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JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦3部
第13節 VS國學院大學体育連合会蹴球部
8月3日(土) 18:00Kickoff
@國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド(横浜市青葉区)
専大 0–2 國學大
得点者 國學大 内海(P)、麻生(P)
第13節は國學院大学と対戦し、0-2で敗れた。前半は國學大の細かいパスワークから隙を突かれると、PKから先制を許してしまう。その後、専大は後方からのロングボールで攻撃を展開するが、相手のハイプレスと堅い守備の前に得点を奪えない。後半序盤にはドリブルでゴール前に迫るが、引いて守る國學大の守備に阻まれる。その後は高い位置でボールを奪われると、右サイドを突破されてPKを献上し、追加点を許してしまう。最後まで國學大の堅守の前に思うようなサッカーを展開することが出来ずに試合終了。2試合連続の無得点となり、今季初の連敗を喫した。
▲先制点を許し、話し合う専大イレブン
〈試合前情報〉
以下、スターティングメンバー(4-4-2)
GK 21 上林 真斗 (法2・昌平高)
DF 2 一丸 大地 (法4・東海学園高)
DF 4 志村 ぼん (経済2・韮崎高)
DF 5 松村 厳 (法4・松商学園高)
DF 15 日隈 雄太 (ネット情報3・芦花高)
MF 8 藤井 瑛斗 (商4・大津高)
MF 10 山下 晶大 (経営4・専大松戸高)
MF 13 戸田 大翔 (商3・志木高)
MF 18 山下 基成 (文2・大津高) 後半0分 OUT
MF 23 河野 修和 (文3・甲府昭和高) 後半19分 OUT
FW 9 伊澤 壮平 (人間科学3・浦和南高) 後半19分 OUT
途中出場
MF 29 道白 優斗 (文1・流通経済大柏高) 後半0分 IN
MF 11 仲本 隼翔 (経済3・松商学園高) 後半19分 IN
MF 7 米山 導 (経済4・横浜高) 後半19分 IN
〈試合展開〉
専大はリーグの暫定首位として、ホームで惜敗を喫した國學大と再び対戦した。前半序盤から、細かくパスを繋ぐ國學大に対して専大はカウンターを狙う展開が続いた。前半7分には、前線からのハイプレスで相手のビルドアップのミスを誘う。ペナルティエリア中央にボールを繋ぐと、最後は戸田が左足でシュートを放つが、大きく外してしまい得点には至らない。前半13分には敵陣のセンターサークル付近から一本の縦パスが相手の前線に入る。更に、専大ディフェンスの裏に抜け出した相手にワンタッチでパスを繋がれると、松村が後ろから倒してしまいPKを献上する。PKを決められて先制を許した専大は、サイドからの攻撃やロングボールで反撃を試みるが、引いて守る國學大の守備に阻まれる。専大は攻守ともに苦戦を強いられたが、上林を中心とする守備陣が最少失点で抑える。専大は思うようなサッカーが出来ない状況が続いたなかで、0-1のまま試合を折り返す。
▲PKで先制点を献上
同点に追い付きたい専大だったが、後半開始早々も國學大がパスを繋いで試合の主導権を握る展開となる。専大は前線からハイプレスを仕掛けるが、國學大の素早いパスワークと個人技に翻弄されてしまう。後半5分には敵陣の左サイドから、志村・藤井・戸田の3人がパスを繋ぐと、ペナルティエリア左付近で山下晶がパスを受ける。山下晶はドリブルで相手の守備をかわすと、ペナルティエリア中央から強烈なシュートを放つ。しかし、クロスバーの上に外れて得点には至らない。
▲攻撃を牽引した山下晶
その後は國學大に押し込まれる時間帯が続いたが、前半に続いて上林を中心とする守備陣が体を張って防ぐ。後半15分には敵陣左サイドで相手のスローインをはね返し、道白と伊澤が頭でボールを繋ぐ。パスを受けた山下晶は相手に寄せられながらも、駆け上がってきた志村へ浮き球のパスを送る。志村はペナルティエリア左からクロスを供給するが、人数をかけて守る相手の守備陣にはね返される。後半16分には相手に自陣右サイドから左サイドへ長いパスを繋がれると、そのまま左サイドを突破されてクロスを上げられる。しかし、上林がボールをキャッチしてピンチを防ぐ。その流れで専大は自陣右サイドから守備陣を経由して細かくパスを繋ぐ。パスを受けた戸田は、道白との連携から敵陣センターサークル付近へボールを持ち運ぶ。しかし、相手に寄せられてボールを奪われると、手薄な自陣右サイドを相手の左サイドバックに速いドリブルで突破される。そのままペナルティエリア内に進入されると、一丸が後ろから倒してしまい、再びPKを献上する。またも相手にPKを決められてしまい、リードを2点差に広げられる。
