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2024.11.03
ラグビー

【ラグビー部】追い上げ及ばず今季初黒星 入替戦進出に一歩後退

〈関東大学リーグ戦 2部=10月27日 専大G 専大31ー40中央大学〉


 ▲好機でミスが多く、トライを取りきれなかった


 4連勝で迎えたリーグ戦の5戦目、4戦無敗と勢いに乗っている専大は中央大と対戦した。前半はシーソーゲームとなったが、前半30分にトライを決められ相手に再び勝ち越しを許す。専大は前半終了間際にWTB新野翼(経済4・石見智翠館高)がペナルティゴールを決めて追い上げ、17ー19で前半を折り返す。

 後半3分、10分に連続でトライを奪われ、17-33と点差が広がる。後半22分には、SO鍬取武蔵(法4・海星高)のトライと新野のコンバージョンキックで再び点差を縮める。その後は立て続けに選手交代を行うも、後半30分に再びトライを許し24ー40とされる。それでも専大は、後半終了間際にHO松下海斗(経営4・報徳学園高)のトライで反撃する。しかし、31ー40でノーサイド。専大は開幕からの連勝がストップし、今季初の敗戦を喫した。




 専大は前半開始序盤からゴール前に押し込む展開が続いたものの、得点には至らない。前半12分、相手のトライで先制を許すも、前半16分にはHO吉田温広(経営3・國學院栃木高)のトライで7-7の同点に追いつく。

 前半20分に再び勝ち越しを許すと、専大は3分後にスクラムからの波状攻撃で勢いを強める。最後は鍬取のトライで14ー12と専大が勝ち越す。

 しかし、前半33分に再びトライを奪われ、相手に5点差のリードを許す。前半終盤には両チームの選手が熱くなる場面が見られたなかで、前半40分にはスクラムからの連続アタックで相手の反則を誘う。そのファウルで得たペナルティキックを新野が冷静に決めて2点差と追い上げる。

 両チームが得点を取り合う前半となったが、17-19と相手にリードされて試合を折り返す。

  ▲スクラムからの連続攻撃で相手のファウルを誘う



 後半3分に自陣でノックオンを取られると、相手がサイドを揺さぶるパスワークで専大ディフェンスを翻弄する。最後は中央を崩されて、後半序盤にトライを奪われる。

  ▲後半4分、自陣中央を突破されて後半最初の失点


 後半10分、相手のキックカウンターから素早い攻撃を展開されるも止めることが出来ず、立て続けに追加点を取られる。

 後半22分には、敵陣右サイドでのラインアウトから何度も中央手前にモールで押し込むが、相手の堅い守備にはね返される。その後は敵陣左サイドでパスを繋ぐと、相手ディフェンスを抜け出した鍬取のトライで24-33とする。

  ▲敵陣でのラインアウトから、相手ゴール前に押し込む 


 逆転を狙う専大は後半23分、25分に選手交代で3人を入れ替える。しかし、後半30分には自陣左サイドで相手のスクラムからパスで崩されると、ゴール中央を突破されてトライを奪われ16点差をつけられる。

 それでも後半40分、専大は敵陣右サイドでのラインアウトから攻撃を展開する。左サイドにパスを回すと、松下が相手を抜き去りトライ。新野がコンバージョンキックを決めて9点差と追い上げを見せるも、試合はそのまま31ー40でノーサイド。専大はリーグ戦4戦全勝と好調だったが、ミスが絡んで今季初の敗戦を喫した。

 


 試合を終えて、石倉監督は「一週間前からの準備、試合前のアップ、試合の入りも良かったが、少しトライが取りきれなかったところはあった。非常に良いスタートを切っていたと思うが、途中からミスが多くて残念だったと思う」と振り返った。

 また、今季初の敗戦を通して「課題もあるし、もう少しレベルアップしなければならないところがあるので、まだまだ頑張らなければならないと思っている。今までの課題としていた、プレーの精度・ミスを減らそうというところで、この試合ではやられてしまった。そこは、また大きな修正点として、しっかりやっていきたい」と話した。

 次戦に向けては「しっかりまた準備をして、これでリーグ戦が終わったわけではないので。まだ入替戦に出場できるチャンスはあるので、しっかりと次2勝して、入替戦にまず出れるように準備したい」と意気込んだ。



 次戦は10日に暫定首位の白鷗大と対戦する。(専大G・13時キックオフ)

 現時点では、上位4校が勝ち点1点差以内に並んでいる混戦状態。専大にとって、上位2チームでの入替戦に進むためには、結果次第で首位と逆転の可能性がある次戦が重要となる。


文=藤林利英(文1)

写真=田畑杏樹(文1)