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2024.11.30
バレー

【バレー部】固いブロックで順大の攻撃を止めストレート勝利 ベスト4進出へ

〈第77回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会=11月29日 船橋アリーナ 専大3-0順大〉


ベスト8へ駒を進めた専大は、昨年度準優勝の強豪・順大と対戦した。終始専大が主導権を握り、甲斐優斗(経営3・日南振徳高)が冷静に相手の隙を狙いスパイクを決め、その後も勢いそのままに相手に10点差をつけ第1セットを先取。相手の鋭いクイックに差を縮められる場面もあったが、千葉貫世(経済3・東北高)や堺爽人(文4・佐賀工高)を中心に次々と相手の攻撃を巧みなブロックで止めていく。好調を見せた専大はその後も堀内大志(文3・日南振徳高)がキレのあるスパイクを連続で決め、次々に得点を量産していく。長いラリーが続く場面も見られたが、水野永登(商3・岡谷工高)、竹内慶多(経済4・啓新高)が好レシーブでつなぎ、相手の不意を突き得点を重ねていく。最後まで主導権を相手に渡すことなく3ー0でストレート勝利。ベスト4へ駒を進めた。

▲喜び合う選手たち


第1セットスターティングメンバー


OH:#1竹内、#7甲斐



MB:#2堺、#8千葉



OP:#11堀内



S:#5井出



L:#13水野


第1セットは、甲斐のスパイクから攻撃が始まり、竹内が巧みなボールさばきでコート際にスパイクを決めた。順大の強力な打線を千葉と堀内が決死のブロックで止め、今試合も専大の守備が光った。ネット際の攻防も見られたが、甲斐が冷静に状況判断しスパイクを決め制した。その後も堺のサーブで相手を崩し竹内がスパイクで得点し、そのまま相手に10点差をつけ、好調な滑り出しを見せた専大が25ー15と大差をつけ、第1セットを先取した。

▲相手のブロックの間にスパイクをねじ込む甲斐


続く第2セットは、相手の打点の高いスパイクにより、徐々に差を埋められていく。しかし、流れは止まることなく甲斐が相手のブロックを破る強烈なスパイクを決め、その後も堀内が鋭いスパイクで相手のブロックミスを誘う。このセットは専大のミドル陣が冴えた。20ー20と同点に追いつかれる場面もあったが、レシーブでつなぎ、堺が相手のブロックを破りスパイクを決めると相手に3点差をつけ、25ー22で第2セットも獲得した。堺は自身のブロックについて「クイックが本当に強いのと、サイドとかレフト側の平行が本当に早くて、サイドの選手も結構叩いてくるので、まずはクイックを使わせないようにみんなでサーブを攻めて相手のパスを崩してからレフトとライトっていうトスの選択肢に絞って、頑張ってレフトに追いつこうという考えは自分の中にあったので、追いついてはいたがブロックの出し方とかあまり良くなかったかなと思うので、そこは明日までに直していけばもっとブロックで点を取ることができるかなと思う」と冷静に振り返った。さらに、千葉は「ブロックが自分の持ち味なので、僕がブロック止めなきゃ何するんだという感じなので気持ちでやった」と自身の役割を再認識した。

▲相手の攻撃を3枚ブロックで止めた

▲水野の好レシーブでつなぐ


第3セットに入り、専大のアタッカー陣のギアがさらに上がる。このセットは専大のレシーブが冴える。竹内が相手の強力なスパイクを足でレシーブするなど好プレーでつなぎ、甲斐が相手のブロックの間にスパイクをねじ込む。その後も竹内がサービスエースを決め、堺が打点の高いスパイクを成功させ、相手と大きく点差をつける。専大の猛攻はその後も続き堀内が連続でスパイクを決め、そのまま14点差をつけ25ー14で第3セットを獲得。ストレートで順大に勝利し、ベスト4進出を果たした。

▲スパイクを打つ竹内

▲サーブを放つ堀内


今試合を振り返り、堺は「昨日、中大にフルで最後良い終わり方をして勝って、その勢いのままいけたら良いなと思っていたが相手もやっぱり強くて、リーグも勝ててなかったので正直自分は不安だったが、みんな良い雰囲気でやってくれたので序盤から良いバレーができたかなと思う」と話し、千葉も同様に「みんなどんなに差が開いても勝ち急がずにやっていて、みんなのメンタルが見れた日だった」と振り返った。

▲タイムアウト中の選手たち


また、連続得点を取られた時の切り替え方について、堺は「リーグの時も連続得点された時、自分たちで暗くなることが多くて、それで雰囲気を持っていかれることが多かったので連続得点されそうな時や強いサーブを打ってくる選手の時とかは、その前から引かないようにとか攻める気持ちでいこうという声かけするようにしている」と明かした。

▲打点の高いスパイクを打つ堺


今試合の攻撃面について堺は「リーグの時とかは本数が今まで以上に少なくてサイドの選手に集まることが多かったので、中大戦から負けている場面で、自分の中の考えとして井出に優斗以外を使うように言い、優斗以外で点が取れると自分で思っていたのでそれを伝えて、みんなも自分で点が取れる自信があったので、それが上手くはまったかなと思う」と述べた。


次戦の相手は関西1部所属の近畿大。


次戦に向けて、堺は「チームとして関東1部以外と当たるのは苦手意識があることが多いが、ここまで勝ちあがってきているので自信を持って、また第1セット序盤から良い雰囲気でバレーできたら、専修らしいバレーで勝って決勝に行き優勝できると思う」と話し、同様に千葉も「今まで勝ってきたチームのためにも絶対に優勝するという気持ちで残り2戦全勝したい」と勝利を誓った。




文=平野百々花(人間科学1)

写真=山中美琴(文2)