▲再度、PKから失点
後半35分には自陣左サイドからの細かいパスで相手のハイプレスをかわすと、敵陣左サイドへ攻撃の圧力をかける。志村からの縦パスを受けた道白が巧みなドリブルで切り込み、相手に寄せられながらもペナルティエリア内へ進入してチャンスを創出する。試合終盤は再び相手に攻め込まれる時間帯となったが、守備陣が奮闘して再三のピンチを防ぐ。しかし、最後まで國學大から得点を奪うことができなかった。試合はこのまま0-2で終了し、2試合連続無得点での2連敗を喫した。ここから約1ヶ月半の中断期間を経て、次節は東京農業大学と対戦する。
〈試合後、インタビュー〉
松村 厳
この試合を振り返って
「前期でも同じ相手に負けてしまって、同じ相手に再度負けているようでは優勝できないし、2部に上がれないなかで、自分のミスでPKを与えてしまったので、本当に悔しい」
ホームでの試合を含め、國學大に連敗を喫した原因とは
「自分たちが守らなければいけない時に点を決められてしまったり、良い流れでゴール前まで迫っているのにシュートまで持っていけなかったり、チャンスで外してしまったり、勝負を決めるゴールの部分で、しっかり相手は決めてきているが、自分たちは決めきれないという部分で負けてしまったと思う」
試合を通して、攻守ともに苦戦した印象だったが
「僕らは良くも悪くも個に能力がある選手が多いと考えている。今日に関しては、相手の個が自分達を上回っていたところがあり、そのようなところで2人3人と繋がって、攻守においてプレーしないと、そういう個の能力が高い相手には上回れない。そのなかで、組織と個の両方で上回らなければならないので、チームとしても個人としても完敗だったと感じている」
2部昇格を目指すうえで、今後の試合に向けての意気込み
「ここから1ヶ月半ほど中断期間に入るので、個人としてもチームとしても見直して、しっかり中断明けのリーグ戦で連勝していかないといけないと思っている」
上林 真斗
この試合を振り返って
「自分達は暫定首位で、他のチームの試合数が少ないなかでの1位なので、ここで勝ち点を積めなかったことは、今後自動昇格することが難しくなると分かっていた。その中で、試合の入りにPKを与えて失点してしまい、後半もPKを与えて失点してしまった。PKに関しては後ろの対応の仕方もあると思うが、チーム全体で前へ行く手段が足りなかった。ゴールを目指すといってもロングボールばかりになってしまったり、自分たちのやりたいサッカーが出来なかった。そのようなところは最近の課題として出ているが、特に今日はそれが出てしまった」
ホームでの試合を含め、國學大に連敗を喫したが
「監督も言っていたが、同じチームにシーズンダブルされることは、昇格を目指すチームとして有り得ないことだと思っている。國學大は前線に力のある選手がいると分かっていた。その中で、ドリブル突破からPKを与えてしまった。國學大に勝ちたい思いはあったが、シーズンダブルされたことは切り替えて、次の試合に向けてやるしかない」
失点後やセットプレーの際には、どのような声かけを意識しているのか
「失点後に関しては、気持ちを落とさないことと、受け身にならないことを普段から言っている。自分達のセットプレーに関しては、相手よりも早く準備をすることと、(相手の攻撃に備えて)早く自陣に戻ってくることを常に言っている。相手のセットプレーに関しては、トリックプレーなど色々あるが、最後はボールとゴールなので、そこは相手に強く寄せることは常に練習から取り組んでいる」
今後の試合に向けての意気込み
「今日の試合で一旦リーグ戦が中断するので、そこで色々強化をしたり、練習試合で試せると思う。そこはしっかりチームで方向性を合わせながら、2部に自動昇格を目指せるように、まずは他人にベクトルを向けるのではなく自分にベクトルを向けて、振り返っていきたい」
次節は9月21日に東京農業大学世田谷キャンパスグラウンドで東京農業大学と対戦する。
文=藤林利英(文1) 写真=竹田一爽(文3)