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〈2024東京フィギュアスケート選手権大会=9月20日~23日、三井不動産アイスパーク船橋〉
▲演技後に微笑む梶本
大会2日目の22日、シニア男子ショートプログラムに梶本将太(法3・駒場学園)が出場した。 今回選んだプログラムは「deep in to the forest」。優雅でしなやかな演技をする梶本に合った雰囲気の、落ち着いたピアノ曲だ。選曲に関して梶本は、「あと2シーズンしかない中で、今までピアノ調のシンプルな曲をやったことがなかったので、挑戦したいと思った」と悩んだ中で選んだ楽曲についての思い入れを語った。 開始前は緊張した様子だったものの、大きく乱れることもなく、全てのジャンプを着氷。持ち前の柔らかい体を活かした、伸びやかな演技を披露し、スコアは41.08。22位でフリーへ進出した。
▲演技中の梶本
「練習方法が良くなって、いい感じに調子が上がってきていた」と笑顔を見せた梶本。しかし、「足に疲れが出て、後半はあまり動けなかった」と体力面での課題があると振り返った。
▲体力面での課題を明かした
23日に行われたフリーでは、昨年と同じく「After the nightmare」のプログラムを披露した。衣装も昨年同様、肩の黒い羽根が動くたびに華麗に舞った。最初のトリプルサルコウとダブルトウループのコンビネーションジャンプを決めたものの、直後に転倒してしまう。その後の演技にも響き、ジャンプなどでミスを連発。得点を大きく伸ばすことができず、76.45で20位、総合では117.53で22位の結果に終わった。
▲試合前の梶本
「最初(ジャンプが)降りていけるかなと思ったけれど、つまずいてしまってから足も心も動揺してしまって。練習していたのが無駄になった感じ」と、演技後には悔しさをにじませる。
昨年から使用しているこのプログラムを、まだ完璧に踊り切ったことが無いと話す梶本。「今年いっぱいは使って、それまでに自分が納得いく演技をしたい」とプログラムへの思いを語る。来月半ばに行われる東インカレについては、「もう少しジャッジに見せるとか、表現のところをもう少し上手に出来たら。あと、足元をもう少ししっかりとふらつかないように」と表現面とフィジカル面両方の強化を誓った。
▲ステップの練習を夏に強化した梶本。次戦でどう活かすのか期待だ
文=臼井千晴(文1)、山口由結(文4)
写真=米山初佳(文1)、山口由結