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<第101回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 10月19日 陸上自衛隊立川駐屯地―立川市街地―国営昭和記念公園 21.0975キロ>
予選会を2位で通過し、第101回大会の切符をつかんだ専大。監督とレースに出場した全12名の選手のレース後のコメントを全4回に分け、一問一答でお届けする。
▲左上から時計回りにマイナ、新井、上山、具志堅
〇ダンカンマイナ(商1・専大熊本高)
個人成績 総合3位 61分47秒(チーム1番手、自己新記録・初、専大記録)
▲ダンカン マイナ
(レースを振り返って)
「今日のレースは3位で嬉しかったです。でも、初めてのハーフマラソンでちょっときつかったです」
(今日のレースの重点は)
「最低でも箱根駅伝の出場権を獲得することでした。そのために辛い練習をして準備してきました」
(自分の役割を果たせたか)
「はい。今回は私にとって初のハーフマラソンでしたが、61分47秒を記録できました。初めてとして、悪くない記録だと思います」
(チームトップだったことについて)
「簡単ではないことだと思うので、嬉しいです。また、チームメイトが必ず予選を突破するために、全力を尽くしてくれたことにも感謝しています」
(箱根に向けて)
「チームとして一緒に練習するということを意識していきたいです。箱根に向けて一人だけでは練習できないので。もちろん、全力を尽くしたいです」
▲初めてのハーフマラソンで快走を見せ、本戦出場に大きく貢献
〇新井友裕(文3・浦和実業高)
個人成績 総合21位 64分22秒(チーム2番手)
▲新井友裕
(今の心境は)
「昨年18位というところから正直、2番は予想していなかったので、本当に嬉しいです」
(レースを振り返って)
「自分は今回、40番以内を目標にしていたのですが、ラスト5kmは思った以上に(ペースを)上げられて。それで21番ということで、自分の中では本当に100点と言えるぐらい(力を)出せました」
(最後ペースを上げられた要因は)
「ラスト5kmは落ちると思っていたのですが、夏は本当に距離を中心に走ってそれが出たのかなと思います」
(チーム内では2位だったが)
「マイナはもう調子が良かったので、もう行ってくれという感じで(笑)。自分はしっかり上山と30番以内を二人で目指していたので、達成できました」
(前の3人が自由に攻めるというチームの作戦としては)
「10日前くらいにちょっと体調を崩してしまって。今はほとんど治っているのですが、そこで不安という面はあった。その中でもしっかりと調整ができてきたので、自信を持って臨みました。レース自体も途中で倒れることなく、ラスト上げられたので、そういう面では良かったです」
(体調が悪くなったというのは)
「咳、喘息気味で」
(暑さに関してはどうだったか)
「暑いことは1週間前から想定していたので、そこはしっかりと暑さ対策を数日前からして、当日もしっかり水とかを飲みました。暑かったですけど、予想していたことなので、無理とかきついとかは思わなかったです」
(具体的にはどんな対策を)
「そうですね。自分としては暑い時間に走ったり、1週間前とかしっかり水分、塩分を取ったりして脱水にならないように意識はしていました」
(自身のレースのポイントは)
「10(km)から15(km)くらいで少し落ちてしまって、公園内が得意ではないので、いつもだったらそこでキープか下がるしかない。ラスト5kmもう一回踏ん張ることができて最後しっかり上げられたところが結果につながったと思います」
(チームとしてのポイントは)
「チームとして集団走を夏からしっかりやってきていて。集団走で最初行って、後半は全体がしっかり上げられて、集団走が機能したのが一番(のポイント)かな」
(本戦への意気込み)
「2年前走らせていただいて、その時は本当に走るだけになって最下位で渡してしまった。それで終わるわけにはいかないと思っていて今回、自分は1区を希望しているので。しっかりと自分が1区で好結果につなげて、専大として新たな一歩というか、上のステージに行けるような走りをしたいと思います」
(1区を希望する理由は)
「一番目立ちますし、今回もそうですけど、集団で粘れると思っているので。やっぱり駒澤とか青学の選手は速いと思うので、離れてからあとの順位が大事だと思う。しっかり粘れるという意味でも自分は向いているのかなと思います」
(ミーティングではシード権という言葉もあったが)
