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<第101回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 10月19日 陸上自衛隊立川駐屯地―立川市街地―国営昭和記念公園 21.0975キロ>
予選会を2位で通過し、第101回大会の切符をつかんだ専大。監督とレースに出場した全12名の選手のレース後のコメントを全4回に分け、一問一答でお届けする。
長谷川淳監督
(レースを振り返って)
「ほんとに暑い中選手たちがよくレースプラン通りというか、計画通り走ってくれたなという印象ですね」
(2位という順位について)
「2位は本当に想像してなかったんで、着実に(目標の)7番通過はできる力と展開を作っていたので。そこに関しては、ほんとに後半型のチーム今日が結構入っていたんで。 暑さも相まって、順位が上がっていったんじゃないかと思います」
(では暑さが優位になった)
「夏合宿も昼間の時間暑い中でやったりとかもしたんですけど 、そこまでうちが暑くてすごい練習が強かったかというとそういうわけでもないんですけど。ただ、熱処理というか。そういう生理学的な能力は上がったんじゃないかなと思います」
(暑くなる予報が出ている中で、迎えたレースだったが、直前のコンディションなどはどうだったか)
「1週間前から天候が何回見ても変わんなかったので、これ暑いぞということを選手にも言っていましたし、あと、マネージャーさんたちも直前までケアしてくれて、暑さ対策はしっかりやれたのでそれもかなり大きな要因だったと思います」
(具体的には)
「本当にレース直前まで氷でしっかり首のところとか、あと冷やすように帽子にも足つらないようなテープが入ったツールとかを直前に。そういう対策はしました」
(10kmで9位と段々、順位を上げていったが)
「結構、そこは割と本当にポジティブで、10キロとかまでは名前出てこないですよという風に周りにも言っていたくらい。本当は10番くらいかなと思っていたのですが、その時点で結構前に居たので。うちとしてはまだまだ15(km)より先で上げる予定だったので集団走のペースを。そこで入ってきていたので、これはちょっと良い兆候かなとは思いましたけど、ちょっと飛ばしすぎているところがもしかしたらあるのかなと、ちょっと半信半疑というところはありました」
(15km以降で上げる予定だったのか)
「もっと後半ですね。今回、やはりリスクを取らないことが成功につながると思っていたので。集団走って、ある種ばらけると個の力がある選手はいけるんですけど、こういう暑い時になると気持ちが下がったりとか、アクシデントがあると耐えられないので、やっぱりこの集団の力っていうのを使って。雰囲気ですね。そこがしっかり後半まで上げられているチームがやっぱり行くと思っていたんで、そこに関しては結構成功した」
(集団走をしっかり決めて走るのは今回が初めてで上手くいったが)
「いや、本当に夏から初めてこれだけ集団走っていうのをきっちりやろうっていう風になったのは本当に初めてなので。いつもはなんとなくこう近くにいるのを意識しながら走ろうぐらいで、あんまりそのための練習とかしてこなかったんですけど、今回初めて具体的に結構やってきて。それが今日、本当にうまくはまったっていうのもあって、練習の成果というかは出ましたね」
(常々言っていた今大会に対するハーフマラソンを意識した練習が、後半の走りにつながったのか)
「そうですね。結構タフな環境で、暑い中でもやってきたんで。それが本当に今日は活きましたね」
(集団走ははまったか)
「そうですね。成功というか、なんかオーソドックスな、割と成功例ですけど、それが逆に今日はうまくはまったというか」
(個人の走りだとダンカンマイナ(商1・専大熊本高)はどうだったか)
「マイナはほんと最高の順位というか。初ハーフだったので、どこまで行けるかなっていうのは正直、多分選手もスタッフもわからないというか。それで、練習自体もそこまで今日の走りができる内容はできていなかったのが正直なところで。ただ、本当に試合には強いんだなっていうのを改めて今日感じた」
(ほかに選手を挙げるとするならば)
「いや、やっぱりフリーでいった上山(=詩樹、経済2・敦賀気比高)と新井(=友裕、文3・浦和実業高)も当時30から70番ぐらいをこちらも想定していて、それぐらいかなと思っていたんですけど、やっぱり本人たち30番っていう具体的な目標順位として言っていて、それを達成したのは本当によくやってくれたというか、そこもかなり大きいですね」
(5人が100位以内に入ったが)
「そこも本当に集団走の流れが80から130に絶対入ろうというので。このポイントでこのぐらいの順位で行くっていうのは、もう想定して作っていたので、落ち着いて上げていけたのかなっていうのがあって、順位意識っていうのは、やっぱり大きかったですね」
(2位通過は17年ぶり)
「そうですね。はい。私がシード取った時、大学4年生の時以来。その時は本戦9番だったので、それぐらいの力はあるなと。選手が1番手応え感じたんじゃないですかね今日は」
(最短で箱根路に返り咲いたが)
「そうですね、今の2、3年生は本当に力があったので、そこに最後、4年生がちょっとくすぶっている時期もありながらしっかり入って、各学年が今日しっかり走れたのは、チームにとってもすごいポジティブというか、来年もこの経験者が増えるというのは、予選会で終わったとしても良かったかなと思います」
(本戦まで意外と残されている時間は短いが)
「いや…そうですね。そこからあっという間で、やることがたくさんあるんですけど、今の力を当然維持しながらも、まだちょっと持ちタイムとかっていうところで言うとまだ足りない部分が(ある)。そこをちょっと数字に出せるように調整して、もう少し自信を持って本大会走れると良いなと思いますね」
(記録会に出ながらというところか)
「そうですね。記録会、ロードレース、ハーフマラソンを含めてですね。今日(エントリーメンバー)14人から2人落ちたんですけど、その2名(=丹柊太郎、人間科学2・松山商業高と佐藤恵伍、文1・自由ヶ丘高)も力はありますし、ここから(メンバーに)『入ってやろう』と思う選手もたくさん出てくると思いますし、そこら辺の選手選考も切磋琢磨していってもらえると、またチーム力が上がるので。そこは期待したいですね」
(創部100年で本戦に出られるというところは)
「そうですね。良かったですね。OBの方たちとか、テレビで応援してくれるファンというか関係者。今すごく良かったかなと思います。また応援してくれる人が増えるんじゃないかなと思います」
▲自身が出場した第83回予選会では2位通過し、そのまま翌年の本戦でも9位とシード権を獲得した
取材=河上明来海(文4)、大内奈々(経済2)
写真=河上、竹田一爽(文3)