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〈第77回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会=11月30日 船橋アリーナ 専大3-1近大〉
準決勝に駒を進めた専大は、関西1部所属の近大と対戦した。序盤
第1セットスターティングメンバー
OH:#1竹内、#7甲斐
MB:#2堺、#8千葉
OP:#11堀内
S:#5井出
L:#13水野
▲華麗なトスワークを見せる井出
第1セット、序盤は堀内大志(文3・日南振徳高)の高さのある攻撃と堺爽人(文4・佐賀工高)のブロックで得点を重ねた。中盤まではリード保つも、相手の力強い攻撃により逆転を許す。さらに終盤は近大の連携の取れたブロックに苦しみ22-25このセットを落とした。
▲ブロックをする堺
第2セット序盤は1セット目の終盤と同様に相手ブロックに苦しみ、拮抗した試合展開となった。しかし終始ミスのないプレーで相手にプレッシャーをかけ続け、後半ではブロックで相手を突き放した。また、途中出場の新居良太(経済2・開智高)がチームの雰囲気を変え、25-20で第2セットを取り返した。第2セットの途中交代後のプレーについて新居は「チームの空気が重かったので、そこから変えていこうと声を出すことを意識した」と語った。
▲得点を挙げ喜ぶ新居
続く第3セット、序盤は連続得点を許すも相手のブロックを揺さぶる多彩な攻撃によりリードを奪い返す。また、後半には新居のAクイックを中心とした中央からの攻撃でリズムをつくると25-18でこのセットをものにした。攻撃に関して、新居は、「打っても打たなくても相手ブロックを釣り、サイドに打たせられるような動きを意識した」と個人技に留まらず、チーム全体としての組み立てを意識していることを明かした。
▲サーブを打つ竹内慶多(経済4・啓新高)
最終第4セットは終始拮抗した試合展開となった。しかし相手の精度の高いブロックに対し、竹内、甲斐優斗(経営3・日南振徳高)がブロックアウトやフェイントで相手を揺さぶり、得点を重ねた。また、ブロックや粘り強いレシーブで相手に隙を与えず、
25-23で第4セットを獲得。セットカウント3−1で勝利を収めた。
▲円陣を組む選手たち
竹内は、「序盤で止められたときはちょっと焦ったところもあったけど、途中から入った新居良太がしっかりと決めて、自分もやることをしっかりと出来たので良かった」と試合を振り返った。またチームの雰囲気に関して「自分ははじめ緊張してガチガチだったが、下級生が声をかけてくれて緊張が和らいだ」と、チームでコミュニケーションを取り、リラックスした状態でプレーしていたと話した。
決勝の相手は春、秋リーグでも対戦した日体大。秋季リーグでは敗れているが、新居は「苦手意識を持たず、全員でこのまま士気を上げていって、まずは自分たちのバレーボールをしたい」と語った。また4年生最後の試合となる竹内は「お互いの攻撃パターンは全部わかっているけど、最後笑って終われるように全力を出し切りたい」と、決勝に向けての意気込みを語った。
文=船引向日菜(人間科学1)
写真=山中美琴(文2)