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2024.09.26
野球

【野球部】 待望の勝ち点獲得  主将が値千金の一発

<令和6年度東都大学野球秋季リーグ戦=9月25日 大田スタジアム 専大4―3東洋大>


 専大が昨日に続いて連勝し、今季初の勝ち点を獲得した。負ければ優勝を逃す一戦は3回に主将の小柴滉樹(経営4・佼成学園高)のリーグ戦初本塁打が飛び出し先制に成功。5回にも3点を追加した。投げては先発の平田健眞(経営4・専大松戸高)が6回3失点と粘りを見せると、後続の2投手もきっちり抑えて1リードを守り切った。

 ▲3回、小柴が先制のソロを放ち、ガッツポーズ

 

 「めちゃくちゃ嬉しかった。本当に嬉しすぎる」。試合後、キャプテンは笑顔が止まらなかった。記念すべき公式戦初アーチは試合の均衡を破る貴重な先制点となり、チームを勝ち点獲得へ導いた。3回表に回ってきた第2打席。打線は東洋大・島田投手の150キロに迫る速球に苦しめられていた中、「真っすぐに絞っていた。1,2,3のタイミングで振ろうと決めていた」と初球のストレートを真芯で捉える。打球は低いライナーで左中間へ一直線。そのままフェンスオーバーとなった。「(入るとは思っていなかったので)打球は見ていなかった」とベンチの大盛況でホームランに気付かされた。待望の一発に拳を突き上げ、嚙み締めるようにダイヤモンドを一周した。

▲笑顔でホームイン。リーグ戦初アーチは貴重な先制点をもたらした


 春季は打率.420と打ちまくって首位打者に輝いたが、この秋は試合前時点で23打数4安打と不調に陥っていた背番号1。しかもこの不調はリーグ開幕前から始まっており、「夏の練習試合とかでも結果は出るけど、納得いかない感じ。で、そのままリーグ戦に入ってしまった。正直、 春とは全く違う感じで、少し焦りとかもあってマジ苦しかった」と明かした。気持ち面で苦しむも諦めず、毎日バットを握って辛抱。努力の報いは最高の結果となり、忘れられない日となった。そして続く次打席でも安打を放ち、復調に兆しがみえた。

 ▲開幕前から苦しんでいたが、次打席でも鋭い安打を放った

 「今日の勝ちを持ってさらに強くなって。残りの試合を全部勝てるように頑張りたい」と悲願の優勝へ向けてチームを引っ張る覚悟を露にした。チームの勝利に主将の快音は欠かせない。



▽連日で先発し、6回3失点の平田健眞

▲平田

(投球を振り返って)

「整備後の6回に先頭出しちゃって、自分のミスからフォアボール2つでさらにヒットも打たれてしまった。(あの回は)3点取られて野手に申し訳なかったですね」。

(何回まで投げるつもりだったのか)

「全然、最後まで行くつもりでした。昨日に続いての先発だったけど昨日言われていたし、身体の状態も良かったです」。

(変化球でカウントを取れている印象を受けたが?)

「最近あんまり真っすぐが走ってなくて、そうするとインコースが投げきれなくて(打たれるリスクがある)ので。東洋は左打者が多いのでツーシームを多く使いました。ほとんど内野ゴロになっていたのはツーシームで、あれを投げきれたのは結構良かったですね。今日はツーシームとカーブが良かったです」。

(主戦の肥沼が最近調子が良くない中で自分の役割とは)

「肥沼の代わりに先発して、肥沼の分の1勝も取って、もう2勝するくらいやりたいですね」。



▽リーグ戦初スタメンで2安打・井上颯太(経営1・丹生高)

▲井上

(初スタメンで2安打。試合を振り返って)

「試合前とかは緊張して笑えなかったんですけど、先輩たちに"強く振っていけ、お前は振っていけ"って言われたので。やっぱ強く振っていかないと自分は打てないんで。だから、勢い、その勢いで打った感じですね」。

(相手は東洋大の好投手ばかりだった)

「ピッチャーの方が上手なんで、球種を絞って打つことを大事にしようと思って。あと、強く振ることを大事にして打席に立ちました」。

(秋からベンチ入り。きっかけは?)

「(今年の最初の方は)全く打てなくて。それで悩んで色々監督とかに教えてもらって、だんだんコツを掴んできて、練習試合で打つようになったりしたので。そこで結果を出してからベンチに入れるようになりました」。

(登録は投手だが、なぜ野手なのか)

「一応ピッチャーとして大学入ってきたんですけど、一応、二刀流って感じでやらせてもらっていて。で、今は多分、野手の方が優れていると思われているので今は野手に専念している感じです。またピッチャーをできるようになったら、両方やっていきたいという思いはあります」。

(今後の意気込み)

「4年生のためにやっているっていうのもありますし、これからの自分のためにもってのはあります。やっぱリーグ戦でチャンスを掴んで勝っていって、その気持ちを味わっていかないと、これからに支障が出ると思うので。これから頑張って4年生を勝たせてあげたいと思います」。


▽7回から好リリーフの奥村開(経済4・福井商業高)

▲奥村

(登板を振り返って)

「(昨日の疲れは)意外と全然でした。今日はめちゃくちゃ気合い入ってたんで、もうミットぶち抜こうと思っていました。今日はチェンジがめっちゃ落ちました。間をおいて、しっかり、ゆっくり投げられたと思います」。

(8回の2番バッターへの三振で吠えた)

「(無意識に)出ちゃいました。とにかく今日はチェンジアップが切れていました」。

(変化球が良いのか?)

「最近だとチェンジアップを1番使います。スライダーやカーブが入らない時でも、チェンジアップはしっかり決まるって感じです」。




 文=河上 明来海(文4)   

写真=小山明香(文3) 、河上