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2024.09.29
サッカー

【サッカー部】終盤に値千金の勝ち越し弾 4戦ぶり勝点3

JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦3部


第15節 VS東京経済大学体育会サッカー部


9月28日(土) 16:00Kickoff


@東京経済大学武蔵村山キャンパスサッカーグラウンド(東京都武蔵村山市)


専大 2–1 東経大

得点者 専大 棟方、橋本清

   東経大 二宮


 第15節は東京経済大学と対戦し、2-1で勝利した。専大は前半21分、ゴール前に飛び込んだボランチの棟方がヘディングシュートでネットを揺らして先制に成功すると、主導権を握ったまま、1-0で試合を折り返す。後半は積極的な立ち上がりを見せ、波状攻撃を仕掛けるが、クロスバーに2度阻まれて追加点は奪えない。徐々に東経大にペースを握られると、専大の右サイドから崩されて同点に追い付かれてしまう。それでも、専大は試合終盤にロングスローの流れから橋本清が値千金の勝ち越しゴールを決めて試合は終了。連敗を3で止め、第11節以来4試合ぶりの勝点3を手にした。

▲値千金の勝ち越し弾を決めた橋本清


〈試合前情報〉

直近のリーグ戦からのスタメン変更は3名。日隈、岡田、小林が外れ、茨木、志村、棟方が入る。

以下、スターティングメンバー(4-4-2)

GK 21 上林 真斗 (法2・昌平高)

DF 2 一丸 大地 (法4・東海学園高)

DF 3 茨木 緩汰 (文4・都立杉並総合高)

DF 23 橋本 清太郎 (文3・流通経済大柏高)

DF 4 志村 ぼん (経済2・韮崎高)

MF 5 松村 厳 (法4・松商学園高)

MF 14 棟方 豪郎 (経済4・昌平高) 後半0分 OUT

MF 10 山下 晶大 (経営4・専大松戸高)

MF 22 橋本 燦 (ネット情報1・帝京長岡高) 後半39分 OUT

MF 19 松本 皐誠 (商3・東海学園高) 後半26分 OUT

FW 9 伊澤 壮平 (人間科学3・浦和南高) 後半26分 OUT


途中出場

MF 17 小林 亮太 (経済2・仙台大附属明成高) 後半0分 IN

MF 29 道白 優斗 (文1・流通経済大柏高) 後半26分 IN

MF 7 米山 導 (経済4・横浜高) 後半26分 IN

FW 27 塚越 幹太 (経済2・専大松戸高) 後半39分 IN


〈試合展開〉

 3連敗中の専大(4位)は5位の東経大との直接対決を迎える。開始直後は東経大にCKからチャンスを作られるものの、GKの上林を中心に守備陣が耐えしのいで次第に専大が主導権を握る。前半21分に志村が左サイドの敵陣中央から得意の左足で高精度のクロスをペナルティエリア内に供給すると、ゴール前に飛び込んだ棟方が頭で合わせる。たたきつけられたボールはゴール左に流し込まれて先制に成功する。

▲ヘディングシュートを放つ棟方

▲先制点を喜ぶ選手たち


 先制後は橋本燦や松本の突破から相手ゴールを脅かすも、得点には至らない。前半38分には東経大にディフェンスラインの背後に抜け出されてネットを揺らされるが、オフサイドの判定となり、ここは難を逃れる。専大はディフェンス陣の体を張った守備も目立ち、1-0で試合を折り返す。

▲何度もキレのある突破を見せた松本


 後半に入ると、早々に専大がチャンスを創出する。自陣で素早い寄せからボールを奪い、橋本燦がドリブルで中央を突破。ペナルティエリア手前から右足を振り抜くと、強烈なシュートはクロスバーを直撃する。さらにそのこぼれ球を拾い、一丸が右サイドの敵陣深くからDFを剥がしてクロスを上げる。ゴール前で待っていた松本が鮮やかなジャンピングボレーで合わせるが、ここもクロスバーに阻まれて追加点は奪えない。

