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2024.08.13
カヌー

【カヌー部】小勢で臨んだ関東インカレ 厳しい戦いに挑む

〈第60回関東学生カヌースプリント選手権大会=8月8日〜8月11日 江東区・海の森水上競技場〉


 部員2名で臨んだ、関東学生カヌースプリント選手権大会。悔しい結果ながらも、中川太陽(商4・桑名西高)はカヤックシングル200mで自己ベスト更新。全日本学生カヌースプリント選手権大会に向けて好調なスタートを切った。

カヤック200mで自己ベストを更新した中川


大会結果

9日 カヤックシングル(K-1)1000m

予選(1位~6位が準決勝戦進出)

1組 田熊悠來(商2・島根中央高) 5分4秒600 9位

5組 中川太陽 4分27秒697 7位


11日 カヤックシングル(K-1)200m

予選(1位~6位が準決勝戦進出)

1組 中川太陽 42秒465 4位

2組 田熊悠來 47秒606 6位


準決勝(1位~3位が決勝進出) 

1組 中川太陽 39秒647 4位

3組 田熊悠來 46秒474 7位

カヤック1000mに出場した中川(上)、田熊(下)

 9日。中川、田熊はカヤックシングル1000m(以下1000m)に出場した。中川は「思ったほど漕げなかった」と率直に感想を述べた。カヤックシングル200m(以下200m)競技に力を入れていることもあり、1000mではやや力不足を感じたようだ。「体力づくりの練習面がまだ足りていなかった」と分析し、今後は体力の強化と後半の追い上げに必要な技術向上に取り組む姿勢を見せた。

 一方、1000mを終え田熊は、練習不足とスタートの出遅れが響いたと振り返る。「波に飲まれて自分のことができなかった」と反省を述べた。目標としていた予選突破は果たせなかったものの、今後の課題は明確だ。特にスタート技術の向上と1000mを通して一定ペースを保つための体力づくりに注力すると語った。

 11日。2選手は200mに出場したが、両者とも準決勝敗退となった。200m予選。中川は序盤から力強い漕ぎを見せ、4位でゴールし準決勝進出を決めた。続く準決勝では上位3名に入ることが決勝戦進出への条件となる。好調なスタートを切り上位集団に入るも後半に遅れを見せ、惜しくも4位で準決勝敗退となった。第3位の選手とのタイム差は僅か0.27秒。この結果に対して中川は「3位との差はコンマ差であるためほとんどない。しかし、そこを縮めることが難しい競技である。練習を重ねもっとタイムを縮めていきたい」と今後を見据えた。悔しさの反面、自己ベスト更新という嬉しい結果でもあったという。自己ベスト更新に対して中川は「決勝に進出することができなかった点で悔いは残るが、自分の力を出し切ることができてよかった」と語った。普段の練習が着実に結果に表れていることを確信した前向きな雰囲気が見られた。

カヤック200mでペースを保ちゴールに向かう田熊

 田熊は、同じく200m予選を第6位でゴールし準決勝に進出。200m予選を振り返り田熊は「予選はギリギリのレースであった。バランスが安定しない状況で、自分の力を出し切ることができなかった」と悔しさを滲ませた。強風の中行われた準決勝では序盤から遅れを見せ、第7位でレースを終えた。準決勝のレースに対して田熊は「右からの波に飲まれ波に耐えながら漕ぐことしかできなかった」と波に弱い面があることを問題として挙げた。しかし、予選からはタイムを1秒近く縮めた。結果が分かった時点でレースを諦めてしまう選手もいる中、田熊は最後までペースを保ちゴールし、諦めない姿を見せた。


 次の大会は、石川県で行われる全日本学生カヌースプリント選手権大会。2人は次の大会に向け練習に励む。


文=中島胡春(ネット2)、冨田心暖(ネット2)、写真=竹田一爽(文3)、冨田