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10月23日に日本武道館で行われた第59回全日本学生剣道優勝大会で、専大は昨年と同じく3位入賞を果たした。本大会はトーナメント形式の団体戦、5分三本勝負で行われた。
専大は一回戦で近大を5-2で破ると、九州共立大との二回戦でも4-2で勝利。先鋒の赤池剛志(商1・明徳義塾高)は1年次生ながら、メンやコテを決めチームに勢いを作り出す。7月に行われた個人戦である全日本学生剣道選手権大会にも出場した吉武剛(商3・島原高)と吉田育弘(法2・水戸葵陵高)もそれぞれ制限時間である5分を待たずに勝負を決めるなど、活躍を見せた。
しかし続く三回戦、東北大会の優勝校である東北学院大との戦いは苦戦を強いられた。先鋒の赤池、次鋒の吉田は引き分けとし、三峰の吉武がドウの一本勝ちで専大がリードしたものの、中堅、三将では一本負けで1-2に。副将の山本貴之(経営3・福岡舞鶴高)がメンの一本勝ちで取り返すが、大将戦でも引き分け、2-2で代表者戦に持ち込まれた。無制限一本勝負で行われる代表者戦には、大将戦で引き分けた鈴木貴大(経済3・九州学院高)が出場。長い攻防戦の末、鈴木がツキの一本を見事に決めて専大は準々決勝へ進出した。
準々決勝では国際武道大と対戦。ここで専大は三将までスムーズに二本を決めて5-2の快勝。専大の強さを示した試合となった。
いよいよ迎えた準決勝。先月行われた関東大会で敗れた相手・筑波大との対戦となった。前回のリベンジをかけた一戦に、選手の意気込みもひとしおだったろう。
しかし、やはり筑波大の強さは健在だった。先鋒の赤池は一本勝ち、副将は二本先取したもののそれ以外は筑波大に取られ、2-4で惜しくも決勝戦には手が届かなかった。
松下吉進監督は「あと一歩というところで決勝に進めず残念ではあったが、選手たちは一生懸命がんばり、力を出し切ってくれたように思う」と本大会を振り返り、前回課題として挙げていた精神面の強化について「直前まで練習試合を組んだり精神面にウエイトをおいた練習をしてきて、その努力が実ったのではないか。関東大会では勝ち進めなかったこともあって、その悔しさがやる気につながったのだろう」と述べた。また「『上昇専修』といわれるようにさらにまい進していきたい」と今後について語った。
(山内 夏穂・人間科学2=写真も)