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2024.10.05
アメフト

【アメフト部】失点0で快勝するも課題残る 天野の身のこなしに注目

<2部Aブロック 第2節=9月28日 アミノバイタルフィールド 専大35 - 0国際基督教大>

▲TDを決め、笑顔がこぼれる天野。

失点0で快勝するも課題残る  天野の身のこなしに注目

 アメフトの季節がやってきた。今シーズンから2部Aブロックに降格したGREENMACHINEは、升川岳史新監督を筆頭にリーグ戦に挑む。この日は国際基督教大を相手に、5つのTDを奪い35得点を積み上げた。自慢のディフェンスも機動力を増し、前戦に続いて無失点に抑えた。

▲安定のブロックは今年も健在だ。


 オフェンスは第1Qから開始から勢いよく前進し、#11 福本陽生(法2・駒場学園高)のランでフレッシュすると#84 天野竜人(法1・駒場学園高)のへのロングパスに成功。47ydを一気に飛び越えた。ゴールまで1ydに到達しては、#27辻隼弥(法1・舞岡高)のランでTDを決める。素早い展開でテンポよく先制点を手にした。

 第2Qは運が味方した。相手のこぼれ球を#8 五十嵐冬依(文2・駒場学園高)が拾うと、すぐさまリターンTD。追加点は敵のパスミスによって舞い込んだ。

▲武田は相手に噛みつかれても、ボールを掴んでは離さない。


 勝負を仕掛ける第3Qは粘り強く進む。#2後藤僚汰(法4・舞岡高)のパワープレーと#26武田天(商1・駒場学園高) のランで縦を突進し、距離を稼ぐ。そして#11 福本から#17 佐藤颯眞(人間科学3・川崎市立橘高)にボールが放たれると、左サイドへとまっしぐら。ここでもTDを重ねた。

 残すは第4Q。第3Q後半から絶え間なく攻撃の手は緩めない。#84 天野のTDは敵の隙間を突破した。フィールドの端っこで喜びを全身で表現してから無邪気に目を細める。

 5つ目のTDは試合終了を目前にした場面で#99 奥山春輝(経済2・東海大相模高)から#88 古田凌一郎(経済4・岐阜県立長良高)へパスし、一回転して決め込んだ。


 

▲天野は1年生ながら堂々としたプレーを披露する。


 4つ目のTDを記録した#84天野は、新チームの注目の的だ。「自分結構調子乗っちゃうタイプなんですけど、本当に自分が1番上手いっていう気持ちでいつもやっているので、 ボールが飛んできた時は絶対取ってタッチダウンしてやるっていう気持ちでやっていました」と負けん気をプレーに宿す。TDの直前にはパスの不成功に一瞬だけ落ち込んだが「自分の憧れている選手(溝口駿斗選手・関西大)も失敗はするし、 その失敗を乗り越えてからこそ成長できると思うんで、すぐ切り替えていつも通りやろうっていうことを意識しました」と前向きな思いが得点をアシストした。

▲ハーフタイムに物足りなさをメンバーに伝える升川監督。


 升川監督は試合後、#84 天野の名前を何度か挙げた。「彼は しっかりと球を取った後も、取って終わりじゃなくて、その後にどれだけゲインできるか、獲得できるか結構チャレンジしてくれていますし、そういうところは別格かなって思いますね」。失敗を恐れず挑み続ける姿勢を高く評価した。

 一方、試合内容を総括する眼差しは少々厳しい。「結局、点を取ってはいるんですけど、ランプレーとかでも ブロックがちゃんとできてなくて、個人技だけで助けられていることが結構あったので、そこの部分、もっともっとこだわってやっていかないと、いけないかなとは思います」とメスを入れる。

 今年は1部のBIG8に返り咲き、三年後にはTOP8に昇格する目標を掲げるGREENMACHINE。第3節では、納得のいく勝利を掴みたいところだ。


文・写真=小山明香(文3)