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2024.10.07
サッカー

【サッカー部】数多くの決定機をものにできず敗戦 自動昇格圏との勝点差開く

JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦3部


第16節 VS作新学院大学サッカー部


10月6日(日) 14:00Kickoff


@生田北グラウンド(川崎市多摩区)


専大 1–3 作新大

得点者 専大 棟方

   作新大 高橋、軽部、秋元


 第16節は作新学院大学と対戦し、1-3で敗れた。専大は開始早々に失点を喫すると、押し込まれる時間帯が続くが、前半37分に棟方の2戦連発弾で追い付き、同点で試合を折り返す。しかし、専大は後半序盤にセットプレーから得点を許すと、さらに追加点を奪われて2点差に。その後は猛攻を仕掛けて数多くの決定機を作ったものの、最後まで相手ゴールを割ることができずに試合は終了した。この黒星で、自動昇格圏である2位との勝点差は「7」に開き、苦しい状況が続く。

▲先制点を決めて喜ぶ棟方


〈試合前情報〉

直近のリーグ戦からのスタメン変更は1名。一丸が外れ、岡田が入る。

以下、スターティングメンバー(4-2-3-1)

GK 21 上林 真斗 (法2・昌平高)

DF 20 岡田 海人 (法2・浜松開誠館高)

DF 3 茨木 緩汰 (文4・都立杉並総合高) 後半22分 OUT

DF 23 橋本 清太郎 (文3・流通経済大柏高)

DF 4 志村 ぼん (経済2・韮崎高)

MF 5 松村 厳 (法4・松商学園高)

MF 14 棟方 豪郎 (経済4・昌平高)

MF 10 山下 晶大 (経営4・専大松戸高) 後半26分 OUT

MF 22 橋本 燦 (ネット情報1・帝京長岡高) 後半22分 OUT

MF 19 松本 皐誠 (商3・東海学園高) 後半41分 OUT

FW 9 伊澤 壮平 (人間科学3・浦和南高) 後半24分 OUT


途中出場

MF 29 道白 優斗 (文1・流通経済大柏高) 後半22分 IN

MF 6 渡邊 弘和 (経済4・仙台育英高) 後半22分 IN

FW 27 塚越 幹太 (経済2・専大松戸高) 後半24分 IN

MF 7 米山 導 (経済4・横浜高) 後半26分 IN

MF 18 山下 基成 (文2・大津高) 後半41分 IN


〈試合展開〉

 約4か月ぶりのホームゲームとなった専大は、立ち上がりから作新大に攻められると、前半3分にペナルティエリア手前から相手にシュートを許す。このボールがネットを揺らして開始早々に1点ビハインドとなってしまう。

▲右サイドから崩された1失点目


 先制を許した後も作新大に押し込まれる時間帯が続く。それでも、専大は左サイドの山下晶を中心にテンポ良くパスを回すと、徐々に主導権を握り始める。前半38分には、棟方が右サイドへボールを送ると、松本が受けて鋭いグラウンダー性のクロスをペナルティエリア中央へ送る。ゴール前に走り込み、完全にフリーになっていた棟方が右足を振り抜き、ゴール右に流し込んで同点とする。「落ち着いて流し込めた」という棟方は2試合連続ゴールとなった。その後は激しい球際の攻防が繰り広げられるが、スコアは動かずに1-1で試合を折り返す。

▲得点を奪った棟方


 逆転勝利を目指す専大だったが、後半5分に左CKを与えると、ニアサイドでヘディングシュートを放たれて勝ち越し点を許してしまう。さらにパスミスが相次ぎ、攻撃の形をうまく作れずにいると、後半21分にはシュートブロックのこぼれ球に素早く反応した相手に押し込まれてリードを広げられる。

▲2失点目の後に集まるイレブン


 反撃を狙う専大は道白や米山といった攻撃陣を投入し、猛攻を仕掛けていく。後半24分、ディフェンスラインの背後に抜け出した塚越がシュートを放つが、GKに阻まれて得点は奪えず、その後は松本のドリブル突破などから数多くのチャンスを作るものの、追撃の得点が遠く、1-3で試合は終了。リーグ戦直近5試合で4敗目となり、この黒星で自動昇格圏である2位との勝点差は「7」に開いてしまった。棟方は「とにかく諦めないで、次の試合からまた切り替えて勝っていくしかない」と話し、悲願の昇格に向けてなんとか復調の兆しをつかみたい。


〈PICK UP PLAYER〉

松本皐誠

キレのある突破で攻撃を牽引 次戦は心待ちにする恩師との対戦

 3試合連続の先発出場を果たした松本は前半38分に右サイドの敵陣深くから鋭いクロスを送り、棟方の得点をお膳立てしてアシストを記録。「積極的に仕掛けて良い感じに(棟方)豪郎くんが入ってきてくれたので、点につながって良かった」と話した。

 好調を維持する快速アタッカーはこのゴールシーンを含め、今節もキレのある突破から多くの決定機を創出したが、チームの結果には結び付かず。「自分がシュートを打ち切っても良いんじゃないかという場面でクロスを選択して(中と)合わないことがあった」と悔やんだ。この黒星で自動昇格圏が遠のく結果となり、「セットプレーとか早い時間での失点が重なって、最近勝てない試合もあったので、もう1度そこは引き締めていかないとダメだと思う」と厳しい表情を見せ、「このまま落ちていって入れ替え戦の方にも入れない順位になってきたら本当に意味がない」と危機感を口にする。

 直近5戦4敗と苦しい状況が続くが、次戦は松本の高校時代(名古屋グランパスU-18)の恩師でもある古賀聡監督が率いる明学大と対戦する。3年生アタッカーは「前期は怪我で出られなくてプレーを見せていないので、自分の成長した姿を見せたい」と恩師との対戦を心待ちにし、「自分がチームを勝たせられるようにしていきたい」と勝利を誓った。


棟方豪郎

試合を振り返って

「前回勝って、すごく大事なゲームだったと思うが、そこで勝点3が取れなかったのは残念な結果になった」


自身の得点を振り返って

「中盤でボールを拾って、また前に(ボールを)つけてからゴール前に関わって中央で合わせるシーンだった。ゴール前に入ることはいつも意識しているので、それはすごく良かった。特に意識はしていなかったが、シュートを打つ瞬間に落ち着いて流し込めた」


ボランチとしての攻撃面での関わり方は

「まだまだミスも多かったし、もっと自分がボールを触ってゲームを作っていかないといけなかった」


上位と勝点差が開いてしまったが

「とにかく諦めないで、次の試合からまた切り替えて勝っていくしかないと思うので、チーム全員でやり続けていきたい」


次節は10月13日に明治学院大学横浜キャンパスヘボンフィールドで明治学院大学と対戦する。


文=竹田一爽(文3)写真=藤林利英(文1)