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〈2024年度東京学生柔道体重別選手権大会=9月1日 日本武道館〉
専大は1日、日本武道館で行われた東京学生柔道体重別選手権大会に17名の選手が出場した。強豪校との戦いが続く中、全日本選手権への出場権を獲得したのは73キロ級の鎌倉啓太郎(経営2・習志野高)と81キロ級の坂本晃一郎(商2・高知高)のわずか2名にとどまり、チーム全体としては厳しい結果となった。
▲1回戦に挑む全日本出場権を獲得した坂本
81キロ級で全日本出場権を獲得した坂本は、4回戦まで順調に勝ち進んだ。前半、組み手では相手を圧倒することができ、試合を優位に進めることができたが、吉田凌梧選手(拓大)から、小内刈りで技ありを取られた。「自分の中でいけると思ったところで足元を掬われた」と振り返る。その後も粘り強く戦い相手に2つ目の指導を与えたが、わずかな差で勝利を掴み取ることができず惜しくも敗退した。
▲敗戦し決定機を逃したことを悔いる坂本
自身のスタイルである「絞り」を徹底し、好試合を演じた坂本。試合の前半については「自分の中ではよかった」と出来を評価するも、「ラスト30秒での攻め方に課題を感じている」と反省点についても言及した。
昨年は1回戦敗退だったが、今年は練習の成果を発揮。大会前の厳しい練習と、当日のチームメイトのサポートが大きな力となったと語り、「誰よりも練習した。自信があった」と坂本は振り返った。
一方で、多くの選手が2回戦、3回戦で敗退。東海大、国士大などの強豪校との対戦では延長戦で敗退する選手も多かった。接戦をものにすることができず、専大の選手たちは苦戦を強いられた。
▲強豪相手に善戦するも敗戦し項垂れる志村
しかし、藤田純監督は今大会を振り返り、「結果は伴わなかったが、私が監督した中で1番手応えを感じた年でもあった」と語る。「強い大学や強い選手に対して互角以上の試合が皆出来ていた。 圧倒的に負けたという試合がほとんどない」と分析した。
また、全日本出場を決めた2名の2年生選手について、「これから強くならなければいけないし、将来的にはうちの柔道部を背負って立ってほしい選手」と期待を寄せている。
文=冨田心暖(ネット2)
写真=北原倖多(文3)