく差が付いたこともあり、後半からはベンチメンバーの出場時間が増える。リードした展開でも気の緩んだターンオーバーやミスは一切見られず、前半の高い強度のディフェンスを後半もチームで続けられていた。オフェンスにおいても髙田彩凪(文2・郡山商業高)や殖栗佳穂(文1・昭和学院高)が奮闘し、ゴール下で得点を量産する。最後まで専大のペースが続き89-53試合終了。初戦で見事な勝利を収め、好スタートを切った。
▲ナイスプレーに声援を送るベンチ
試合を振り返って長南監督は「準備してきたディフェンスがうまいことハマり、相手の得点源を40分間通して抑えられた。ディフェンスから4年生が落ち着いて、試合を通してプレイコントロールしてたのでとても良かったと思う」と選手たちを讃えた。次戦はリーグ戦で悔しい逆転負けを許した日体大との対戦となる。そこへ向けては「日体大だけではないけれども、リーグ戦の時は個人的にもすごく負けて悔しかった。こういったリベンジできる機会、チャンスを選手と一緒に勝ち取ることができたので、なんとしても明日勝って、リーグ戦の悔しさを晴らしたい」と雪辱を果たすことを誓った。
文・写真=君嶋悠樹(経済1)