「そうですね。去年とか今年の夏までは全然目指すところじゃなかったんですけど、予選会2位ということで、普通に走れば本戦12位と今見えている。ここからしっかりと全体的にレベルアップしていけばシードが見えてくると思うので、シード権を目指していきたい」
(本戦までの残りの期間で取り組むことは)
「まず今回感じたのは、吉田(礼志)選手(=中院大)や山崎(丞)選手(=日体大)とか、そういう選手はやはり後半でも落ちないし、前半も結構スピードで攻めていけるので、スピードという面ではまだまだ足りないと思う。これから記録会は10000mを中心にしっかりと28分30秒レベルを目標に。それで初めて戦えるレベルだと思うので、スタートラインに立てるような準備をしていきたいです」
▲専大が誇る日本人エースはもう一段階上のステージを目指す
〇上山詩樹(経済2・敦賀気比高)
個人成績 総合26位 64分32秒(チーム3番手)
▲上山詩樹
(レース全体を振り返って)
「落ち着いて入れたというところで、そこは成功点というか。しっかりと状況を見て走れて、目標としていた30番以内っていうところも取れたので、良かったかなと思います。ただ、途中新井さんを抜いて、チーム内の日本人トップになって、 でも最後抜かれちゃったのがちょっと残念なところではあるかなと。でも、しっかりと計画通りの動きになってくれたので、それはよかったです」
(初めての予選会はどうだったか)
「意外と盛り上がっていて、やっぱ専大の応援を見ると、気持ちが上がりました。そうですね。あんな応援されることはないので。やっぱり応援っていうところはトラックレースと比べて注目度も高いですし、そういうところで比べても、大きく違いました。それはちょっと楽しかったですね。そういう中で走れて」
(レースの具体的なポイントはどこでしたか)
「駐屯地出て、日本人先頭の集団がちょっとペースアップした時に、そこにつかずにちょっと遅らせたというのが作戦通りになって、良かったかなと。そこで判断ミスをしなかったのは結構よかったです」
(では今回は周りを見て走ることを選択したということですか)
「はい。それが結果として良かったかなと」
(それは事前にコーチ陣や監督と相談していたのか)
「それはあんまりなくて、去年の結果とか1回ちょっと目を通して、で、自分なりに考えてっていう感じです」
(チーム一番手という目標について)
「よければ(一番手に)っていう感じだったので。 来ると思っていたって訳ではないですけど、新井さんが来てくれて、(抜かされて)逆にまだまだだなって思うところもありますし、自分としてもっと頑張らないとっていうところもあるんで、30番取れたから良しっていうのじゃなくて、まだなんだなっていうことの、指標になりました」
(上位で走れたことについて)
「意外と上位だったんだって。びっくりというか。先頭集団逃がした時に、結構前に行かれたと思ってたんで、それをいつの間に抜いたんだろうっていう」
(課題の後半について)
「微妙でした。15キロとか17キロの折り返しとかはまだ余裕があったんですけど。やっぱそのあとは、 新井さんに追いつかれた部分も含めて、自分のペースも落ちていたっていうのは結構実感するところで、 そこからはきつい走りになっちゃったというか。いっぱいいっぱいになるとそういう走りが出ちゃうので。そういうところはまだ課題だなと」
(自分の役割を果たせたか)
「結構果たせたと思います。目標が30番以内っていうところで、それを達成できたことは一つの指標になりました」
(箱根に向けて)
「ここから1回落として、また上げてくと思うんですけど。…箱根か。まだちょっと実感がなくて。また新たな目線というか、去年は感じられなかったことを感じられると思うんで、そういったところを楽しみつつ、緊張感を持ちつつで、チーム内選考ってところも勝ち抜いて、しっかりと希望通りというか、区間は別にどうでもいいんですけど、チームとしてまた印象的なレースを箱根でできればいいかな」
(チーム全体としては)
「チーム内で10番に入ることをみんな考えると思うんで。そこを純粋に求めていくチームならいいんじゃないかなっていうか。その10枠を純粋に狙ってくチームだったらいい雰囲気なんじゃないかなと思います」
▲マイナ、新井とともにチームを引っ張った
〇具志堅一斗(経営2・コザ高)
個人成績 総合89位 65分44秒(チーム4番手)
▲具志堅一斗
(レースを振り返って)
