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2024.10.11
柔道

【柔道部】藤田監督「この試練をどう受け止めるか」 2選手とも初戦敗退に終わる

〈2024年度全日本学生柔道体重別選手権大会=10月5日 日本武道館〉


 ▲厳しい結果となった。


 全日本学生柔道体重別選手権大会に専大からは2名の選手が出場。73キロ級の鎌倉啓太郎(経営2・習志野高)は序盤から積極的に攻めるも、寝技に持ち込まれるとそのまま相手の片手絞が決まり敗れた。81キロ級の坂本晃一郎(商2・高知高)は持ち前の粘り強さで延長まで持ち込むも決め手に欠け、最後は大外刈を受けこちらも1回戦負け。厳しい現実を突きつけられる結果となった。


 第1試合に出場した鎌倉は筑波大の清水福虎選手と対戦。「入りからあまりいい感じがしなかった」と本人が話すように、序盤から相手の懐に入り攻めるも、技をかけるまでには至らない。そのまま攻めあぐねると、2分30秒で体制を崩し寝技に持ち込まれる。そして技から抜け出せず相手の片手絞が決まり、鎌倉の参ったで勝負あり。優勝を懸け臨んだ大会であったが、大会最初の敗退者となった。


▲片手絞を受ける鎌倉。

▲鎌倉「(敗因は)心の弱さだと思う。切り替えてチームのためにやるべきことをやりたい」。


 こちらも筑波大の丹野康世選手と対戦した坂本は、自分より大きい体格の相手にも屈することなく、積極的に技を出していく。「相手の釣り手を取らせないことを第一に考えていた」と、相手を分析したうえで、持ち前の粘り強さで延長戦に持ち込む。しかし決めきるところまではいかず膠着状態が続くと、相手の大外刈を受け耐えることができず、畳に背中を落とし技あり。強敵相手に好試合を演じるも、白星を挙げることはできなかった。


 ▲初の全国大会で洗礼を受けた坂本。

「キワの勝負弱さが出た。自分がやってきたことは全部出せたので、技術や力不足」。


 2選手とも初戦敗退となった今大会。藤田純監督体制になって最も少ない出場者数だったこともあり、なかなか成績を残せずにいるが、監督はチームに自信を持っているという。「内容的には東海大、国士舘大、國學院大といった強豪校相手にかなり競り合ったうえで負けている。レベルが下がったのではなく、人が少ないながらもチーム力は上がっていると思う」とチームの現状を話した。


 ▲他会場の状況をみる藤田監督。


 10月19、20日の全日本体重別団体優勝大会が今年度の集大成となる柔道部。藤田監督は「(今大会の)この試練をどう受け止めるのか。(全日本団体の)2回戦であたる筑波大は優勝を狙っているトップクラス。そんな彼らに対し、うちの雑草みたいなチームがどこまでやれるのか。そこが見どころかな」と、最後の大会へ向け意気込みを話した。


文=北原倖多(文3)

写真=君嶋悠樹(経済1)