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第57回全日本学生剣道優勝大会が10月25日に日本武道館で行われた。専大は3回戦で鹿屋体育大に敗れ、昨年と同じベスト16という結果に終わった。
1回戦を順調に勝ち進み、2回戦の徳山大との試合では、次鋒が1本負けをして先制を許すが、続く三将の岡本怜(3・福岡一高)がメンを決め、流れを専大に引き戻した。その後も攻め続け、返しドウを決めて2本勝ちし、いい流れで後ろにつないだ。中堅の庄司裕也(3・安房高)があっという間に2本勝ちすると、その勢いのまま3-1で勝利した。
3回戦の鹿屋体育大との試合は接戦だった。先鋒から三将までが引き分け。なかなか試合が動かない状態が続いたが、副将の富松資国(4・福岡一高)が2本負けを喫すると、一気に追い込まれた。大将の嶌津貴之(4・安房高)は、2本勝ちしなければいけないというプレッシャーの中、焦っているようにみえたが、試合後半素晴らしい出ゴテを決め、大将の意地をみせた。しかし、あと1本が出ず、本数負けで惜しくも敗退した。
現在は3、4年生主体のチームであるが、今大会では3回戦に1年生が2人出場していた。4年生が引退した後の新チームにも注目したい。
以下は選手のコメント
嶌津主将
「ベスト16じゃあまり喜べない。本数負けは悔しいが、勝負の厳しさを痛感した。関東大会の時は強いところとやって負けたから、今回はチャレンジャー精神で臨めた。個人的には4年生になってから結果が出なかったが、もう一回基本から見つめ直して、ここにきてほんのちょっとだけどスランプから抜け出すことができたと思う。最後の試合は無心で、何が何でも勝つ気持ちでいった」
恒次勝利監督
「本数だから仕方がない。勝ち負けはどうしてもつけなくちゃいけないから。みんなよく頑張ったと思うが、伝統ある専修大学だから、これではいけないと思う。今はどこが勝ってもおかしくないが、そこでもう一本取れるようにしないと」
(飯塚樹・文1 写真=山中克浩・経済2)