「まず、チームで計画していた集団走をまとまっていくことができて。10キロの通過順位っていうところも12位で、その当初の計画範囲内で来られていたので 結構よくて。そこから公園内入った時に、その公園内入るまでに結構余裕が持っていたんで、そのおかげで公園内入ってからだいぶ自分で思っていたよりもペース上げることができて。最後のラスト1キロっていうところで、自分のやっぱ苦手なところであげきれなかったんですけど、それでも結構それまでにペース上げていけたので、自分の目標順位っていうところ達成できたのでよかったです」
(レースのポイントは)
「やっぱり公園内に入ってからで。公園内入るまでも結構、他校の選手が前半飛ばしてて、 結構落ちてきて、それを拾ってはいたんですけど、その公園内入った時により公園内だとアップダウンが出てくるので、それで結構他校の主力の選手だったりとか抜けて、そこがやっぱ今日1番大きいポイントでした」
(自分の役割を果たせたか)
「自分のチームとしての役割は、駐屯地に出てからの市街地の公園に行くまでの引っ張りっていうところだったんですけど、そこは結構気温が上がっていたんで、想定していたケースではなかったんですけど、それでも、タイムは遅いんですけど、順位としては引っ張ることができたので。それで、そのあとも公園内で、自分は全然公園内であげる予定ではなかったんですけど、結果的に上がったので。自分の仕事っていうのが、今回はしっかり果たせたかなって」
(暑さについては)
「自分は寒いか暑いかで言われたら、暑い方が他の選手よりは走れると思っているので。今回暑かったおかげで他の選手が落ちてくれて、逆に自分は粘って粘って、その結果に繋がったのかなって思います」
(合宿時から周囲から期待されていたと思うが、どうだったか)
「自分は関東インカレ走った後から、予選会で何番ぐらいはいけるな、いけるぞっていうのはずっと言われて、正直自分の中では走ったこともなかったんで。唯一、似たコースを走る3月の学生ハーフの時は、疲労もあったんですけど、全然、66分ぐらいかかってズタボロで、その全体順位も200番ぐらいで、自分的には全然いいイメージがなかったんですけど。夏合宿明けて、そのメンバー選考の練習だったりの時に、結構思ったよりよく力がついてるなっていう風に思ったんで、その監督たちが思っている順位で走れるかはわかんなかったんですけど、それでもそこに近いところには行けるんじゃないかなっていう自信はありました」
(課題としていた公園内については)
「公園内入って、どれだけタイムを落とさないというか、落とさずにあげていけるかっていうところが鍵になってくるコースだったので、そういう意味では今回はその集団走がうまくできて、公園内入ってからその全員が落ちることなくあげることができたのでよかったです」
(総合順位100を切れたことについて)
「目標は100位以内だったんですけど、走っている時は、サポートメンバーが100位っていう表示はしてくれてたんですけど、正直それも大体その目測で数えてたんで、大体100位ぐらいかっていう風に思って。それでゴールした時の89位だったのを素直に嬉しかったですし、正直90後半とか、本当に100切れるかどうかと思ってたんで、結構89位だったのが嬉しかった」
(初の予選会だったが)
「自分、関東インカレは走ったんですけど、関東インカレは周回コースだったから結構応援あったんですけど、今回は関東インカレと比べ物にならないぐらい応援の熱量がすごくて。自分去年現地で見てなかったので、応援団も初めて見て、すごい応援されているのは緊張はしたんですけど、それでも結構楽しんで走れたかなって思います」
(今回2年生の活躍も大きかったと思うが)
「他の公式戦でも2年生のエントリーが結構多くて。先輩も強いので、勝てるかっていうのもあるんですけど、それよりも同級生が勢いがあるので。嬉しいことではあるんですけど、 メンバーに入れるかってなってくるとちょっと怖いです。1番怖い存在です(笑)」
(箱根に向けて)
「今回よりも多分応援もすごくなるし、本当に未知の舞台なんですけど、そこを楽しみつつ、ただ出て記念で出て終わりじゃなくて、今回みたいに何かしら結果を残せるようにしていきたいなって思っています」
(全体としては)
「チームとしては今回のメンバーが一応主軸にはなってくるんですけど、これから記録会だったりハーフマラソンの大会だったり、そこでしっかり記録出して、今回予選会走ってないメンバーも本戦に絡めるようにしていきたいです」
▲大会前から監督から名が上がっていた具志堅。期待に応える好走で実力を発揮した
取材=竹田一爽(文3)、大内奈々(経営2)
写真=河上明来海(文4)、髙野葵葉(文3) 、竹田