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2024.10.02
陸上競技

【陸上競技部】400mH細谷 笑顔の引退レース

〈第93回日本学生陸上競技対校選手権大会 9月20日=Uvanceとどろきスタジアム〉


 日本学生陸上競技対校選手権大会2日目、男子400mHに細谷柊真(人間科学4・専大附高)が出場。記録52.35で惜しくも予選敗退となったが、最後の大舞台を走りぬいた。

 ▲スタート直前、会場全体に緊張感がはしる


 強い日差しが競技場に照り付ける中、号砲が響いた。スタートで出遅れた細谷は周囲の選手にリードを許してしまう。その後、200~300m地点で巻き返し、他の選手に並ぶ。しかし、ラスト100mで粘り切ることが出来ず、組5着でゴール。準決勝進出は叶わず、予選敗退となった。

 ▲「楽しかった」と語った引退レース


 レース後、「楽しかったなって、そんなに深くどこが良くて悪かったとかはあまり考えずに。今は考えられない」と語った。昨年の同大会では、緊張してしまったと反省を口にしていた。一方で、今大会では笑顔でインタビューに応じ、最終レースを楽しんだ様子を表した。また、昨年は怪我への不安があり、本来のパフォーマンスをすることが出来なかったが、今年は「怪我を引きずってたっていうのはあるが、そんなに不安なく望めたっていう感じ」とレース自体に集中して臨むことが出来た。


一人での練習環境

 専大陸上競技部唯一の短距離選手である細谷は、この4年間一人での練習がほとんどだった。しかし、それは本人にとって良い練習環境だった。「個人的には一人でやった方が合っているかなって思って、それでうちの大学にしたので。(一人で大変だったことは)そんなにない」と敢えて短距離選手のいない専大を選んだと話した。そして、自分に合った練習方法で全国の舞台を掴んだ。

▲大学でついに全国大会出場の目標を達成


競技人生を振り返って

 大学卒業後は競技から離れる予定の細谷にとって今大会が現役最後のレースとなった。自身の競技人生を振り返って、「やっぱりきついこととかいっぱいあったが、結構仲間に恵まれたっていうのもあるし、その仲間というか友達とかと出会えたのがすごく大きい収穫かなって思いる」と周囲への感謝を口にした。また、「中学からずっと全国大会を目標にして、ここまでずっと達成できなかったが、大学で達成できてよかった」と長年の目標を大学でついに達成したことへの喜びを見せた。専大唯一のハードラーは全国の舞台で自身の競技人生に終止符を打った。


文・写真=大内奈々(経営2)