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2024.08.14
サッカー

【サッカー部】熾烈な昇格争いを勝ち抜くためのキープレイヤー 山下晶大

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山下晶大

背番号10で迎えた最終学年『もっと自分がチームを引っ張っていかないといけない』

 関東2部昇格を目指すサッカー部は、リーグ戦13節を終えた時点で6勝4分3敗の勝点22で暫定3位に付ける。今季からエースナンバーの『10』を背負う山下晶大 (経営4・専大松戸高)は、豊富な運動量を活かして攻守両面において欠かせない存在に成長。それでも、2得点2アシストという結果には「不甲斐ない」と決して満足はしていない。

▲背番号は「あまり意識はしないようにしているが、もっと結果を出さないといけない」。


 山下は昨季アミノバイタルカップ後の第9節明学大戦で先発出場すると、起用に応える初得点を挙げて勝利に貢献。前線からの積極的なプレッシングと得点力を活かして一気に主力へ定着し、低迷していたチームを昇格争いへと押し上げた。献身性が光るアタッカーは、2部昇格プレーオフの順大戦にもスタメンに名を連ねると、ショートカウンターから幾度もチャンスを創出。しかし、試合は引き分けに終わり、昇格は叶わず。「去年はすごく悔しかった」と語った。

▲昨季は主に2トップの一角で起用され、16試合で4ゴールを記録


 4年生として迎えた今季は、開幕から左サイドハーフのポジションをつかむと、要所でのボールキープや巧みなドリブル突破で数字以上の活躍を披露。「最高学年として責任のある立場だと思っている。もっと自分がチームを引っ張っていかないといけない」と最終年への覚悟をのぞかせる。

 チームは序盤から好調な滑り出しを見せると、前半戦11試合ではわずか1敗しか喫さずに首位争いを繰り広げている。しかし、第9節からの直近5試合では1勝2分2敗とトーンダウン。背番号10は「この5連戦はすごく厳しい期間だと思う。戦術の部分で共通意識が持てていないというのが一番の原因」とチームの現状を冷静に分析する。「攻撃のクオリティはすごく低くて。このままだと1試合も勝てないくらい危機感を感じている」。総理大臣杯開催に伴う約1か月半の中断期間で課題に取り組み、関東3部優勝、2部昇格に向けて巻き返しを図る。

▲チームには「一人一人が『絶対に昇格する』という強い気持ちを持って日々のトレーニングに励む」ことを求めた


 中断期間中には、プロクラブへの練習参加を予定している山下。自身の将来を模索するとともに、昨季果たせなかった昇格という目標に向かって飛躍を目指す。エースナンバーを背負うアタッカーから目が離せない。


文・写真=竹田一爽(文3)