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12月4日、専修大学は全日本大学バスケットボール選手権大会(以下インカレ)の初戦を迎える。最後のインカレを主将として迎える市場脩斗(文4・市船橋高)の1年を振り返り、大会への意気込みを聞いた。
順調だった春
キャプテンとして迎えた今シーズン。冒頭の春季トーナメントを「チームは目標に届かなかったが、良いバスケットというのは出来ていて、良いスタートが切れた」と振り返る。惜しくも決勝で日体大に敗れはしたものの、結果は準優勝。個人としては出場した5試合全てで2桁得点を挙げ、勝利へ大きく貢献した。個人とチームともに今シーズンへの大きな期待を募らせるような大会だった。
スコアラーに変貌したリーグ戦
今年のリーグ開幕戦、これまでチームの大黒柱だった留学生の姿はコートは疎かベンチにも無かった。波乱の幕開けとなったリーグ戦だったが、専大は徐々に新しい自分たちのバスケットを形にしていく。市場は出場した20試合全てでスターターを務め、昨年と比べて得点能力が大きく伸びた。まさにチームに欠かせない存在だった。去年は平均5.4点を挙げていたのに対し、今年はその3倍となる16.8点。出場したほとんどの試合で2桁得点を挙げ、ダブルダブルを2度記録した。特に市場のドライブは相手のディフェンスをものともしない。そのままゴール下まで切り込み決めきる事もあれば、フローターを打ち沈める事もあった。相手もそのことは知っているため、ファールをして止めに来る場面も多々あったが、フリースローの成功率が今季75%(72/96)と高いことも大きな武器だった。10月26日の白鷗大戦ではチームの3ポイントが入らない中で市場のドライブが効果的に刺さり、12本のフリースローを沈めるなど得点を伸ばす要因となった。3ポイントにおいても36%と高い成功率で沈め、中と外共に隙のないスコアラーに成長した。リーグが閉幕して優秀選手賞に選出された市場は名実ともにチームを勝利に導くキャプテンだった。
インカレへ向けて
去年のインカレでは最後の筑波大戦で無得点に終わった市場。「自分のプレーは全くできなかった」と振り返る。今年のインカレをキャプテンとして迎えることについては「自分はそこはあまり気にしていない」と述べ、「今年が最後の4年目のインカレなんで、4年間練習してきたっていうことを、しっかりその舞台でプレーできればいいなと思う」と最終学年としての抱負を話した。目標については「個人としては、チームを勝たせられるようなプレーをまず毎試合やっていきたいと思う。チームとしてはもちろん優勝すること」と悲願の日本一を力強く語る。
文=君嶋悠樹(経済1)写真=髙野葵葉(文3)