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〈陸上競技部創部100周年記念式典及び祝賀会 10月26日=神田校舎10号館16F相馬永胤記念ホール〉
10月26日、専修大学陸上競技部は創部100周年を迎え、記念式典及び祝賀会を開催した。約150人の現役部員や卒業生、OBなど関係者が一堂に会して1世紀にわたる部活の歴史と功績を振り返りつつ、次の100年への一歩を踏み出す場となった。
▲式典の始めに主将である千代島宗汰(文4・鳥栖工業高)の挨拶があった。
「この100周年という大きな節目を迎えるにあたり、我々専修大学陸上競技部はもっと発展し、進化を遂げなくてはならないと思っております。 これまでの100年で得た知見や経験を吸収し、これからの100年ではここからもう一度強豪と言っていただけるようにチーム一丸となり頑張ってまいりたいと思っております」と感謝と伝統の継承を語った。
祝賀会では、豪華な食事を楽しみながら現役部員とOB同士が交流している場面も見られた。
今記事では長谷川淳監督と五ヶ谷宏司ヘッドコーチへのインタビューをお届けする。(選手へのインタビューは別の記事にて掲載予定です)
長谷川淳監督
(予選2位通過から1週間、今改めて思うこと)
「選手がしっかり走ってくれたのが1番だなと思っていますし、本当に地力は上がってきているのは確認できてよかったなと思います。ただ、1週間経って、他の大学の状況を分析した結果、やはり中間のメンバーで言うと通過した大学のメンバーの方がタイムがいい大学もあるので、そういったところで言えば、まだまだ課題点もあるなというのがやはり見えてきました。そのため予選会からもう1週間過ぎてくるので、しっかり本選を見据えて、地に足付けてまたしっかりやっていかないといけないと、逆に気が引き締まってくる時期に入ってきました」
(通過してからの雰囲気)
「予選会のダメージはやはりあり、走った選手たちは暑い中でかなり内臓疲労や足のダメージもあり、ようやく1週間経って走り出している選手が多いので、そういったところでチーム的にもう1度しっかり練習をやっていこうという雰囲気になってきています」
(箱根本選に向けて意識している点)
「やはり本選は予選会と違い1人で走るので、 ポイント練習と普段のジョグでしっかり1人の時の練習を大事にして、そのペースの配分、自分の中のエネルギー量、ペースコントロールを思い描きながらしっかりやって欲しいなと思います。それは本選に出る選手だけでなく、将来的に可能性がある選手もたくさんいるので、練習を自分でやるというところをしっかり大事にしてもらいたいです」
(今後専大陸上競技部をどうしていきたいか)
「やはり箱根駅伝が大きくなってくるとは思うのですけど、予選会2位という結果でも、 選手たちのレベルがここからまた上がってきますし、高校生でいい選手が入ってくる予定もあるので、そういったところでもう少し高いレベルで切磋琢磨して行きたいなというのはあります。あとは長い目で見ても、やはりこの予選会以降を脱して、シード権や優勝争い、3番以内っていうところを狙っていく上では、まだまだ見直していく部分がたくさんあるので、 その辺りを1つ1つ丁寧に修正していきながら、もっと上のチームを目指せる土台を作りたいなと思います」
▲壇上にて挨拶をする長谷川淳監督
五ヶ谷宏司ヘッドコーチ
(予選2位通過から1週間、今改めて思うこと)
「2位で通過しようと思ってこの4月から作ってきたわけではないので、 まず昨年18位という結果を踏まえて、予選を通過するっていう部分、本選に出場する大学に戻すという部分で、どうチームを作るかという部分で考えていった中で予想以上の結果が出ました。それは事実です。その中で、3位以内で通過するっていうことは、暑さがあろうが、 涼しかろうが、やっぱり2位で通過したということは、シード権にチャレンジをしていくべきだと思うので、チームの今までやってきたことは予選会で突破するためのチーム作りだったのですけど、そこから残り2ヶ月ちょっと、本選でどう戦うかっていう部分で戦略を立てながらチームを作っています」
(箱根本選に向けて意識している点)
「1番は今回がまぐれだったと言う選手にも伝えていますけど、まぐれで2位は取れません。それがまだ腑に落ちてないというか。彼らの中でも暑かったからじゃないかとか。それっていうのは、地道な練習を繰り返していくのが長距離の練習なので、自分たちがどれぐらい強くなっているのかっていうのは試合でしかお披露目できないのですよ。夏、しっかりすごいトレーニングを積んで、一気にチーム力が上がっていった中で、ようやく予選会で自分たちが思いのほか強くなっている。さらに言うと、私たちスタッフ陣が思っていたよりも強くなっていたのですよ。 それをこれから形にしていくのが、箱根本選までに通る1万メートルの記録会。その記録会で16人のエントリーの選考もしますし、1万メートルというレースで結果が出ることによってこれが初めて個人の『自分のステータスになる記録』になるんですけど、それが他の大学と対等に戦えているかを確認する。出た結果を、自分の自信につなげる部分のレースになります。それが残り4週間後に迫ってきているので、そこでしっかり結果を出しましょうという点です。そこをまずやらないと、結局今回の結果がまぐれだったのじゃないかなという疑心暗鬼の中で本選に出場することになってしまうので、そこはしっかり今後でやるべきところかなと思っています」
▲壇上にて挨拶をする五ヶ谷宏司ヘッドコーチ
取材=倉林光琉(法1)
写真=大竹瑞希(文2)