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〈第100回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月6日 日体大世田谷キャンパス 専大72ー74東海大〉
▲終始相手のディフェンスに苦しめられた
インカレのシード権を目指す専大は、2位につける東海大に惜敗し5敗目を喫した。前半は積極的なディフェンスやリバウンドで阻止を試みるが、相手の強固なディフェンスでミスを誘発してしまう。後半は淺野ケニー(経済4・洛南高)の3ポイントや市場脩斗(文4・市立船橋高)のドライブで10点ビハインドを1点に縮め、ラスト10分に入ると松野遥弥(経営3・桜丘高)の3ポイントで逆転に成功する。しかし、その後は相手の猛攻に遭い2点差で敗戦。ベスト4にはまた一歩遠ざかった。
「自分たちのミスから相手にやられてしまった」。主将の市場は悔しさを露わにした。前半は相手の守備によりターンオーバーを連発し、相手に得点のチャンスを与えてしまう。果敢なディフェンスを図るが相手にバスケットカウントを取らせてしまい、36ー42と引き離された。
第3Qは前半のミスに対応し、専大に流れが傾いた。決めきれない展開でもオフェンスリバウンドを確実に拾い、市場や淺野が連続得点に繋げる。ディフェンスでも相手にプレッシャーをかけ、齋達也(文4・東北学院高)の速攻で58ー59まで差を埋めた。淺野は「自分が拾えない分、市場と齋がヘルプで助けてくれた。そこはチームで話してたことなので、みんなが遂行してくれた結果なのかなと思う」と抜群のチームワークを発揮した。
▲齋の速攻で1点に縮まった
▲所々で情報共有する場面も
第4Qは最後まで勝敗の分からない展開になった。開始直後に松野は3ポイントで逆転に成功する。しかし喜びも束の間、相手に3ポイントを決め返される。その後も、佐藤寛太(経済4・金沢工業高)や市場、淺野がボールを沈めるが、留学生のムスタファ・ンバアイ選手の勢いを止めることができず、72ー74で惜しくも敗れた。
▲試合終了直後の選手たち
市場は試合を振り返って「ここからっていう時に同じミスをしてしまったので、ミスを本当に減らしていかないとこういう試合も勝てない」。21得点、7リバウンドの活躍を見せた淺野は「2点差のゲームは最後に目が行きがちだが、結局途中のルーズボールや細かいところだと思う」と改善の余地を示した。
▲市場はチームハイの22得点をマークした
▲淺野は攻守でチームを引っ張った
今試合は淺野が40分、齋が37分、市場が34分間の出場でチームを牽引した。佐々木優一監督は「他のベンチメンバーにもいつでも準備できるように声を掛けていたが、流れが少しづつ詰めていってた。ベンチにいる選手も良い流れであれば『このまま行きましょうよ』という声や勝つためのマインドが全体にあった」と全員で同じ方向を向いていた。
次戦は中大、日大、大東大の3連戦が待ち構えている。齋は「2敗しないようにチームで心掛け、1巡目で勝ったチームにも油断しないように」と気持ちを切り替えて上位チームに食らいついていく。
文=髙野葵葉(文3)
写真、髙野、櫻井美虹(人間科学2)