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〈第100回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月26日 白鷗大学本キャンパス 専大56ー67白鷗大〉
リーグ戦も残り数試合となった第19節、専大はホーム開催となった白鷗大と対戦した。両チームの強度の高いディフェンスが続く中、前半は主将・市場脩斗(文4・市立船橋高)の積極的なドライブから得点を積み重ねる。5点リードで迎えた後半、順調だったオフェンスが一転して失速し逆転を許してしまう。ディフェンスから調子を上げた白鷗大に対し打開する手立てを見つけることができず、悔しい敗戦となった。
▲市場はフリースローを12/13と高い確率で決めた
第1Q、専大は攻守ともに順調な立ち上がりを見せる。上村大佐(商4・能代工業高)の3ポイントから始まった専大のオフェンスは、試合を通して有効的だった市場のリングへのアタックを中心にボールが良く回り、危なげなく得点を積み重ねた。コーナーのドライブからバスケットカウントを決めた市場は、このクォーター9点を挙げチームを牽引する。専大はディフェンスにおいても高い集中力を保ち、相手の連続得点をほとんど許さなかった。
▲3ポイントを決める村上
第2Qではディフェンスの高い強度を維持しつつ、オフェンスでは7名が得点するなど相手に的を絞らせなかった。途中、相手のバスケットカウントやオフェンスリバウンドから逆転され、流れを渡しかねない場面があったが、専大は齋達也(文4・東北学院高)のミドルシュートから連続得点を挙げ、36ー31とリードして前半を終えた。
▲マークを受けながらもシュートを決めた齊
順調かと思えた専大だったが、後半を迎えてから得点ペースが急激に失速した。「前半はみんなでボールに触って全員で攻めることができていたが、後半は自分たちのオフェンスで足が止まってしまって、ボールを持っている人が孤立してしまった」と市場は振り返る。なかなか思うように得点できないオフェンスはミスへと繋がり、前半少なかったターンオーバーが後半になって増えてしまった。一方ディフェンスから勢いを得た白鷗大はエースである佐藤涼成選手が調子を上げ、バスケットカウントから専大に逆転。その後も佐藤選手はブザービーター3ポイントを決めるなど勢いは止まらず、後半だけで19得点を挙げた。専大はタイムアウト後、上村が3ポイントを決めるなどなんとか再逆転を試みるも主導権を握ることはできず、試合終了となった。結果を見ると専大は後半の得点は20点に止まり、複数回シュートを決めたのは市場だけだった。
▲自分たちから崩れてしまったが故に、悔しい敗戦となった
佐々木優一監督は試合を振り返って、「白鷗大はディフェンスがいいチームなので、簡単に点を取ることはできないと思っていた。いかにミスを減らして早い展開に持ち込ませずに、ロースコアのゲームにできるかというプランだった。前半はよく実行することができていたが、後半になると自分たちの足が止まってしまって、オフェンスがうまくいかない所をディフェンスに引きずりジリジリと離されてしまった。後半でやりたかったことがやりきれなかったことが少し残念。自分たちから自滅するようなゲームになってしまった」と悔しさを滲ませた。その一方で「試合を通してドライブがよく決まりフリースローを多く得られたのはいい部分だったと思う」と述べ、「自分たちから悪くなってしまった部分というのが明確になっているので、そこをどれだけ修正して気持ちを切り替えてやれるかだと思う。自分たちのやるべきバスケットを徹底したい」と前向きに話した。
文・写真=君嶋悠樹(経済1)