▲橋本燦は強烈なシュートを放ったが、惜しくもクロスバーに嫌われる


 すると、試合は次第に東経大のペースに。専大は悪い流れを断ち切ろうと、後半26分にチーム内得点王の道白らをピッチに送り込む。しかし、その3分後に東経大に左サイドから攻め込まれると、ペナルティエリア内からのシュートを許す。一度は上林がセーブしたものの、こぼれ球に素早く反応した相手に押し込まれて同点に追い付かれてしまう。

▲失点後の様子


 昇格に向けてこれ以上勝点を落とせない専大イレブンは、一丸のロングスローから活路を見いだす。後半39分に右サイドからロングスローを入れると、そのこぼれ球をつなぎ、山下晶がペナルティエリア手前の左から浮き球をゴール前へ送る。完全にフリーになっていた橋本清がヘディングシュートを放ってゴール右に流し込み、値千金の勝ち越し点を奪取。

▲「(山下)晶くんが良いボールを上げてくれた」と迷わず、ゴール前に飛び込んだ


 その後はしっかりと守り抜き、2-1で試合は終了。専大は連敗を3で止め、4試合ぶりの白星を挙げた。上位3チームがいずれも勝利したため、順位に変動はなかったが、自動昇格圏の2位東農大との勝点4差を維持した。


〈PICK UP PLAYER〉

棟方豪郎

『最上級生として後輩に何か残したい』 久々の先発起用に応える今季3点目

 アミノバイタルカップ早大戦以来、実に3か月ぶりの先発出場となった棟方が起用に応える先制点を挙げた。開幕から2戦連発とした第2節以降は無得点に終わっていたが、久々のゴールに「本当に嬉しかった」と笑みをこぼした。

 ボランチながらゴール前に飛び込んだゴールシーンも含め、数多くの場面に顔を出し、攻撃を活性化させた。しかし、好プレーを見せていたものの、足首を痛めてしまい、前半45分でピッチを退いた。それでも、棟方は「早く治してチームに貢献できるよう頑張りたい」と前を向く。

 今節は決勝点をお膳立てした山下晶やセンターバックで奮闘した茨木など4年生の活躍が際立った。4年生は残すところリーグ戦は7試合となっており、棟方も「最上級生として後輩に何か残したい。自分自身としても残りの試合を大事にしたい」と話す。「連敗を断ち切れたことはすごく良いことなので、ここから勝点を重ねて昇格できるようにチームとして頑張っていきたい」と4年間の集大成に挑む。


橋本清太郎

『自分のせいで負けた』前節払拭する決勝点 自らのゴールで勝利導く

 前節終了後、大一番での敗戦を「全部自分の責任」と話していた男がチームに大きな勝点3をもたらした。今季初出場となった前節に続き、センターバックでの起用となった橋本清は、「本当にずっと悔しい思いをして、試合も何回も見返した。火曜日の練習からもう1回自分を使ってもらえるなら、絶対自分が勝ちにもっていかないといけないと考えていた」と並々ならぬ想いで試合に入っていた。

 粘り強い守備や正確なロングパスで存在感を発揮すると、1-1で迎えた後半39分に待望の瞬間が訪れる。ロングスローの流れで攻め残っていた橋本清はクロスに対して完全にフリーの状態で飛び込み、リーグ戦初ゴールを奪った。「追い付かれてみんな下向きになっていたと思うけど、絶対に(得点を)取ってやると思っていた」と振り返り、今節までの経緯や苦しい時間帯での得点となっただけに喜びを爆発させた。

 自身のゴールで3連敗中のチームを救ったが、「プレーオフや自動昇格を狙うにはここからもっと勝っていかないといけない」と気持ちを引き締め、すぐに次戦を見据えた。


次節は10月6日に生田北グラウンドで作新学院大学と対戦する。


文・写真=竹田一爽(文3)